マーラーの青春美曲2009年03月15日 09時18分

CBS/SONY 25AC 1077
CBS/SONY 25AC 1077((C)(P)1980)
Mahler Symphony no.1 in D major "Titan"
Lorin Maazel/Orchestre National de France(rec. 1979)
Art Direction & Design : Shigekazu Tsujimori, Illustration : Hiroo Isono

マーラーの青春美曲、交響曲第1番で思い出深いLPがこれ。小学生の頃、納屋橋のYAMAHAで買ったのかな?クラシック聴き始めの頃、中身も分からずジャケットが奇麗だから買った記憶があるが・・・

マゼールとフランス国立管弦楽団は、このほかにもホルスト「惑星」、チャイコ「大序曲1812年」・ベートーヴェン「ウェリントンの勝利」、ラヴェル管弦楽曲集を録音していた。マーラーはこれ一曲で、その後ウィーン・フィルと全集を完成させている・・・ということで、これは CBS(今はSONY BMG Entertainment か)のカタログに埋もれてまだ日の目を見ない逸品?かな。CD化されていないと思う。

このマーラーはすっきりした響きで見通しが良い。この演奏を最初に聴いたので、他の演奏を聴いたときは違和感があったが、さらに他の演奏を聴いていくうちに、最初に聴いたこのLPの方が特異?な演奏だと知った・・・特に1楽章が。

解説も秀逸。ナンと、某UNO氏が執筆している。演奏にさほど共感はしていないが、聴きどころを冷静に紹介しているという感じで好感が持てる。(当時、「こんなLP買っちゃった」と後悔させる「悔説」もあったから・・・)

他の演奏を聴いて「違和感」を感じたマゼールの演奏についても、その違いをきちんと解説で指摘しているのだ。当時の私にその内容が解る筈もなかったわけだが、今読み返してみるとなるほどと思う。

マゼールのすっきりした解釈と楽譜への手入れもあるが、フランス国立響のさらっとした響きも秀逸。特にトランペットの柔らかで輝かしい音は特筆モノ。

ずっとCD化を待っているのだが、未だに出てこない。埋もれさすには惜しい演奏なのだが・・・

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