...the void of the Universe, the mystery of eternity. その22009年08月19日 04時52分

米RCA Red Seal LSC-7066(2) 「復活」の楽曲解説
米RCA Red Seal LSC-7066(2) No Dog Label, DYNAGROOVE 2LPs (C)1970
英RCA Red Seal LSB-4003/4 No Dog Label 2LPs (C)1970
日本ビクター音楽産業/RCA Red Seal SRA-2713/4 2LPs

Mahler Symphony no.2 "Resurrection"
Eugene Ormandy/The Philadelphia Orchestra
Birgit Finnilä(Contralto)
http://en.wikipedia.org/wiki/Birgit_Finnil%C3%A4
Evelyn Mandac(s)
Singing City Chorus directed by Elaine Brown

Also Available on CD 日BMG Funhouse BVCC-38283/4 (C)2003

昨日に引き続き・・・

LPの楽曲解説は、1952年~1992年迄、フィラデルフィア管弦楽団の副指揮者(Assistant Conductor)を務めた William Smith が書いています。

ダブルジャケットのカラーの裏面から、ジャケット内側に続いていきます・・・まあ、上の写真の通りですが・・・

主要なモチーフの譜例を示しつつ、この大曲を聴く人の理解の助けになる・・・そういう、解説の模範例ですな。定期演奏会のプログラム向けに書いた解説をLPに流用したのかも知れませんが・・・どうでしょう?

スミス氏は多芸多才で、「オーマンディ/フィラデルフィアのすべて (日本コロムビア 1967年3月)」によれば、指揮のみならず、オーケストラにまじってチェレスタかピアノかオルガンを弾いたり、青少年・学生コンサートの指揮・解説をしたり、カーティス音楽院で教えたり、室内楽コンサートをしたり、(今は知りませんが)全米放送網に提供されるフィラデルフィア管弦楽団のコンサート・シリーズのプロデュース・解説を担当したりしている・・・だそうです。

オーマンディ/フィラデルフィアのすべて
(日本コロムビア 1967年3月)
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/08/12/4506270

米盤・英盤に掲載されたこの楽曲解説が、国内盤LPに掲載されたかどうかは分かりませんが・・・

音源がCD化されて、敢えてLPを探す必要はないでしょうが、中古屋で格安でこのLPを見かけたら、楽曲解説を見るために入手する価値はあるかも知れませんな・・・

ちなみに、スミス氏の「マエストロ・ジーンの指揮について」のインタビューを下記で聞くことが出来ます。

Eugene Ormandy, A Centennial Celebration
Curated by Marjorie Hassen, Otto E. Albrecht Music Library
University of Pennsylvania
http://www.library.upenn.edu/exhibits/rbm/ormandy/

Selections from Interviews with or about Eugene Ormandy
http://www.library.upenn.edu/exhibits/rbm/ormandy/interview.html
→Interview with William Smith, recorded for the Eugene Ormandy Memorial Oral History, 18 July 1991
Smith, keyboard player and Associate Conductor of the Philadelphia Orchestra from 1952 to 1992, discusses Ormandy's conducting style.

ま、こんなところで。

オーマンディ 音の饗宴1300,Tchaikovsky Symphony no.5 & Capriccio Italien2009年08月19日 05時38分

CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 Vol.6 SOCT-6
CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 Vol.6 SOCT-6
チャイコフスキー:交響曲第5番、イタリア奇想曲

Symphony no.5 also available on CD 米SME Essential Classics SBK46538
Capriccio Italien also available on CD 米SME Essential Classics SBK47657

チャイコの5番はガキの頃から、カラヤン・ベルリンフィルの日本ポリドールDG廉価盤(1965年録音)を擦り切れる程聴いていたので、どうもそのイメージが・・・

で、このオーマンディ盤。シンフォニーは1959年、イタリア奇想曲は1966年の録音。正直、淡々とした演奏で僕の好みではない・・・もっと、こう思い入れのある演奏が好きなんだけどなあ・・・4楽章のフィナーレの終結もあっさりしすぎ。でも2楽章のM.Jones のホルンソロは素晴らしい。

イタリア奇想曲は曲自体があんまり好きじゃないし・・・結構有名曲だけど、なんか今ひとつノレないのだなあ・・・

音は少々荒れ気味・・・CDでは改善されているかな?

