ヴァン=クライバーンとオーマンディ その22009年09月09日 07時13分

米RCA VICTOR Van Cliburn Collection 7945-2-RG
米RCA VICTOR VAN Cliburn Collection 7945-2-RG
(CD, (C)1988)
Chopin : Piano Concerto no.1
Rachmaninoff : Rhapsody on a Theme of Paganini
Van Cliburn, Eugene Ormandy / The Philadelphia Orchestra

ヴァン=クライバーンとオーマンディ が組んだRCAステレオ録音というと・・・

Beethoven:Concerto No.3 71/03/10
Chopin:Concerto No.1 69/08/18
Grieg:Concerto 68/08/12
Liszt:Concerto No.1 68/08/12
Liszt:Concerto No.2 70/05/07
Rachmaninoff:Rhapsody on a Theme of Paganini 70/05/07
※横田さんのオーマンディ・ディスコグラフィより
http://www.geocities.jp/ormandy/ormandy_disk.html

LPの方は・・・

RCA Red Seal
LSC-3065 (C)1969 Grieg & Liszt No.1
LSC-3179 (C)1971 Rachmaninoff & Liszt No.2
LSC-3147 (C)1971? Chopin
LSC-3238 (C)1971 Beethoven
LSC-3318 (C)1972 Liszt no.1(Ormandy) & Rachmaninoff no.2(Reiner)

ショパンとラフマニノフの組み合わせのLPは手持ちの資料では見つかりませんでした。(追記:と思ったら、LSC-3318のLPに記載がありました。)LSC-3238 の "Other RCA recordings by Van Cliburn :"にも記載が無いので、その後に出たのでしょうが・・・。

横田さんのオーマンディ・ディスコグラフィによれば、この組み合わせの演奏は全てCD化されておりますが、ベートーヴェンのCDは残念ながら見たことが無く手元にもありません。LPはありますが・・・VAN Cliburn Collection でも出てないようですし・・・

オーマンディとクライバーンの録音は、ライナーやコンドラシンとの組み合わせの影に隠れがちでついつい見落としてしまいますが、この組み合わせでしか聴けないRCAステレオ録音ばかりなので無視するわけにはいきません。纏まってCD化されるといいのですがねえ・・・

ヴァン=クライバーンとオーマンディ その32009年09月09日 21時50分

米RCA VICTOR Van Cliburn Collection 7834-2-RG
米RCA VICTOR VAN Cliburn Collection 7834-2-RG
(CD, (C)1988)
Grieg : Piano Concerto
Liszt : Piano Concerto Nos 1 & 2
Van Cliburn, Eugene Ormandy / The Philadelphia Orchestra

ヴァン=クライバーンとオーマンディのCDをもう一枚・・・

グリーグとリストの1番は1968年、リストの2番は1970年の録音。1968年の録音は恐らくアカデミーで、1970年はスコッティッシュ・ライト・カテドラルの録音と思います。1968年の方はごく僅かですがエコーの後のノイズがありますが、1970年の方はそのようなノイズはありません。

7945-2-RG と 7834-2-RG の2枚のCDは、1988年にCD化されていますが、恐らくこの当時はオリジナルセッションテープからあまり手を加えずミックスダウンしてCD用のディジタル・マスターを作成したのでしょう。

サブ・ソニックも殆どカットしておらず、会場外の自動車や飛行機のような音まで結構大きく入っています。(ヘッドホンで聴いていたら、外で飛行機が飛んでるのか?と思うような部分があります)その分、会場の雰囲気がよく聴き取れますし、音も生き生きとしています。

グリーグとリストの2曲、演奏は流石に見事なもんです。若いピアノに雄弁なオケ・・・こういう豪華な組み合わせはそうそうないでしょう。

リストの2番は馴染みがありませんが、じっくり聴くとなかなかいいです。こちらもCDで再発して欲しいですなあ・・・

Ormandy & Philadelphia, Live in MOSCOW 19582009年09月09日 23時16分

Melodiya M10 47161 006
露MELODIYA M10 47161 006 (LP)
Live Recordings of Outstanding Musicians
Brahms Symphony no.1
Eugene Ormandy & The Philadelphia Orchestra
recorded 1958年5月29日
Live in Grand Hall of the Moscow State Conservatoire

最近、カラヤン・ベルリンフィルの1969年モスクワ・ライヴが新生メロディアからデジパック仕様CDで発売されていますが、オーマンディ・フィラデルフィア管弦楽団の1958年モスクワライヴも同じように発売してくれないかな・・・と思ってます。

