レガシーOS&アプリを無料の仮想マシンで動かす その19(VMWare Player編その18)2009年01月12日 16時55分

Windows 98 Second Edition (VGA 16 colors) on VMware Player 1.0.9
上画面:Windows 98 Second Edition (VGA 16 colors) on VMware Player 1.0.9

一週間のご無沙汰です。月曜日から昨日までずっと現場仕事で、今日ようやく休みを頂きました。でも明日からまた現場ですが・・・

(11)ゲストOSインストール Windows98SE その1

VMWare Player 1.0.9 で稼動する仮想マシンに、 MS-DOS6.2/V, Windows3.11 for Workgroups, Windows3.1, Windows95, と Legacy OS のインストールを続けてきましたが、今回の Windows98 Second Edition のインストールで一区切りとなります。

残念ながら、「素」のWindows98SE の手持ちがないので、オークションで入手したOEM版 を使います。

・・・Windows95以降のPCでしょうかね、工場出荷時の状態に戻すリカバリーディスクのみで、素のOSインストールディスクをつけなくなったのは・・・今時、お店で Windows98SE を売っているわけも無く、こうなるとオークション等でパッケージ版かOEM版を入手するしかありません。

今回入手したWindows98SEのOEM版は、

・起動FD1枚
・取説(ファースト ステップ ガイド、プロダクト・キー付き)
・インストールCD-ROM(ブータブルCD-ROM)

の3点セットとなっています。取説には Win98SE のインストール方法として起動FDからブートする方法しか記載されていませんが、CD-ROMからブートしてインストール出来るので、インストールに起動FDは特に必要ありません。また、理由は不明ですが、起動FDからブートしてインストールすると、ファイルコピー後の再起動時に何故かフリーズしてうまくいきませんでした。

本筋とは関係ありませんが、入手した起動FDはメディア・エラーで使えませんでした。フォーマットしても再使用不可で、物理的なエラーが生じていました。10年前のFDだから仕方ないかな・・・。昔のFDは経年変化で読めなくなっている可能性が高いようです。

しょうがないので、手持ちのWin98SEノートPC(日立FLORA270SX-C4)から起動ディスクを作成してそれを使って前述の結果(再起動時にフリーズ)になったわけです。

ちなみに、OSが作成する起動ディスクは2枚組みであり、OEM版に添付されていた起動FDはその1枚目でした。細かいことですが・・・

レガシーOS&アプリを無料の仮想マシンで動かす その20(VMWare Player編その19)2009年01月12日 18時07分

Windows 98 Second Edition (SVGA 1024x768 16 bit colors) on VMware Player 1.0.9
上画面:Windows 98 Second Edition (SVGA 1024x768 16 bit colors) on VMware Player 1.0.9

(11)ゲストOSインストール Windows98SE その2

さて、Windows98SE のインストールですが、これまでのOS(Windows95以前)より簡単です。仮想マシン(vmxファイル、vmdkファイル)を作り、仮想マシンを起動してインストールCD-ROMからブートしてインストールするだけです。MS-DOS も (アップグレード版ではないので)以前のバージョンの Windows も要りません。あとは指示に従ってインストールを進めていけばインストールは完了します。

インストールして再起動すると、ちゃんと音が出てWin98SEが起動します。Win95と同様、ちゃんと Sound Adapter(Sound Blaster 16)を認識してドライバを組み込んでくれました。ただ、画像処理の遅さに引きずられて音が途切れ途切れになってしまいます。Celeron 2GHzではこれが限界かな?

また、インストール途中はCPUは高負荷(100%)ですが、インストール終了後の再起動でCPUの負荷はストンと落ちます。OSの省電力機能がちゃんと働いてくれていますね・・・

ここで、インストールしたばかりの仮想マシンをフォルダ丸ごとバックアップをとってから、VMWare Tools のインストール作業に入ります。Win95の時と同様、VMware-server-1.0.8 の tar アーカイヴから引っ張り出した VMWare Tools(CD-ROM ISO イメージ:windows.iso) を使います。

このVMWare Toolsが入った Windows.iso をCD-ROMとして仮想マシンにマウントすると、インストールが自動的に始まり指示に従ってインストールを進めていきます。但し、VMWare Tools の SVGAドライバとマウスドライバの設定は手動で行う必要がある旨のメッセージが出て、そのやり方が記載されたテキストファイルが表示されます。

VMWare Tools のSVGAドライバを導入すると、16bit Color のきびきびとした動作のSVGA画面(上画像)が表示できます。音の途切れも画像処理の速さにより多少かなり改善されますが、途切れ皆無と言うわけにはいかず、音については実用は厳しい状況です。

VMWare Tools のマウスドライバについては、インストール途中(最終段階)で何故かゲストOSがフリーズしてしまいます。強制再起動してから確認すると、一応マウスドライバは組み込まれているようですが、あまり良い気持ちはしませんね。このマウスドライバにより、ゲストOSとホストOS間のマウス移動の面倒さが無くなります。

しかし、またもや残念なことに、CD-DAの音が出ません。CD-DAを認識して再生はしているようですが、音が・・・でない。これでは昔の Edutainment ソフト(CD-DAを組み合わせたマルチセッションCD-ROM)は使えない・・・う~ん、VMWare Player では無理か・・・

・・・ということで、次回以降は Virtual PC 2007 編となります・・・