このLPは1面の最初にイタリア奇想曲、その次にシンフォニーの1楽章。残りの面に2楽章~4楽章というちょっと変わった面割りになっている。逆ではうまくいかなかったのかな?

後年のRCA Red Sealステレオ録音は、もっとスケールが大きい演奏でそちらの方が好みだなあ・・・

オーマンディ 音の饗宴1300,Tchaikovsky Symphony no.62009年08月19日 06時50分

CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 Vol.7 SOCT-7
CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 Vol.7 SOCT-7
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」

Symphony no.6 also available on CD 米SME Essential Classics SBK47657

チャイコの悲愴というと、一時期、カラヤン・ベルリンフィル EMI 1970年代の「あの」猛烈突進激情演奏でハマっていた時期があり、これまた・・・

で、このオーマンディ盤。1960年録音。後年の1968年RCA Red Sealステレオ録音は好きなのだが、この演奏はちょっと物足りない・・・あっさり流しているという感じがするのだ・・・

マエストロは激情型・・・にはほど遠いタイプで、どちらかというと楷書体のように淡々と曲を運ぶ所があるが、この演奏はそれがストレートに出ているような・・・もうちょっと・・・こう・・・

先の5番もそうだけど、昔はこういう演奏は敬遠していたけど、今はそうではない。積極的に好きにはなれないけど、こういうのもアリかな・・・と思えるようにはなった。激情型は繰り返し聴くと飽きるけど、マエストロの演奏はそこまでくどくないのが逆によいのかも・・・

演奏の好き嫌いは一筋縄ではいきませんなあ・・・

PHILADELPHIA SOUND2009年08月19日 07時27分

CBS/SONY YAPC-50 & ECPO 29-PH
CBS/SONY / PIR YAPC-50 "The Sound of Philadelphia"
CBS/SONY / PIR ECPO 29-PH "The Three Degrees & Philadelphia Sounds"

"PHILADELPHIA SOUND"という文字が気になって、それだけの理由で中古屋で買った2枚のLP。

最近入手した、ピーター・バラカン「魂(ソウル)のゆくえ」(ARTES)に、フィラデルフィア・ソウル(都会育ちの黒人達)があり、それがまさにこのLPの音そのもののことであった。

ピーター・バラカン「魂(ソウル)のゆくえ」(ARTES)
http://www.artespublishing.com/books/903951-05-8.html

1970年代の始めから、フィラデルフィアの Philadelphia International Records(PIR) を中心にヒットしたソウル・ミュージックのことらしい。

Philadelphia International Records(wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/Philadelphia_International_Records

両方のLPのトップに入っている、ソウルトレインのテーマ(The Sound of Philadelphia, TSOP)は、当時結構流行った番組のテーマだそうな。演奏は MFSB (Mother Father Sister Brother) とThe Three Degrees。

Soul Train(wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/Soul_Train

TSOP (The Sound of Philadelphia)(wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/TSOP_%28The_Sound_of_Philadelphia%29

MFSB(wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/MFSB

The Three Degrees(wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/The_Three_Degrees

ソウルトレインのテーマはどっかで聴いたような気がするし、この2枚のLPのサウンドは1970年代後半から1980年の日本のフュージョン・サウンドの源流という感じもするが・・・

"The Sound of Philadelphia"のLPは女声のナレーションが入る。盤の状態は良くないがまあまあ聴ける。ナレーターは不明。

もう一枚はナレーション無いが盤の状態は良好。Three Degrees の日本語の歌は・・・日本向けに吹き込んだのね。

それにしても、ソウル・ミュージックって良く分からん。この間中古で買ったマイケル=ジャクソンもソウルらしいし・・・

この間中古で買ったマイケル=ジャクソン
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/07/12/4427756