新生 露MELODIYA
http://www.melody.su/
http://en.wikipedia.org/wiki/Melodiya

ただ、ロシア・メロディアの原盤管理は複雑な事情があるようで、過去にメロディアが出していた音源であっても現在は出せない・・・ということも少なからずあるようです。この辺りの事情は下記をどうぞ。

アルファベータ クラシックジャーナル036号「メロディアの真実」
http://www.alphabeta-cj.co.jp/cla_j/claj_036.html

1958年モスクワライヴについては、現在もモスクワ音楽院からその一部がCD化され発売されています。

Moscow State Conservatoire
http://www.mosconsv.ru/

SMC CD 0038
- Great Artists in Moscow conservatoire,Eugene Ormandy
http://www.mosconsv.ru/english/library/records/details.phtml?75

2003年末から2004年にかけて、SCORA CLASSICS(発売元:(有)アルブレー)より、モスクワ音楽院でのこれらの演奏会ライヴのアーカイヴが一挙に6枚もCD化されましたが、現在は入手困難なようです。これらモスクワライブについては下記にまとめましたのでご参考まで。

Glorious Sounds of Music
->The Fabulous Philadelphia Orchestra
under Brilliant direction of Eugene Ormandy.
->Live in Moscow 1958
http://www.ne.jp/asahi/tron/music/LiveInMoscow.htm

さて、このモスクワライヴのブラームス1番、初めてじっくり聴きましたが・・・ライヴ会場の雰囲気と演奏の熱気が凄い迫力ですワ・・・

後年の米Columbiaセッション録音の超弩級演奏もいいですが、こちらのライヴもなかなかのものです・・・これまでモノラル録音のライヴということであまり食指が動かなかったのですが、じっくり聴いてようやく凄さを理解出来ました。

LPはマスターテープの音にあまり細工をせず素直にカッティングした感じですが、一部、明らかにミキサー操作と思われる不自然な音のレベル変動があります。まあ、ライヴ録音だから仕方がないかもしれませんが・・・音のバランスは良く、低音もしっかりしてます。高音の伸びは今ひとつですが・・・

ちなみに、SCORA CLASSICS からはこのブラ1は発売されませんでした。発売元の(有)アルブレーに問い合わせたところ、「マスターテープに一部欠落があることが判明し、CD化の予定は無い」との回答を頂きました。マスターテープの欠落が見つからなければ、今後もCD化の望み薄ということになり、聴きたければメロディアのLPを探すしかなく、残念なことです・・・

このメロディアのLP、オークションでとんでもない高値が付いていたり、そうでなくても競り負けたり・・・と縁がなかったのですが、ある方の好意でCD-Rに焼いてもらい、ようやくこうして聴くことが出来た・・・というわけです。もう何年も前の話になってしまいましたが・・・

Ormandy & Philadelphia, Live in MOSCOW 1958 その22009年09月09日 23時44分

露MELODIYA M10 47183 007 (LP)
露MELODIYA M10 47183 007 (LP)
Live Recordings of Outstanding Musicians
Mussorgsky:Pictures at an Exhibition
Debussy:Nocturnes(Nuages,Fetes)
Eugene Ormandy & The Philadelphia Orchestra
recorded 1958年5月27日と29日
Live in Grand Hall of the Moscow State Conservatoire

also available on CD
SCORACD6
M.Moussorgsky(arr.M.Ravel):Pictures at an Exhibition
J.Brahms:Tragic Overture
M.Ravel:Daphnis et Chloe Suite no.2
recorded 1958/5/28 & 30

SCORACD4
R.Strauss:Don Juan
C.Debussy:La Mer,Nocturnes(Nuages,Fetes)
recorded 1958/5/27,29 & 30

メロディアLPとSCORA CDとでは収録日時が異なりますが、同一音源と思われます。

展覧会の絵とドビュッシーの夜想曲から2曲。これも前回のブラ1と同様、ライヴ会場の熱気に包まれた演奏であっという間に聴き通せてしまいます。

さて、こちらの演奏は過去にSCORAからCD化されていますが、音はLP(から焼いたCD-Rで聴いてますが・・・)の方が臨場感があって、会場の雰囲気や反響も豊かに聴こえます。CDは音が堅くなり、会場の雰囲気も今ひとつで、低音も僅かながら軽くなっているように思えます。

マスターテープが劣化したのか、ノイズをカットしすぎたのか・・・まあ、ヘッドホンで聴けば明瞭に分かりますが、スピーカーではそう差は感じないかもしれませんし、聴けないよりは聴けた方が有り難いので、CDを見かけたらファンの方はゲットした方がいいかも・・・