1956年 シューベルト「未完成」のステレオ録音2017年08月31日 07時30分

久しぶりのブログ投稿です・・・

最近発売された、ジョージ・セル&クリーヴランド管弦楽団によるブラームス交響曲全集(SACD)の解説に面白い記載がありました。

リマスタリング担当の アンドレアス・K・マイヤー のマスタリング・ノートにちらりと・・・

「・・・コロンビアがステレオ録音に積極的に乗り出すのはようやく1956年になってからのことで、同年11月19日のユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団によるシューベルト「交響曲第8番《未完成》」が、その最初の例とされている・・・」

The Philadelphia Orchestra: An Annotated Discography(by Richard Kaplan 2015年)によると・・・
1956年11月25日、ブロードウッド・ホテルにて収録、LPは ML-5221(モノラル盤)にて発売。
ステレオ盤は MS-6042 として発売すべく準備されたが、未発売。

ML-5221は、メンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」組曲とのカップリングです。

「オーマンディ/フィラデルフィアのすべて」(日本コロムビア 1967年 非売品)のディスコグラフィにも、シューベルト「交響曲第8番《未完成》」MS-6042('56.11.25)と記載があるのですが・・・

「未完成」はRCA Red Sealにステレオ録音がありますが、未CD化のシューベルト6番と合わせて、このステレオ未発売の「未完成」も、ステレオ録音をCD化して「完成」?して頂きたいですねえ。

ご参考まで

困ったCDラベルデザインの流行・・・2016年10月30日 06時40分

 Lpで入手困難な音源がCD化されるのは喜ばしいのですが・・・

 アナログ・ディスクが静かなブームになっているせいか、アナログ・ディスクで発売された昔の音源をCD復刻したアルバムのCDラベルは、ディスクの音溝イメージを外周に模したデザインが多いようです。最近の Sony Music Entertainment の復刻はほとんどこんな感じですが・・・

 私の記憶では、この「音溝イメージ」(レコードを模したチョコレートがまさにコレ)を最初にCDラベルに採用したのは、DG Originals だっと思いますが・・・

 しかし、この昔のレコードを模したチョコレート菓子を想起させる「音溝イメージ」ラベル、もうそろそろ止めても良いのではないでしょうか?

CDラベルデザインの比較・・・米Columbia Masterworks(Sony Classical)の例

 「音溝イメージ」有(左側)と無(右側)をこうして比較すると、問題点が明確になります。

CDラベルデザイン例(アナログ・ディスクのイメージ)

 「音溝イメージ」有の方は、文字が小さくて読みづらいですし、曲数が多い場合は書ききれずに省略されるケースも多いのです。これで、ラベルの機能を果たしていると言えるでしょうか?

 また、時代を感じさせるレーベル・マークも縮小されてしまい、折角のラベル・イメージ復刻もこれでは・・・

 「音溝イメージ」の音溝は同心円ですし、枚数が多いボックスでは、この同心円音溝イメージを何枚も見せられることになり、うんざりしてしまいます。

CDラベルデザインの例(ラベル部のみ、音溝なし)

 こちらは 「音溝イメージ」無のCDラベルです。12インチLpよりも一回り大きいラベルで、時代を感じさせるレーベル・マークも縮小されることなく、収録曲目も全曲きちんと記載されています。

 どちらが商品として魅力的なCDラベル・デザインであるか、一目瞭然でしょう。

 貴重な音源を復刻してくれている音源保有会社の再考を期待します。では。

オーマンディとラフマニノフ「交響曲第1番」の謎?2015年11月18日 03時40分

 ツイッターでたまたま知り、オーマンディ掲示板投稿した記事の備忘録として・・・


オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団は1948年3月19日にラフマニノフの交響曲第1番を米国初演しており、その翌日に同曲の演奏が「史上初のオーケストラ演奏のテレビ放送」としてCBSにより放送されています。(ご参考→Coming to the Small Screen: Ormandy and Television

1966年には同曲最初のステレオ録音をColumbia Masterworksと行っています。
1967 recording of the Rachmaninoff Symphony no. 1 by the Philadelphia Orchestra, cond. Eugene Ormandy
1967 recording of the Rachmaninoff Symphony no. 1 by the Philadelphia Orchestra, cond. Eugene Ormandy

また、ラフマニノフ生誕100年記念に際してのラジオ・インタビュー(1973年5月)に於いて、ラフマニノフの交響曲第1番に関してこんな事を話しています(以下はその抜粋)

「・・・彼が破棄したとされていたその交響曲の手稿譜の一つが残っていた。 ・・・彼の死後、その楽譜が私のところへ送られてきた。私はラフマニノフの 娘であるヴォルコンスキ公爵夫人から、この作品に手を入れてほしいと頼まれた。・・・私たちはこれを演奏し、録音した。・・・」