まあでも、こういうのも悪くないな・・・

日本コロムビア 新選・名曲ギャラリーから、グリーグとショパンとのピアノ協奏曲を・・・2009年08月19日 08時08分

日本コロムビア 新選・名曲ギャラリー18 OC-7268-PM
日本コロムビア 新選・名曲ギャラリー(18) OC-7268-PM (P)1980.2
Greig : Piano Concerto & Chopin : Piano Concerto No.2
【Grieg】
Halina Czerny-Stefańska
http://pl.wikipedia.org/wiki/Halina_Czerny-Stefa%C5%84ska
Jan Krenz/The Polish Radio Symphony Orchestra
http://pl.wikipedia.org/wiki/Jan_Krenz_%28dyrygent%29
【Chopin】
Regina Smendzianka
http://pl.wikipedia.org/wiki/Regina_Smendzianka
Witold Rowicki/The Warsaw National Philharmonic Orchestra
http://pl.wikipedia.org/wiki/Witold_Rowicki

1980年発売の、日本コロムビア 新選・名曲ギャラリー (全30枚)18番目のLPである。恐らく、日本コロムビアとしても最後のLP廉価盤(\1,300円)であろう。帯のキャッチフレーズは、

世界の名曲の数々を完全なステレオで
新選・名曲ギャラリー
¥1,300

であり、日本コロムビアのマジックノートの上に STEREO と独特の書体(なんという書体か解りませんが)で「STEREO」であることを強調しているのが懐かしい・・・なんか、昔のシチズンのロゴとディジタル・ウォッチがシンクロしているのだなあ・・・

シチズン
http://citizen.jp/

このシリーズはチェコ・スプラフォンの音源を中心に、国内録音+他社原盤一本買いで構成されていると思う・・・帯裏の30枚のLPリストのラインナップを見る限り・・・

で、この音源については、レコードラベルの鶏マークが唯一の手がかりである。鶏と言えば、フランスのパテ(今はフランスEMI,パテ・マルコーニ社かな)が有名だが、これは違うだろう・・・

Pathé(wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/Path%C3%A9

Pathé Records(wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/Path%C3%A9_Records

Pathé Marconi EMI(Discogs)
http://www.discogs.com/label/Path%C3%A9+Marconi+EMI

で、ポーランドの演奏家だからポーランドのレコード会社というと・・・

Polskie Nagrania Muza
http://pl.wikipedia.org/wiki/Polskie_Nagrania_Muza

・・・かな。今のポーランド・ムザのロゴは音符マークだけど、昔は鶏だったのかな・・・たしかに、レコードラベルの鶏マークの文字もかすれてはいるけど、POLSKIE NAGRA M・・Aと読めるからきっとそうだろう・・・

レコードラベルのしたの P.D. は Public Domain のことだと最近知りましたワ・・・当時は何のことかさっぱり・・・何の暗号?とか思ってましたワ・・・

パブリックドメイン(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/Public_domain

日本コロムビアのクラシックはブルーで、子供向けの黄色のラベルとはデザインも違うので、なにかこう背伸びをした感じがしたものである・・・ちょっと大人っぽいというか・・・ポピュラーだと赤なのね。ボサノバ・アルバムもそうだったなあ・・・

こういう廉価盤は、安かろう悪かろう・・・というのは少なくて、最新録音ではないけど結構良い演奏が転がっている。廉価盤で修行?をつんでレギュラー盤を買ったけど、昔聴いた廉価盤の方が良かった・・・という経験をした人は少なくないのではないだろうか・・・

・・・まあ、最初に聴いた演奏というのは刷り込みが強烈だから・・・というのもあるけど・・・ここに収録された演奏も結構イケル。

ステファンスカの演奏したショパンのピアノ協奏曲1番の演奏が、リパッティの演奏としてつい最近(といっても、もう20年近く前か・・・)までEMIが発売していたくらいだから・・・録音だけ聴いて演奏家を当てるなんて、まず無理じゃなかろうか・・・という気がする。ま、それはまた気が向いたら取り上げましょうかねえ・・・

では。