オーマンディ&クリーヴランドの「復活」ライヴ 1972年11月 その22009年10月02日 08時00分

RARE MOTH RM-582/3-S (CD-R)
RARE MOTH RM-582/3-S (CD-R,(P)2007) ADD STEREO
Mahler Symphony no.2 "Resurrection"

Veronica Tyler(s) http://teilart.com/
Helen Watts(ms) http://en.wikipedia.org/wiki/Helen_Watts
Eugene Ormandy
Cleveland Orchestra & Chorus
http://en.wikipedia.org/wiki/Cleveland_Orchestra

Live Recording on Nov.2, 1972 at Severece Hall, Cleveland
http://en.wikipedia.org/wiki/Severance_Hall

アリアCD(http://www.aria-cd.com/)にオーダーした、オーマンディ・クリーヴランドの「復活」ライヴCDが到着したので早速聴いてみた。このCDについては以前ブログに書きましたな↓

オーマンディ&クリーヴランドの「復活」ライヴ 1972年11月
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/09/02/4555823

聴き通した後の印象は、1969年 RCA Red Seal セッション録音と非常によく似た演奏解釈である・・・ということかな?フレージングとか弦を主体にした音作り・・・とか。最終楽章クライマックスのトランペット追加とかもそっくりである。

フィラデルフィア管弦楽団と同じサウンド・・・というわけにはいかないが、この演奏にもマエストロ・ジーンの解釈がしっかりと刻印されている。

1971年6月~7月(たぶん)、オーマンディはラヴィニア音楽祭のオープニングコンサートでシカゴ響と「復活」を演奏するはずが急病で倒れたため、急遽 ジェームズ=レヴァインが代役として登場してセンセーショナルなデビューを果たした・・・というエピソードもある。(BMGファンハウス BVCC-38139-40 マーラー10番交響曲 CD解説より)

Jame Levine
http://en.wikipedia.org/wiki/James_Levine

Ravinia Park
http://en.wikipedia.org/wiki/Ravinia_Park

結局、マエストロ・ジーンとシカゴ響とのライヴは無くなったわけだが、1970年前後、マエストロは結構「復活」を振ってたようだ・・・

サウンドはまあまあ。ノイズ低減でハイカットをしているのかちょっと音が固く感じるところがあり、フォルテで若干音がサチッている箇所もあるが、各セクションの音はしっかり録れていてバランスは悪くない。ハムノイズが聞こえるので、FMエアチェックテープがこのCD-Rの音源と思われる。

放送局かオーケストラ・アーカイヴに録音が残っているようであれば、そのマスターからCD化して欲しいものだ。

1969年 RCA Red Seal セッション録音 の熱気には及ばないが、このライヴも熱い。熱いが、突っ走るところは皆無で、しっかり手綱を握ってスケールの大きな音楽を作り上げているのは流石というべきか・・・ライヴ特有の乱れや異常な熱気を期待する向きにはあまりお薦めではないかもしれないが、オーマンディ・ファンであれば持っていて損はしないだろう。

ただこのCD、CD-Rそのものの出来が今ひとつで、キズがあるわけでも無いのに所々トレースミスかデータ欠落でノイズが発生する。3台のプレーヤーでほぼ同じ現象がでたので、ディスク側の欠陥だろう。まあ、プライヴェート盤だからこういうことがあってもある程度は仕方がない。

さて、1969年 RCA Red Seal セッション録音 か このライヴの RARE MOTH盤 のどちらをとるか?と問われたら、躊躇無く、 音が歪みだらけではあるが 1969年 RCA Red Seal セッション録音 をとる。RARE MOTH盤 もなかなかいいが、残念ながらRCAセッション録音の熱気と高揚感には及ばない。まあ、しっかりとしたセッション録音とぶっつけ本番のライヴ録音の差・・・かな。でも、このライヴ録音のしっかりした音源があればまた変わるかもしれんけどねえ・・・

んでは。

オーマンディ&クリーヴランドの「復活」ライヴ 1972年11月2009年09月02日 08時24分

ずっと気になっている音源がある。プライヴェート音源であろう、オーマンディ&クリーヴランドのマーラー「復活」ライヴ(1972年11月)である。

マーラー:交響曲第2番「復活」
RARE MOTH RM 582/3S(2CD-R)
ヴェロニカ・タイラー(S)、ヴェロニカ・タイラー(S)
ヘレン・ワッツ(A)
オーマンディ指揮、クリーヴランド管&合唱団

