2015年11月15日 大城節子Live @今池 TOKUZO ― 2015年11月16日 06時00分
残念ながら、オシゴトで前半は見損ねてしまったので後半から・・・
Philadelphia Brass Ensemble, 1969年1月 ― 2015年11月17日 06時30分
1969年に放送されたフィラデルフィア管弦楽団のブラス・アンサンブルの映像(youtube)です。
Trumpets : Gilbert Johnson, Seymour Rosenfeld
Horn : Nolan Miller
Trombone : M. Dee Stewart
Euphonium : Tyrone Breuninger
Tuba : Abe Torchinsky
ユニテルが1970年代後半に収録した映像(内容はこちらを→Coming to the Small Screen: Ormandy and Television)では、既にGilbert Johnsonは楽団を退団してFrank Kaderabekに交替していたので、Gilbert Johnsonの映像はこれで初めて観ました・・・というか、Philadelphia Brass Ensemble の映像そのものが実に貴重なものですね。
この映像は、Gilbert Johnsonの弟子で、1974年から2010年までフィラデルフィア管弦楽団でトランペット奏者を務めたRoger Blackburn氏がアップされたものです。氏は他にも幾つか興味深い映像をyoutubeにアップされている(Glenn Dodson-Alphorn demo 1989 とか・・・)ので、興味のある方は如何でしょうか。
オーマンディ時代のフィラデルフィア管弦楽団のアンサンブルを支えたブラス・セクションの面々をこうして映像で見ることが出来て嬉しくなりました・・・では。
オーマンディとラフマニノフ「交響曲第1番」の謎? ― 2015年11月18日 03時40分
オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団は1948年3月19日にラフマニノフの交響曲第1番を米国初演しており、その翌日に同曲の演奏が「史上初のオーケストラ演奏のテレビ放送」としてCBSにより放送されています。(ご参考→Coming to the Small Screen: Ormandy and Television)
「・・・彼が破棄したとされていたその交響曲の手稿譜の一つが残っていた。 ・・・彼の死後、その楽譜が私のところへ送られてきた。私はラフマニノフの 娘であるヴォルコンスキ公爵夫人から、この作品に手を入れてほしいと頼まれた。・・・私たちはこれを演奏し、録音した。・・・」
そのときのインタビューの一部は下記で聴く事が出来ますが、残念ながらこのエピソードの部分は含まれていません。
Eugene Ormandy A Centennial Celebration
→Interview with Eugene Ormandy conducted by Morris Henken, ca. 1973
Ormandy discusses an early experience with Sergei Rachmaninoff
この話が、1945年のモスクワ再演(オーマンディでは当然ありません)・1948年の米国初演・1966年のステレオ録音と具体的にどう関係しているのかは定かではありませんが、興味深い話ではあります。
さて、本題はここからですが、今年10月下旬にフィラデルフィア管弦楽団に客演したVladimir Jurowski氏が、フィラデルフィア管のライブラリアンに「オーマンディが使用したラフマニノフのスコア(交響曲第1番)はないか?彼の録音には、どうも重要な追加があるようなのだが・・・」と尋ねてきたのが事の発端のようです。
そういえばオーマンディ掲示板の投稿でこんな話も知りました・・・今年6月15日、アンドリュー・リットンが都響でラフマニノフ「交響曲第2番」を指揮したそうですが、リットンは15歳当時、学校の先生に勧められて同曲をオーマンディのLPで初めて聴いてすっかり魅了されたそうです。1974,5年のことのようですので、多分RCAの録音でしょうか・・・
ワシントン・ナショナル・オケのアシスタント時代、オーマンディが客演してこの曲を演奏、その時オーマンディが持ち込んだ楽譜を見てボーイング等を書き写したりしたそうで、都響に持ち込んだ楽譜のボウイングのオリジナルはオーマンディとフィラデルフィア管弦楽団のもの・・・とのこと。
残念ながら私はこの演奏を聴いておりませんが、実に興味深い話ですね。
では。
カツァリスとオーマンディ 1981年のEMIへのセッション録音と1982年のライブ映像 ― 2015年11月19日 06時00分
Cyprien Katsaris
Eugene Ormandy/The Philadelphia Orchestra
1981年 EMI録音(当時EMI所有のOld Metにて収録会場)
※オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団のセッション録音会場については「オーマンディ&フィラデルフィアの名録音を生み出した会場 フィラデルフィアのTown Hallについて」に書いたので、興味のある方はそちらをご覧ください。
