名フィル定期:真夏の夜の夢 ― 2009年07月11日 11時20分
名フィル第360回定期演演奏会
https://www.nagoya-phil.or.jp/concerts/2009/c_360.html
今年はフェリックス・メンデルスゾーンの生誕200だそうな。
フェリックス・メンデルスゾーン(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%82%BE%E3%83%BC%E3%83%B3
それにちなんで、今回の定期は 「メンデルスゾーン生誕200年記念プログラム」 ということで、プログラムは下記の通り。
Overture "Die Hebriden"(Die Fingalshohle)
Symphony no.4 "Italian"
Incidential Music to "A Midsummer Night's Dream"
演奏者の面々は・・・
指揮:鈴木雅明
BACH COLLEGIUM JAPAN ( http://www.bach.co.jp/ )
語り:毬谷友子( http://www.mariyatomoko.com/ )
ソプラノ:柏原奈穂( http://www.naho-mio.mine.nu/ )
ソプラノ:松井亜希
合唱:愛知県立芸術大学女声合唱団(合唱指揮:長谷順二)
こぢんまりした2管編成のオケで「フィンガルの洞窟」序曲が始まった。音が小さいなあ・・・と最初は感じたが、聴き進むにつれ、耳が慣れてきたのか、あるいはオケの調子が出てきたのか、響きが豊かに感じられようになってきた。
こぢんまりした編成に相応しいきびきびと曲を纏め上げていた。前半プログラムは寝不足でウトウトしながら聴いていたがなかなか良かった。
後半は「真夏の夜の夢」全曲。レコードでほぼ全曲(一部省いた抜粋)を聴いているので音楽には馴染みがあるが、実はストーリーをよく知らなかった。
昔、ガラスの仮面に出てきた、北島マヤ扮するパックが活躍する「真夏の夜の夢」・・・あれがコレだったと今更気がついた・・・シェークスピアの戯曲なんて読んだことないしな・・・ちったあ文学読めよ>ワシ
ガラスの仮面(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%81%AE%E4%BB%AE%E9%9D%A2
そういえば、最近連載を再開したと聞いたが・・・
ウィリアム・シェイクスピア(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%94%E3%82%A2
夏の夜の夢(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%8F%E3%81%AE%E5%A4%9C%E3%81%AE%E5%A4%A2
夏の夜の夢 (メンデルスゾーン)(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%8F%E3%81%AE%E5%A4%9C%E3%81%AE%E5%A4%A2_%28%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%82%BE%E3%83%BC%E3%83%B3%29
これは企画の勝利だな・・・特に毬谷友子の語りが良かった。流石に舞台をやっているだけあって、キャラクターの演じ分けや立ち振る舞いが素晴らしい。なんとなくおぼろげだった戯曲の中身を確認しながら音楽に没頭出来たし、二人のソプラノと合唱も良かった。
それにしても、語りはPA(今はSRと言うのか?)で拡声しているのだが、ハウリングを起こさず、声の質も良かった。最近のPA技術は大したモンだ。
PA(Public Address)(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/Public_Address
オケは・・・ブラスはちょっとキズが多かったし、夜想曲はもう少しテンポを落として幻想的な雰囲気が欲しい(これは指揮者の責任だな)・・・と思うところもあったが、全体としては上出来だったと思う。最後のライティングの演出も良かった。やるじゃん!>名フィル
んでは。
Ormandy & Philadelphia - Mendelssohn's "A Midsummer Night's Dream" ― 2009年07月11日 11時55分
also available on CD BMGファンハウス/RCA Red Seal BVCC-38285
Felix Mendelssohn-Bartholdy
Incidential Music to "A Midsummer Night's Dream" Op.21 & Op.61
Eugene Ormandy/The Philadelphia Orchestra
Murray Panitz(Fl),Mason Jones(hrn)
Judith Blengen( http://en.wikipedia.org/wiki/Judith_Blegen )
Frederica von stade( http://www.fredericavonstade.com/ )
Women's Voice of the Mendelssohn Club of Philadelphia
(Direction:Robert Page, http://www.mcchorus.org/ )
昨日の名フィル定期を聴いて、久しぶりにオーマンディ&フィラデルフィアの名盤「真夏の夜の夢」をLPを聴いた。
CDでは何回も聴いたが、LPは今回が初。未開封のと中古のLPを何年か前に入手していたのだが、一度封を開けて中身を確認しただけで、クリーニングもせずそのまま放ったらかしにしていたので、今回ちゃんと聴くことにしたのだ・・・が・・・
未開封なのに、レコードに付着しているホコリやゴミが多いこと。どういう品質管理をしてたんだと言いたくなる状態である。新品なのでキズも多い・・・で、こういう未開封品で気をつけなければならないのは、プレスミスや反りである。生憎このLPも、プレスミスか或いは高温に晒されたのが原因と思われる、両面冒頭数分のノイズや反りが目立つ。
中古の方もホコリやゴミ、そしてキズも目立つが、反りは少ない。クリーニングしたらイケルかな・・・
まあ、気にはなるけど再生不能という程酷くもないから我慢する・・・が、国内盤LPでは考えられないほど杜撰な管理で製造していたのだなあ・・・まあ、向こうはレコードは消耗品扱い程度のモノだから仕方ないか・・・ちなみに、レコードラベルはこの時期独特の Sided Dog である。
演奏は期待に違わぬ出来であり、円熟のピークにあったマエストロとオーケストラによる、幾分ゆったりとしたテンポ運びによるどっしりとした音楽作りと語り口の旨さは流石というべきか。
LPの Producer's Note(J.David Saks)には、 マエストロ と プロデューサー(Jay David Saks)が「真夏の夜の夢」の2つの歌曲を英語と独逸語どちらで歌うかを検討した経緯が記載されており興味深い。また、とじ込みとして、 Geroge R. Mark(何故シェーンベルクが出てくる?) によるエッセイと歌詞(独逸語、英語対訳付き)が付いている。
これらの貴重な資料はCD化の際には省かれてしまうことが多く残念である。オリジナルLPはこういう点で貴重であり、資料として楽しめるから・・・場所はとるけど。ソプラノ二人の写真もあるし、ジャケットの絵の出所もきちんと記載されていて、製作に手間隙かけているのが解る・・・最近のアルバムではこういうことは出来ないだろうから余計貴重である。
んでは。
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