「タイースの瞑想」の美演を求めて・・・その4 ― 2009年08月01日 07時00分
Love Story - Classical Music from Korean TV Dramas & Movies
~韓国ドラマ&映画クラシックス~
さて、問題?のCDである。大いに流行った韓国産ドラマで使われたであろうクラシック曲のコンピレーション盤である。何故か?オーマンディ&フィラデルフィアによる「タイースの瞑想」がここに入っているのだ・・・が・・・
コレ1曲の為にこの盤に手を出すのは余程の物好きであろう・・・しかし、聴いてみなきゃあワカラン・・・ということで、買ってしまったのである・・・本当に物好きなことで・・・
で、肝心の音質だが、残念ながら最悪の音に仕上がっている。まあ、映画音楽のコンピ盤だし、あちこちから集めた音源の質を揃えることが最重要だからある程度やむを得ないのだろうが、最近の流行の悪い影響をモロに受けてしまったようだ。
具体的に言うと、ノイズ除去をやり過ぎて、ギスギス無味乾燥とした潤いの無い音に変貌させてしまったのだ。
プレイしてほんの一秒も経たないうちに、ヒスノイズがふっと消えて殆ど聞こえなくなるのだ。最近の機器のノイズ除去性能は大したものだが、これだけ徹底的にヒスノイズを除去したものはほぼ例外なく肝心の音が悪くなる。こうしたノイズ除去の常というべきか、妙なレベル変動も感じられる。
さらにローカットも強烈に効かせているので、低音も薄っぺらである。高域と低域をバッサリとカットした結果、電話の音みたいになってしまった・・・これは泣ける・・・
繰り返しになってしまうが、オーマンディ名曲ベスト30 vol.29 15AC172 で使われたディジタル・マスターを、変な操作をせずそのままCD化して欲しい。
ノイズ込みでも豊かな音の方が良い。大体、テープヒスなんて聴き始めの数秒しか気にならないものだ。ノイズを除去しすぎて音を悪くしてど~するの。まったく。
ということで、オーマンディ・ファンはこのCDには手を出さないこと・・・というか、3年前のCDだから既に入手不可能かな・・・(了)
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