"first recording of a "lost" concerto by Liszt"と銘打ったこのアルバム、「リストの失われた協奏曲の初録音」(Liszt orch. Tchaikovsky : Concerto in the Hungarian Style)と「ピアノ職人マーク=アレンの第1号カスタムメイドピアノによる演奏」というのが目玉。さらに、当時新進気鋭ピアニストのカツァリスとオー マンディとフィラデルフィア管弦楽団のバックアップという、当時の米Angel/Capitolがかなり力を入れた企画だと思います。カップリングはリス トのハンガリー幻想曲(Hungarian Fantasia)でした。
「マーク=アレン製」の特製ピアノ、第2作はチック=コリアが使っているとLPジャケットに記載されていますが、その後の展開はどうなっているんでしょうねえ・・・
さて、カツァリスは以前、自身の演奏をリリースするPiano21というレーベルを持っていましたが(以前ブログに書きました)、最近そちらはやってないようで、今はPiano21Label(Youtube)で自身の演奏を公開しているようです。
その映像の中に、オーマンディ&フィラデルフィア管と共演した1982年のライブ映像がアップされていました。
Cyprien Katsaris, Philadelphia Orchestra/Ormandy
Legendary Liszt Concert
Liszt, Fantasia on Hungarian Folk Themes • Fantasie über ungarische Volksmelodien, S. 123.
Liszt / Tchaikovsky (Orch.), Concerto in the Hungarian Style • Konzert im ungarischen Stil, S. 714.
The Philadelphia Orchestra, Eugene Ormandy.
Live at the Mann Music Center, Philadelphia, on 17 June 1982; this concert was attended by more than 10,000 people.
若かりしカツァリスと円熟したオーマンディ&フィラデルフィアの演奏を観る事が出来る貴重な映像ですね。では。
オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団の海外ツアーニュースフィルム ― 2015年11月20日 06時00分
Eugene Ormandy & Philadelphia Symphony Orchestra at Birmingham Concert Hall (1949 Fox Movietone Newsreel)
British Pathé
Philadelphia Symphony Orchestra 1958
(British Pathé 本家のサイト、Youtube)
1958年のソ連ツアーはライブ録音遺されていてLP・CDも結構発売されていますが、映像は今のところこれだけしか観られないようです・・・
では。
映画 FOUJITA ― 2015年11月22日 07時15分
藤田嗣治の生涯のうち、フランスで成功した時期と日本に帰国した戦争中時代の一部を取上げている。
最近の映画はやたらと「重低音」(数Hz~100Hzくらい)をブーストして響かせる手法を乱用しているけど、この映画はそれが少ない(皆無ではないけど)のが新鮮だった。
藤田嗣治の絵を見たくなったなあ・・・んでは。
映画「愛と哀しみのボレロ」 @今池 名古屋シネマテーク ― 2015年11月24日 06時00分
公開当時、田舎の実家の古ぼけたテレビで、結構目立つCMだったのは記憶しているが・・・レンタル・ビデオの棚にも並んでいたが・・・映画の存在とジョルジュ・ドンの踊りのシーンは記憶にあったが、内容は、今回観るまでさっぱり知らなかった。
「・・・ヌレエフ、カラヤン、グレン・ミラー、エディット・ピアフといったアーティストたちをモデルに、第二次世界大戦に翻弄された人々の人生を、クロード・ルルーシュ監督が描いた壮大な作品・・・」
・・・という文句にそそられて、今回久しぶりに名古屋シネマテークに足を運んだワケですが・・・
2時間くらいだろうと高をくくってみてたら、なんと185分という長編であった。道理で腰や尻が痛くなったわけだ。久しぶりに長編映画を堪能した気分になった・・・
歴史に翻弄された「指揮者」はカラヤンがモデルとのことだが、指揮者の風貌とスタイルは「ストコフスキ」であった。踊りは現役のプロで全く違和感が無かったが、「指揮者」の指揮ぶりは・・・まあ、映画でまともな「指揮者」演技は無理かなあ・・・と思った次第。こちらも「本物の」指揮者を使うべきだったのかなあ・・・と、製作34年後に、一視聴者として感じた次第。
んでは。
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