そのときのインタビューの一部は下記で聴く事が出来ますが、残念ながらこのエピソードの部分は含まれていません。

Eugene Ormandy A Centennial Celebration
→Interview with Eugene Ormandy conducted by Morris Henken, ca. 1973
 Ormandy discusses an early experience with Sergei Rachmaninoff

この話が、1945年のモスクワ再演(オーマンディでは当然ありません)・1948年の米国初演・1966年のステレオ録音と具体的にどう関係しているのかは定かではありませんが、興味深い話ではあります。

さて、本題はここからですが、今年10月下旬にフィラデルフィア管弦楽団に客演したVladimir Jurowski氏が、フィラデルフィア管のライブラリアンに「オーマンディが使用したラフマニノフのスコア(交響曲第1番)はないか?彼の録音には、どうも重要な追加があるようなのだが・・・」と尋ねてきたのが事の発端のようです。

詳細はブログを読んで頂くとして、PENN LibraryのEugene Ormandy Music and Media Centerに保管されている、当時オーマンディが使用したパート譜の一部の写真や、それを見たVladimir Jurowski氏のコメントなど、なかなか興味深い内容です。

 そういえばオーマンディ掲示板投稿でこんな話も知りました・・・今年6月15日、アンドリュー・リットンが都響でラフマニノフ「交響曲第2番」を指揮したそうですが、リットンは15歳当時、学校の先生に勧められて同曲をオーマンディのLPで初めて聴いてすっかり魅了されたそうです。1974,5年のことのようですので、多分RCAの録音でしょうか・・・
 ワシントン・ナショナル・オケのアシスタント時代、オーマンディが客演してこの曲を演奏、その時オーマンディが持ち込んだ楽譜を見てボーイング等を書き写したりしたそうで、都響に持ち込んだ楽譜のボウイングのオリジナルはオーマンディとフィラデルフィア管弦楽団のもの・・・とのこと。
 残念ながら私はこの演奏を聴いておりませんが、実に興味深い話ですね。

では。

John McClure氏の訃報を聞いて・・・2014年11月02日 06時30分

10月にオーマンディ掲示板に投稿したことですが、備忘録として・・・

Columbia Masterworks のプロデューサーとして、Ormandy & Philadelphia の
多くの録音を行ったJohn McClure氏が今年6月に亡くなっていたそうで・・・

John McClure Dies at 84; Produced Classic Records
By WILLIAM YARDLEYJUNE 24, 2014


Interview with John McClure on making records, Bruno Walter, Stravinsky, Bernstein, and others....
From: Rich S. <schiebel*nospam@xxxxxxxxxxxxx>
Date: Fri, 16 Nov 2007


インタビューの中に、オーマンディに関する記述もちょっとあります。
以上、ご参考まで

タワー・レコード "Sony Classical" スペシャル・セレクション第8期 第II回2014年09月19日 04時30分

タイミング遅れの残暑お見舞いに書いた、タワレコさんスペシャル・セレクション(オーマンディ&フィラデルフィア の Columbia Masterworks ステレオ録音)、第Ⅱ回分ということで、タワレコさんにも情報が出ましたね。

タワー・レコード "Sony Classical"
スペシャル・セレクション第8期 第II回


興味深いのは、Columbia Masterworks にてオーマンディ&フィラデルフィアのレコードの大半をプロデュースしたThomas Frost氏 による解説が付されるということ。

トーマス・フロスト
「あの素晴らしいフィアrデルフィア・サウンド」
その1~その4迄

各CDブックレット解説に納まるようですが・・・

BMGファンハウス(BMGジャパン)による「オーマンディ&フィラデルフィアの芸術」シリーズでは、RCA Red Sealのプロデューサー(C.O'connell氏, M.Willcox氏, J.D.Sax氏)によるインタビューが掲載されており、これは大変興味深い読み物でした。

今回の隠れた「目玉」の一つとして期待したいところです。
オーマンディ&フィラデルフィアの録音で、Thomas Frost氏によるアレンジの曲があったり、アレンジャーとしても活躍していたようですが。

ご参考
bach cantatas website
http://www.bach-cantatas.com/Lib/Frost-Thomas.htm

そういえば、クラリネット奏者でもあり、Columbia Masterworks でオーマンディ&フィラデルフィアの録音も担当していた David Oppenheim氏は2007年に亡くなられているようで・・・

そういう意味でも、今回はギリギリのタイミング・・・かもしれませんね。では。

残暑お見舞い申し上げます2014年09月03日 07時00分

残暑お見舞い・・・は遅くとも8月末迄だそうですが、まだまだ暑いので、残暑お見舞い申し上げます。

マエストロ・ジーン&フィラデルフィアのセッション録音で、今後CD化して欲しいなあ・・・と思うステレオ録音について、11月発売予定の、タワー・レコード "Sony Classical" スペシャル・セレクション第8期(Sony Music Shop(ユージン・オーマンディ)の情報より)により、新たにCD化される録音が出てきたので、そのことについて・・・

Columbia Masterworks

BachMass in B minor (1962年)
BachJohannes-Passion (1968年)
 →バッハの大物は難しいかなあ・・・

BartókBluebeard's Castle (1960年)
 →英語版というのがネックかも?

