Coco Chanel & Igor Stravinsky ― 2010年02月21日 14時32分
1913年5月29日の初演、場所はパリのシャンゼリゼ劇場、バレエ・リュス(ロシア・バレエ団)興行主のセルゲイ=ディアギレフ、ストラヴィンスキーの音楽、ニジンスキーの振付、ピエール=モントゥーの指揮・・・そして、あの初演の舞台・衣装・とニジンスキー振付のダンスシーン・・・このシーンだけでも観る価値があるだろう。
ココ=シャネルとストラヴィンスキー、二人の関係のフィクションはともかく、当時の雰囲気やファッション、そして初演会場の シャンゼリゼ劇場 の天井照明も見物である。
2005年11月12日、兵庫県立芸術文化センターのオープニングセレモニーとして、ニジンスキー振付版「春の祭典」が日本初演されたが、その舞台で観た舞台・衣装・振付を彷彿とさせるシーンだったが、あれはベジャール版の洗練されたモダン・バレエを観た目にはショッキングな代物であった・・・復活初演については DDD dancedancedance 2005年11月号(Vol.2) に詳しい。
シャネルといえば、香水の No.5 がマリリン=モンロー伝説として有名だが、あれは当時の映画会社20世紀FOX の女優売り出し作戦の一環だったそうな・・・現在でも、No.5(ベートーヴェンの運命といい、ペレス=プラードのマンボNo.5といい、この5番というのは特別な意味があるのだろうか・・・)のボトルは世界中で30秒に1本は売れているロングセラー&ベストセラー商品だそうな・・・この香水の調合は エルンスト=ボー ・・・映画パンフレットによれば、かつてロシア皇帝に仕えていた宮廷調香師だそうで、ここにはロマノフ家の残照が・・・そして ココ=シャネル には赤い盾一族 が・・・広瀬隆著「ハリウッド大家族 ~華麗なる黄金時代~」(ダイヤモンド社1996年3月) の系付図を思い浮かべながら映画を楽しむのもまた一興・・・。 ココ=シャネル の恋人、 Boy Capel もそのハリウッド人脈にしっかり登場するが・・・それにしても、なんてマメな人たちだ・・・
映画「シャネル&ストラヴィンスキー」は、本家のサイト の方が面白い。 Wikipediaも既にあるが・・・んでは。
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