Ormandy & Philadelphia - FINLANDIA2010年06月30日 06時30分

2010年も、もう折り返し地点ですなあ・・・

・・・それとは何の関係もありませんが、SMEから再発売されるCD(EU輸入盤)の曲目を眺めて、ふとこのアルバムを・・・

Columbia Masterworks MS6196 Jacket
Columbia Masterworks MS6196(Regular ML5596) 6eyes LP
 Grieg:Peer Gynt Suite No.1, Sibelius:Valse Triste
 Alfvén:Swedish Rhapsody, Sibelius:Finlandia with Choir
Eugene Ormandy/The Philadelphia Orchestra
The Mormon Tabernacle Choir

ステレオ創世記の録音・プレスのLPですな。ラベルはColumbia Masterworks6eyes。 

Columbia Masterworks MS6196 6eyes Label

このラベルはモノラル期から使われていたものをステレオに転用したものだそうだが、使用期間はそう長くはなかったらしい。好事家の間では、2eyes6eyes で明確にランク付けがされている(特にBruno Walterなどの名盤等)ようだが、私には違いがわからない・・・ネスカフェを飲む資格が無いと言うべきか・・・というかラベルの違いと音の違いの相関を感じないのだ。

カッティング・マシンが変わったとか、テープのイコライジングを変えたとか、プレス機を変えたとか、レコード原材料を変えた・・・等々、ラベルが変わった ことでそういうものが変わったかどうか・・・それは当時関わったプレス工場関係者でなければ解らないだろう。それを裏付ける資料があるかどうか・・・この辺りの事情、どなたかご存じですか?

・・・かといって、違いがない・・・とも言い切れないのが面白いところ。私には違いが解らないだけであって、それで「無い」とも言えない。ただ、同じスタンパーでも1枚目のプレスと100枚目のプレスではまた音が違うだろうし・・・追求していくとキリがない。ま、色々なケースを自分の耳で聞いて判断するしかないでしょう。それもまた楽し・・・というヤツですかな。

産業デザインとしては2eyes よりも 6eyes の方が好きだし面白い。このラベルがターンテーブル上でクルクル回るのを見るのは楽しい。これもレコードを聴く楽しみの一つだと思っている。

とはいえ、このLPは状態が良く、音もなかなかいける。低音も自然なバランスでカッティングされており、セッション会場の空気感も感じられる。オーケストラのバランスもいい。フィンランディアはコーラス込みのせいか、オーケストラのみの録音よりは落ちるが・・・オーケストラとコーラスのバランスをとるのは難しいようだ。

んでは。