レガシーOS&アプリを無料の仮想マシンで動かす その13(VMWare Player編その12)2009年01月02日 18時15分

JDISP の ヘルプ画面
上:MS-DOS6.2/V JDISP.SYS の ヘルプ画面

(その12からの続き)

とうとうこのシリーズ(にするつもりは無かったんですがねえ)も13回目を迎えました。13といえば、やはりゴルゴ13。図らずともブービートラップの巻(?)になってしまいました。

(7)ゲストOSインストール MS-DOS6.2/V その3

と)ブービートラップ?(JDISP.SYSの罠)

システムのインストールも終わって、いよいよハードディスクから再起動、

Starting MS-DOS...

HIMEM is testing extended memory ...

のメッセージと共にちゃんとDOS起動するかと思いきや、文字が全部消えて真っ黒の画面になってウンともスンとも言わない・・・ハング(フリーズ)したようだ・・・

ネットで色々調べてみると、どうも config.sys で組み込んでいる JDISP.SYS がワルサーP38(ルパン?)らしい・・・ということが分かった。

ワルサーP38(wikipedia...なんでこんなに詳しいのかな?)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%AB%E3%82%B5%E3%83%BCP38

VMWare の サイトに何かヒントがあるかな・・・と思って探したけど、JDISP に関する記述は無い。

ご参考(にならなかった・・・)

VMware Workstation 3.2 - DOS and Windows 3.x Installation Notes
http://www.vmware.com/support/ws3/doc/ws32_guestos11.html

日本ローカルなのかな、この問題は。ちなみに、インストールしたての Config.sys と Autoexec.bat の内容は下記の通り。

##########MS-DOS 6.2/V Config.sys############
DEVICE=C:\DOS\SETVER.EXE
DEVICE=C:\DOS\BILING.SYS
DEVICE=C:\DOS\HIMEM.SYS
DOS=HIGH
DEVICE=C:\DOS\EMM386.EXE
DEVICE=C:\DOS\JFONT.SYS /P=C:\DOS\
DEVICE=C:\DOS\JDISP.SYS
DEVICE=C:\DOS\JKEYB.SYS /106 C:\DOS\JKEYBRD.SYS
DEVICE=C:\DOS\KKCFUNC.SYS
FILES=30
DEVICE=C:\DOS\ANSI.SYS
DEVICE=C:\DOS\MSIMEK.SYS /A1
DEVICE=C:\DOS\MSIME.SYS /D*C:\DOS\MSIMER.DIC /DC:\DOS\MSIME.DIC /C1 /N /A1

#############################################

##########MS-DOS 6.2/V Autoexec.bat##########

C:\DOS\SMARTDRV.EXE /X
@ECHO OFF
PROMPT $p$g
PATH C:\DOS
SET TEMP=C:\DOS
C:\DOS\NLSFUNC.EXE C:\DOS\COUNTRY.SYS
C:\DOS\CHEV.COM JP

#############################################

config.sys の "DEVICE=C:\DOS\JDISP.SYS" の後に /HS=LC というスイッチをつければ良い・・・という情報があったので、その通りにしたらちゃんと起動しました。目出度し、目出度し・・・

Best Answer?
DEVICE=C:\DOS\JDISP.SYS /HS=LC

といっても、ちゃんと起動してコマンドプロンプトが現れなければエディタを起動して config.sys を直すことも出来ない・・・

運がいいことに、dos~win3.1 の時代に作った emergency boot FDが役に立ちました。JDISPを組み込まない最低限の英語環境で起動出来、FDとVZ を入れたブータブルFDがまだ残っていたので、それをちょっとVMWare 用に手直しして、そのFDからFDイメージを作ってマウントしてブート。FDのVZエディタでスイッチを付け足して再起動。

まさか、10年以上前に作ったブートFDが今頃役に立つとは・・・備えあれば憂い無し・・・かな。まあ、他にもやりようはありますが・・・。

ちなみに、JDISPのヘルプ(上の画像)にはスイッチの説明があり、表示がおかしいときは、HS=LC か HS=OFF(HS=LCで解決しないとき)を指定せよとのお達しがありました。なるほど・・・(続く)

コメント

_ はるさん ― 2010年04月05日 00時02分

VMware Fusion に MS-DOS をインストールしていて同じ現象となり、こちらの記事を参考にさせていただきました。ありがとうございました。

_ りん ― 2010年04月06日 07時16分

参考になって何よりです。
VMWare や Virtual PC に MS-DOS をインストールする際、参考になる情報が少なくて結構苦労しました・・・

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