Stokowski conducts Hungarian Rhapsody , 1960年 ― 2010年06月04日 07時00分
HUNGARIAN RHAPSODY
Leopold Stokowski / RCA Symphony Orchestra
Liszt: Hungarian Rhapsody No.2
Enesco: Roumanian Rhapsody No.1
Smetana: The Moldau/The Bartered Bridge Overture
お陰様で?他の演奏が全然物足りなくって・・・最初のブラ1をオーマンディ/フィラデルフィアの強烈演奏で聴いてしまったのと同じですな・・・
ハンガリー狂詩曲の冒頭
「ジャジャーーーー ババン!」
初っ端からスコアにストコフスキの手が入り、大胆な追加・カット等、所謂ストコ節が最初から最後まで炸裂しっぱなしの恐るべき演奏。恐らくマイクアレンジやミキシングもストコ先生の指示であろう。ちょっと荒っぽい音質だが、「生演奏の再現」なんか最初から眼中にない「レコードによるパフォーマンス」だからこれはこれでいいのだ。エネスコのルーマニア狂詩曲も同様の激烈演奏である。
これらの演奏を最初に刷り込まれてしまった不幸?な人は、他の「スコア通り」の演奏が冗長でつまらなく思えてしまうのである・・・ストコ先生、ど~してくれるんですか、この始末。
ジャケット解説のストコ先生は髪を振り乱して指揮する写真である・・・やっぱりこの人は「傑物」「怪物」である。
この当時のRVCのレコードは Red Seal ならぬ Pink Seal? である。何でだろう?
HUNGARIAN RHAPSODY
(P)1987 RCA/ARIOLA International
こちらは後年のディジタル・りマスタリングによるリカット盤、\1,200の Gold Seal 廉価盤。前述の盤の不具合(ルーマニア狂詩曲の片chが数秒レベルダウンする)も修正されているし、たしか160gか180gの重量盤仕様で盤もしっかりしている。
こちらのストコ先生は巨匠風写りの写真であるが、前述のジャケットの迫力には及ばない・・・がこれはこれでいいか。
この演奏、米国初出は Living Stereo盤のようで、後年に Living Stereo CD(RCA Victor 09026-61503-2 (C)1993), xrcd24-SHMCD(JVC/Victor JM-XR24019S 2009年)でも発売されている。SACDも出てたっけ・・・
そちらは"RCA Victor Symphony Orchestra" とクレジットされている。日本では"Victor"の名称は使えないから "RCA Symphony Orchestra"になったんですな。
スタジオ・ミュージシャンによるオーケストラだと思うけど、凄い腕っこき連中を集めたんでしょうなあ・・・こんな猛者共をストコ色で染め上げてしまうマエストロはやっぱり大したもんである。
ちなみにこのセッション、xrcd24-SHMCD の解説によれば、当初予定していたソリストが急病で来られなくなり、ストコ先生の提案で急遽これらの曲が収録されたそうな・・・ホンマかいな?
んでは。
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