懐かしのスピーカー工作 その52008年11月12日 05時57分

F-104 共鳴管式スピーカーシステム「カノン」
20年以上前に製作した、長岡鉄男氏設計 共鳴管式スピーカーシステム「F-104 カノン」。当時使用した テクニクス EAS-10F20 はすでに製造終了して久しく、フォステクス FF125K を代替ユニット(というより他に選択肢が無い?)として復活させた。

Technics EAS-10F20(オーディオの足跡)
http://audio-heritage.jp/TECHNICS/unit/eas-10f20.html
※昔持っていたテクニクスのスピーカーユニットカタログを探しているけど見つからないな~。どこへやったのやら・・・

FOSTEX FE125K(コイズミ無線)
http://dp00000116.shop-pro.jp/?pid=6410

実家にある10F20の箱の中を久しぶりに開けると、コイズミ無線のレシートが・・・そういえば、このユニットは秋葉原のコイズミ無線で購入したのだなあ・・・とおぼろげながら記憶が蘇った。

今のようにネットも普及してなかったし、実家の方ではスピーカーユニットを扱うお店など(今でも)ありはしないから、秋葉原まで出向いて買ったのだなあ・・・。秋葉原も20年前とえらい変わってしまった・・・

おっと、脱線脱線。

代替ユニットは フォステクス FF125K しかないかと思っていたが、同じフォステクスで使えそうなユニットが他にあった。 FE126E だ。

FOSTEX FE126E(コイズミ無線)
http://dp00000116.shop-pro.jp/?pid=6059

20年前はこんなに強力なマグネットはつけていなかったと思うが、現行機種は 10F20 や FF125K と同じφ100 のマグネットで、m0 は 2.9g と3機種の中では一番小さい。(10F20 は 3.8g、FF125K は 4.0g) 単純にマグネットとm0だけで見れば、3機種の中で一番駆動力が大きいのかもしれない。

たぶん、カノンに使えるだろう。あとは音の好み次第・・・かな。華やかなサウンド向けの FF125K 、落ち着いたサウンドなら FE126E ・・・かな。

共鳴管システムは共鳴で低音を稼ぐかわりに、オーバーダンプのユニットで音の立下りを押さえ込む・・・というのが基本的な考え方なので、そうなるとマグネットが強力で軽いコーン紙・・・ということになるが、あえて弱いマグネットでf0を持ち上げているようなユニットを使っても面白いかもしれない。

う~ん、久しぶりにオーディオ熱が再燃しそうな気配が・・・んでは。

今日のNMLは・・・2008年11月12日 06時41分

NML - DELOS DE3006
Carol Rosenberger の弾くピアノアルバムより・・・

Singing on the Water
http://ml.naxos.jp/album/DE3172

Water Music of the Impressionists
http://ml.naxos.jp/album/DE3006

Carol Rosenberger(DELOS RECORDS)
http://www.delosmus.com/artist/carol_rosenberger.html

Carol Rosenberger(Answer.com)
http://www.answers.com/topic/carol-rosenberger-classical-musician

"Water Music of the Impressionists"は昔、長岡鉄男氏著「外盤A級セレクション(1)」で取り上げられていたので購入したのかな。六本木WAVEの通販で入手したような記憶がある。

実家の拙いステレオ・システムでも、彼女の見事な演奏が、これまた見事なホール(木材をたっぷり使ったホール)とベーゼンドルファー・インペリアル・ピアノが作り出す響きを、当時最新の サウンドストリーム社のディジタル録音 が見事に再現していた。

ベーゼンドルファー(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%BC%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC

サウンドストリーム社について(Wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/Soundstream

CDでも再販売されているし、こうしてNMLでも手軽に聴くことはできるのは喜ばしい限りだ。しかし、LPアルバムにあったあの詳細な解説は残念ながら失われてしまっている。大量生産工業製品の宿命として止むを得ないこととはいえ、やはり趣味の品としてはそういう"something extra"があると嬉しいのだが・・・だからLPアルバムは手放せないのだ・・・

ま、それはさておき、彼女が弾くドビュッシーの「水の反映」やグリフィスの「アクア・パオラの泉」など、これほど豊かな音の響きのピアノはそうそう聴けませんぞ。

では。