これは、Mr.リベラ33 ・ rudolf2006 さんに教えてもらったのかな・・・気にはなってるけど、未だ手元にはない。RARE MOTH のサイトは存在しないのか見つからないし・・・アリアCDでオーダーするのが一番入手しやすそうだけど・・・ここは会員制のCDオーダーショップで在庫を持たず、オーダーするには(当然のことながら)会員になる必要がある。

アリアCD
http://www.aria-cd.com/

このサイト内で、"RARE MOTH"で検索して RARE MOTH(4) をクリックすると見つけやすいようだ。

店主兼ライター?の松本氏は、「クラシックは死なない!」「それでもクラシックは死なない!」(どちらも青弓社)とか、クラシックスナイパーのマンガで見かける。なかなか面白い文(とマンガ)を書く人のようだ。

クラシックは死なない!(青弓社)
http://www.seikyusha.co.jp/books/ISBN978-4-7872-7174-7.html

それでもクラシックは死なない!(青弓社)
http://www.seikyusha.co.jp/books/ISBN978-4-7872-7220-1.html

最初、「それでもクラシックは死なない!」を読んで面白かったのでその前の「クラシックは死なない!」読もうと思ったら品切れ・・・結局中古で入手したけど、これも面白かった。

ただ、最近は本で取り上げているような「とてつもない感動」の類のCDを物色するのを止めてしまった。きりがないし、どうも自分の好みと方向性が違うと思ったから。参考にはしてるけど・・・それに、オーマンディ&フィラデルフィアの正規セッション録音音源も出揃って来て、まあこれ以上探すことに時間を割くのは止めて聴くことに専念したい・・・と最近は思っている。それでもLPは何故か増え続ける・・・

それでも読み物としては結構面白いから、下記のヘンテコ?な本も結構面白く読んではいるが・・・オーマンディ&フィラデルフィアとは縁のない世界ではある。

クラシック・スナイパー1、特集 失恋の美学
http://www.seikyusha.co.jp/books/ISBN978-4-7872-7236-2.html

クラシック・スナイパー2、特集 極道のクラシック
http://www.seikyusha.co.jp/books/ISBN978-4-7872-7245-4.html

クラシック・スナイパー3、特集 クラシック名盤大噴火!
http://www.seikyusha.co.jp/books/ISBN978-4-7872-7251-5.html

クラシック・スナイパー4、特集 クラシックと死
http://www.seikyusha.co.jp/books/ISBN978-4-7872-7266-9.html

クラシック・スナイパー4が出ているのは知らなかった・・・早速本屋さんにオーダーしよう・・・

閑話休題

とはいえ、正規セッション録音の「復活」は、演奏はともかく音の歪みが酷い・・・やはりマエストロ・ジーンの「復活」をちゃんとした録音で聴いてみたいので、結局アリアCDにオーダーすることにした。まあ、フィラデルフィアとクリーヴランドでは別物だからあまり期待しない方がいいかもしれないが・・・(善し悪しではなく好みなので・・・一応念のため)

正規セッション録音の「復活」
...the void of the Universe, the mystery of eternity.
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/08/18/4522244

...the void of the Universe, the mystery of eternity.その2
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/08/19/4523647

こちらはライヴですが・・・修正セッションも組んだライヴです
Ormandy conducts Mahler "Resurrection" in 1935
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/08/10/4504036

ホントは、フィラデルフィアとのライヴを聴きたいが、今のところそれが出そうな情報は聴かないし・・・

クリーヴランドとのライヴの音質はそれなりに良好だそうな・・・

まあ、知ってから1年以上経ってるし、今からオーダーして入ってくるかどうかも分からないが、入ってきたらめっけものくらいで考えている。もし入ったら、聴いてみて感想をブログにアップしましょうかね・・・

ネットで見る限り、この演奏についても賛否両論?のようです。まあ、自分で聴かないとなんとも言えませんが・・・(下記、他の方の感想です)

Mr.リベラ33
http://blog.livedoor.jp/ormandy/archives/50576751.html

rudolf2006 さん
http://blog.livedoor.jp/rudolf2006/archives/51359744.html

名盤試聴記
http://www.percussionist.jp/Auferstehung/ormandy.html

・・・Pristine Classical を知って、ちょっと気になっていた録音・盤を3回続けて取り上げてみました。まあ、こういう世界はあまり深入りしない方がいいかもしれませんが・・・