Jean Guillou - Organ Encores2009年10月17日 06時17分

Jean Guillou - Organ Encores (DOR-90112)
DORIAN RECORDINGS DOR-90112 (C)(P)1988
Jean Guillou - Organ Encores
http://www.jeanguillou.org/
http://en.wikipedia.org/wiki/Jean_Guillou
Recorded at the Kleuker organ of Notre-Dame des Neiges, Alpe d'Huez, France, November 1987
http://pipedreams.publicradio.org/gallery/france/lalpdehuez_notredamekleucker.shtml

NML
http://ml.naxos.jp/album/DOR-90112
CD
http://www.dorian.com/store/scripts/prodView.asp?idproduct=5239

この音源も20年以上前のものになってしまったか・・・
オルガンは、中央フランスのアルプス山系に連なるラルプ・デュエズ峠の標高2000mに、1969年に建設された Notre-Dame des Neiges 教会 に設置された Kleuker organ 。

L'Alpe d'Huez
http://fr.wikipedia.org/wiki/L%27Alpe_d%27Huez

Notre-Dame des Neiges
http://fr.wikipedia.org/wiki/Notre-Dame-des-Neiges
Église Notre-Dame
http://fr.wikipedia.org/wiki/%C3%89glise_Notre-Dame
※フランス語はよ~分からんので間違ってたらごめん

オルガンの方は、CDの解説によると Jean Guillou のデザインにより (当時)西ドイツのオルガン製作者である Detlef Kleuker により製作されたとある。英文解説には製作年は記載されていないが、併記されているドイツ語解説には1978年との記載があるので、恐らく1978年に設置されたのだろう。ネット検索でも Pipedream というサイトでこのオルガンのページがあり、1978と記載されているから間違いはなからろう・・・

Pipedream
-1978 Kleuker organ at Notre Dame des Neiges, L’Alpe d’Huez, France
http://pipedreams.publicradio.org/gallery/france/lalpdehuez_notredamekleucker.shtml

このオルガン、パイプユニットを掌の形をしたケーシングにまとめた、実に面白いもので、写真では分からないが、このオルガン自身、教会内に設置されている斜めにカットされた巨大な円筒の中に入っているというもの。これも Jean Guillou のデザインであろうか・・・このオルガンを起用したバッハのゴルトベルク変奏曲のアルバムもある。

BACH, J.S.: Goldberg Variations (arr. J. Guillou) (Guillou)
NML
http://ml.naxos.jp/album/DOR-90110
CD
http://www.dorian.com/store/scripts/prodView.asp?idproduct=5237

さて、この演奏について、オルガンの魔術師(と私は思っている)Guillouの魅力を手軽に楽しむのに好適なアルバムと言える。標高の高い空気の澄んだロケーションと、爽やかなオルガンサウンドが実に快適。しかも、教科書的でない自由闊達な Guillou の演奏ぶりが痛快である。

オルガンの最低音はC1(32Hz、16ft)であり、体を揺るがせるような超低音を求める向きには物足りないが、だからこそ普通のシステムでなくても充分音楽を楽しめる。

オルガンの演奏家はくそ真面目でカタイくて退屈な演奏が多いのだが、Guillou のはそういうつまらない演奏とは無縁である。フレーズの扱いもそうだが、サウンド(ストップの扱い)も実に魅力的である。

Guillou は DORIAN で10枚近くアルバムを作っているが、現在NMLに登録されているのは4枚のみ。だがこれもおいおい増えていくだろう。今後が楽しみである。

それでは。

The Romantic Mass - Choral Works by Rheinberger and Brahms2009年10月17日 06時50分

DORIAN RECORDINGS DIS-80137, The Romantic Mass - Choral Works by Rheinberger and Brahms
The Romantic Mass - Choral Works by Rheinberger and Brahms
Saint Clement's Choir, Philadelphia

NML - http://ml.naxos.jp/album/DIS-80137
CD DORIAN RECORDINGS DIS-80137
http://www.dorian.com/store/scripts/prodView.asp?idproduct=5457

NML の DORIAN RECORDINGS 音源を探しているとこんなのがありました。philadelphia の文字があったのつい聴いてみたのですが、これがなかなかいい。アカペラの美しい合唱である。最初のラインベルガーの曲から親しみやすく美しいメロディーの曲で始まる。

