Stokowski conducts Hungarian Rhapsody , 1960年2010年06月04日 07時00分

ハンガリアン・ラプソディーとの最初の出会いがこの強烈演奏でした・・・

RVC RCA RGC-1013 Jacket その1
RVC/RCA RGC-1013 LP (P)1972, (P)1975
HUNGARIAN RHAPSODY
Leopold Stokowski / RCA Symphony Orchestra
Liszt: Hungarian Rhapsody No.2
Enesco: Roumanian Rhapsody No.1
Smetana: The Moldau/The Bartered Bridge Overture

お陰様で?他の演奏が全然物足りなくって・・・最初のブラ1をオーマンディ/フィラデルフィアの強烈演奏で聴いてしまったのと同じですな・・・

ハンガリー狂詩曲の冒頭

ジャジャーーーー ババン!

初っ端からスコアにストコフスキの手が入り、大胆な追加・カット等、所謂ストコ節が最初から最後まで炸裂しっぱなしの恐るべき演奏。恐らくマイクアレンジやミキシングもストコ先生の指示であろう。ちょっと荒っぽい音質だが、「生演奏の再現」なんか最初から眼中にない「レコードによるパフォーマンス」だからこれはこれでいいのだ。エネスコのルーマニア狂詩曲も同様の激烈演奏である。

これらの演奏を最初に刷り込まれてしまった不幸?な人は、他の「スコア通り」の演奏が冗長でつまらなく思えてしまうのである・・・ストコ先生、ど~してくれるんですか、この始末。

RVC RCA RGC-1013 Jacket その2

ジャケット解説のストコ先生は髪を振り乱して指揮する写真である・・・やっぱりこの人は「傑物」「怪物」である。

RVC RCA RGC-1013 Label

この当時のRVCのレコードは Red Seal ならぬ Pink Seal? である。何でだろう?

RVC RCA Gold Seal 12R-1038 Jackt その1
RVC/RCA Gold Seal 12R-1038
HUNGARIAN RHAPSODY
(P)1987 RCA/ARIOLA International

こちらは後年のディジタル・りマスタリングによるリカット盤、\1,200の Gold Seal 廉価盤。前述の盤の不具合(ルーマニア狂詩曲の片chが数秒レベルダウンする)も修正されているし、たしか160gか180gの重量盤仕様で盤もしっかりしている。

RVC RCA Gold Seal 12R-1038 Jackt その2

こちらのストコ先生は巨匠風写りの写真であるが、前述のジャケットの迫力には及ばない・・・がこれはこれでいいか。

RVC RCA Gold Seal 12R-1038 Label
Gold Seal と言っても金色というよりはくすんだ黄色という感じか?

この演奏、米国初出は Living Stereo盤のようで、後年に Living Stereo CD(RCA Victor 09026-61503-2 (C)1993), xrcd24-SHMCD(JVC/Victor JM-XR24019S 2009年)でも発売されている。SACDも出てたっけ・・・

そちらは"RCA Victor Symphony Orchestra" とクレジットされている。日本では"Victor"の名称は使えないから "RCA Symphony Orchestra"になったんですな。

スタジオ・ミュージシャンによるオーケストラだと思うけど、凄い腕っこき連中を集めたんでしょうなあ・・・こんな猛者共をストコ色で染め上げてしまうマエストロはやっぱり大したもんである。

ちなみにこのセッション、xrcd24-SHMCD の解説によれば、当初予定していたソリストが急病で来られなくなり、ストコ先生の提案で急遽これらの曲が収録されたそうな・・・ホンマかいな?

んでは。

コメント

_ メタボパパ ― 2010年06月05日 01時25分

こんばんは

このレコードは確か実家にあって、ジャケットは黒っぽかったと記憶しています。このレコードはリカップリングされているのでしょうか?
といいますのも、スメタナの曲はノイマンのレコードで聴くまで聴いた記憶がないものですから。

_ りん ― 2010年06月05日 06時44分

おはようございます。

仰る通り、米RCA Victor Living Stereo 盤は黒地にストコフスキの金髪の横顔の白黒写真(というかエッチングみたいですなあ・・・)と赤字でRhapsodiesと書かれた印象的なデザインのものですね。Living Stereo CD盤とxrcd-SHMCDもそのデザインを復刻しています。

ebay でこのLPを見ると・・・モノラル盤LM-2471、ステレオ盤LSC 2471 で、こちらも私が持っている国内盤と同じ4曲のカップリングになってますよ。米Living Stereo盤も同じ構成だったようですね。

_ メタボパパ ― 2010年06月06日 02時28分

こんばんは

色々調べていただき、恐縮です。

ただいまレコードの整理中で実家に来ているので、このレコード
を探したのですが、見当たりませんでした。
その代わりフェーズ4シリーズのレコードを何枚も見つけ、オーディオ好きだった父も、私が生まれる前から結構やっていたんだなと思い、すこし可笑しくなりました。

しかし、本盤のスメタナは聴いた記憶がないんですよねー。

_ りん ― 2010年06月06日 07時33分

おはようございます。

あの盤は前半2曲の印象が強烈ですから、スメタナの2曲はどうしても添え物的な感じになってしまいますね。この2曲については荒っぽさが耳についてあまり好きな演奏ではありませんし・・・

英デッカのフェーズ4はポピュラー(マントヴァーニとかチャックスフィールド)向けの4chマルチトラック録音を売りにしていたシリーズだそうですが、国内盤のロンドン廉価盤(これもストコフスキ)でよく見かけましたよ。

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