Rheinberger
http://en.wikipedia.org/wiki/Josef_Rheinberger

歌っているのは、フィラデルフィアの聖クレメント合唱団。教会のオフィシャルサイトもあった。

Saint Clement's Church, Philadelphia
http://www.s-clements.org/

DORIAN から3枚のCDアルバムを出しているようだ・・・

んでは。

Ormandy conducts Sydney Symphony Orchestra2009年10月17日 07時02分

久しぶりにNMLにあるマエストロ・ジーンの音源を見ると・・・こんなのがあったんですな・・・

Orchestral Music (Sydney Symphony Orchestra - The First 60 Years)
NML - http://ml.naxos.jp/album/ABC434895-2

Symphony No. 9 in D minor, Op. 125, "Choral": II. Molto vivace
Eugene Ormandy/Sydney Symphony Orchestra
NML - http://ml.naxos.jp/work/253789

NMLには収録日時の記載はありませんが、横田さんのオーマンディ・ディスコグラフィによれば、1944年12月のライヴだそうな・・・

横田さんのオーマンディ・ディスコグラフィ
http://www.geocities.jp/ormandy/ormandy_disk.html

ちなみに、NMLで聴けるマエストロ・ジーンの音源は下記の通り。

NML- ユージン・オーマンディ - Eugene Ormandy (1899-1985)
http://ml.naxos.jp/artist/31795

こんなところで・・・

RESPIGHI: Concerto Gregoriano / Poema Autunnale2009年10月17日 09時03分

Malco Polo 8.220152, RESPIGHI: Concerto Gregoriano / Poema Autunnale
RESPIGHI: Concerto Gregoriano / Poema Autunnale
西崎崇子(ヴァイオリン)
http://www.naxos.co.jp/nishizaki.htm
Choo Hoey - http://en.wikipedia.org/wiki/Choo_Hoey
Singapore Symphony Orchestra - http://www.sso.org.sg/

NML - http://ml.naxos.jp/album/8.220152
CD - Malco Polo 8.220152
http://www.naxos.com/catalogue/item.asp?item_code=8.220152

秋と来れば、この曲だなあ・・・最も好きなヴァイオリン曲は?と聴かれたら躊躇無くこの2曲と答えるよ、俺は。

レスピーギというと「ローマ三部作」が最も有名だが、他にもいい曲は沢山ある・・・が、実演で取り上げられることは滅多にない。ただ、CD時代になってリバイバルというか、「ローマ三部作」以外の曲も数多く発売されているのは有り難いことではある。

8年前はレスピーギに関してこんな事も書いたっけ・・・
http://www.ne.jp/asahi/tron/music/Respighi.htm

このCDアルバムは手元にない。"Physical Release: 12/1984"とあるので、初発売は25年前になってしまうのかな・・・初期のディジタル録音でもあり、また当時はレスピーギの「秘曲集」として Malco Polo に録音されたと思う。25年前は恐らくこのアルバムでしかこの2曲は聴けなかったと思う。

CDはNaxosのカタログからは消えている。"Currently not available on CD"とあるから・・・でも米国のアマゾンではまだ在庫があるようだ。
http://www.amazon.com/RESPIGHI-Concerto-Gregoriano-Autunnale-Demand/dp/B0000045RZ/ref=sr_1_2?ie=UTF8&s=music&qid=1255736657&sr=8-2

今となっては他に優秀な演奏があるので、特にこのアルバムを推す理由もないが、日本人ヴァイオリニストの西崎と指揮のChoo Hoey・シンガポール交響楽団という組み合わせは、今となっては貴重な記録と言えないこともないかもしれない。

グレゴリオ聖歌風協奏曲の出来はまあまあ、秋の詩は中間部分のノリが今ひとつ・・・という感じだが悪くはない。こうしてNMLで手軽に聴けるのは有り難いことだ。

RESPIGHI: Concerto Gregoriano / Poema Autunnale その22009年10月17日 10時45分

Chandos CHAN9232/RESPIGHI: Concerto Gregoriano & Poema Autunnale
RESPIGHI
Poema Autunnale, Concerto gregoriano, Ballata delle gnomidi
Lydia Mordkovitch (Violin)
http://www.answers.com/topic/lydia-mordkovitch
http://www.britten-competition.co.uk/Old/2004/prejury/lydia.htm
BBC Philharmonic Orchestra
http://www.bbc.co.uk/orchestras/philharmonic/
Sir Edward Downes
http://en.wikipedia.org/wiki/Edward_Downes

レスピーギの「秋の詩」で一番好きな演奏がこれ。文句の付けようが無い出来で、ソリストとオケの息もぴったり合っている。

1993年5月の収録。このCDを買ってからもう10年も経ってしまった・・・なんか過去の回想ばっかやな~

ちょうどこの頃がレスピーギのリバイバルが最も盛んだった頃かな?まだこの頃はエルザ夫人も存命だったわけだし・・・特にChandosがこのアルバムや三部作以外の管弦楽曲をどんどん出してきて、それを貪るように聴いたのも懐かしい想い出ではある。ちなみにこのディスク、Chandos の1993年~1994年シーズン最大の売り上げを記録したヒット・ディスクだそうな。

In Tune No.23(April, 1996) に Lydia Mordkovitch のインタビュー(インタビュアーは Heuwell Tircuit 氏 - 「分析的演奏論」 音楽之友社 1973年 の著者ですな)が掲載されている。(この In Tune という雑誌は No.56(1998年)で終わりを告げた。)

このインタビューで、Lydia Mordkovitch は「・・・私は『グレゴリオ聖歌風協奏曲』や『秋の詩』などという曲をレスピーギが書いているということさえ知りませんでした。『秋の詩』は50年間も演奏されたことがないのです。ほんとうに素晴らしい曲で、協奏曲も豊かな曲だったので、私は一目惚れしてしまいました。・・・」と言っている。

他にも音楽雑誌等で、エッセイやエルサ夫人のインタビューも掲載されていた。In Tuneの記事やレコ芸のエッセイはリアルタイムで見たが、音楽の友に掲載されたエルサ夫人へのインタビューは後に知って図書館で閲覧しコピーをとったもの。

レコ芸1993年9月号
三浦敦史の音楽切抜き帖
連載 Scrum Side 129
追憶のレスピーギ - 亡き夫を偲ぶ99歳のエルサ未亡人

音楽の友1994年12月号~1995年2月号
レンツォ・アッレーグリの対談シリーズ 連載 音楽に捧げて
Interviewd by Renzo Allegri, 訳・小瀬村幸子
第4回 レスピーギ夫人
①大作曲家レスピーギとの結婚
②トスカニーニへの崇拝と絶望
③レスピーギ、56歳の死

レスピーギに関する文献は多くない。エルサ夫人が1962年出版したレスピーギの伝記も入手困難なようだし、日本語訳も出ていないようだ。あとは上記のような雑誌記事やネット上の情報を探すしかないだろう。ネットの情報というと・・・

Ottorino Respighi
http://en.wikipedia.org/wiki/Ottorino_Respighi

Elsa Respighi
http://en.wikipedia.org/wiki/Elsa_Respighi

Official website of Ottorino Respighi
http://www.ottorinorespighi.it/

くらいかなあ・・・あとは小生のか?(大した情報はありまへん)

Elsa e Ottorino Respighi
http://www.ne.jp/asahi/tron/music/Respighi.htm

レスピーギとは全然関係ないが、このディスクでBBCフィルハーモニックを指揮している Sir Edward Downes については最近衝撃的なニュースを目にした。クラシックジャーナル39号のNEWS欄「英国の有名指揮者が夫婦で『安楽死』に」という記事である。

詳しくは下記のサイトを見るのがよいでしょう。

BBC NEWS - Worry at couple's double suicide
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/8151006.stm

BBC Philharmonic - Sir Edward Downes Conductor Emeritus
http://www.bbc.co.uk/orchestras/philharmonic/about_us/sir_edward_downes.shtml

Sir Edward Downes
http://en.wikipedia.org/wiki/Edward_Downes
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%89%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%80%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%82%BA

「おかか1968」ダイアリー~いっそブルレスケ~
サー・エドワード・ダウンズ(指揮者) 妻とともに「安楽死」
http://okaka1968.cocolog-nifty.com/1968/2009/07/post-ddfb.html

是非はともかく、死が二人を別つまで・・・ということか。スイスにこんな機関があるとは初めて知りましたワ・・・

Dignitas (euthanasia group)
http://www.dignitas.ch/
http://en.wikipedia.org/wiki/Dignitas_%28euthanasia_group%29

では。