BrahmsA German Requiem (1962年)
 →渋すぎる?

BorodinIn the Steppes of Central Asia(1959年)
 →今回のSONY CLASSICAL/SICC-1747(はげ山の一夜~ロシア管弦楽曲名演集)に含まれるか否かが興味深いところ。CD化希望する人は結構多いのでは?

BrucknerTe Deum (1963年)
 →昨年のブルックナーのCD再発売には残念ながら含まれず。

DebussyLe Martyre de saint Sébastien (1958年)
 →隠れた大物?
 
Massenet : Meditation from "Thaïs" - Anshel Brusilow, solo violin (1966年)
 →当時のフィラデルフィアの驚異的なストリング・セクション、そしてブルシロウのこれまた素晴らしいソロが聴ける録音なのだが、これも何故かきちんとCD化されない美演。

RavelPiano Concerto for Left Hand(R.Casadesus, 1960年)
 →同じ組み合わせの1947年録音は何回もCD化されているが、これは国内盤で1回のみ。今年7月に発売されたCD30枚組の「ロベール・カサドシュの芸術~1935-1962レコーディングス~」(タワレコ)でも何故か組み入れられず・・・何故だろう・・・不思議である。

SchubertSymphony No.9 "The Great" (1966年)
 →今回目出度くCD化。SONY CLASSICAL/SICC-1736
シューベルト:交響曲第9番「ザ・グレイト」(1966年)&第4番「悲劇的」(1962年)

R.Strauss

 Death and Tranfiguration (1959年)
 Don Juan (1959年)
 Till Eulenspiegel's Merry Pranks(1963年)
 →今回目出度くCD再発売。SONY CLASSICAL/SICC-1743(2CDs)R.シュトラウス:ツァラトストラはかく語りき、ドン・キホーテ&ドン・ファン他(「死と浄化」含む)

 Horn Concerto No.1(1966年)
 →今回目出度くCD化SONY CLASSICAL/SICC-1745(2CDs)R.シュトラウス:英雄の生涯、町人貴族&ばらの騎士組曲他(ブルレスケとホルン協奏曲第1番含む))

TchaikovskyPiano Concerto No.1(E.Istomin, 1959年)
 →海外で1回CD化されて以後はずっと廃盤のまま。

A Christmas Festival (Columbia Masterworks MS6639)
 →アルバムの一部の曲はクリスマス・コンピレーション盤としてCD化されたが、オリジナルのアルバム構成でCD化して欲しいものだ・・・

RCA Red Seal ・・・は、主要なステレオ録音は殆どCD化されたので、あとは・・・やはり、クリスマスアルバム2枚をオリジナルの形でCD化をして頂きたいですな・・・

"A Christmas Spectacular THE GREATEST HITS OF CHRISTMAS"(LSC-3326)
"The Greatests Hits of Christmas, A Christmas Spectacular"(LSC-3327)

あとは、ライブ録音・・・ですかな・・・ま、こんなところで・・・

寒中お見舞い申し上げます2014年01月01日 19時00分

さて、新年になりましたが、あんまりお目出度い気分になれないので、寒中お見舞い申し上げます。寒い日が続きますので、皆さんも風邪などひかぬよう、ご自愛ください・・・

さて、新年早々、マエストロ・ジーン&フィラデルフィアのセッション録音で、今後CD化して欲しいなあ・・・と思うステレオ録音をざっと・・・(再発希望も含む)

Columbia Masterworks
BachMass in B minor (1962年)
BachJohannes-Passion (1968年)
BartókBluebeard's Castle (1960年)
BrahmsA German Requiem (1962年)

BrucknerTe Deum (1963年)
 昨年のブルックナーのCD再発売には残念ながら含まれず。

DebussyLe Martyre de saint Sébastien (1958年)
 1月19日追記。コメント頂いた下村様にご教示頂いた録音。 これも一度聴いてみたいですな。

Massenet : Meditation from "Thaïs" - Anshel Brusilow, solo violin (1966年)
 1月19日追記。これを忘れるとは・・・息をのむような最美演奏。

RavelPiano Concerto for Left Hand(R.Casadesus, 1960年)
 同じ組み合わせの1947年録音は何回もCD化されているが、これは国内盤で1回のみ

SchubertSymphony No.9 "The Great" (1966年)

R.Strauss
 Death and Tranfiguration (1959年)
 Don Juan (1959年)
 Till Eulenspiegel's Merry Pranks(1963年)
 この3曲はオランダで1990年にCD化されて以降、ずっと廃盤のまま・・・
 今年以降のタワレコの企画にまたまた期待したいところ。
 
TchaikovskyPiano Concerto No.1(E.Istomin, 1959年)
 海外で1回CD化されて以後はずっと廃盤のまま。

A Christmas Festival (Columbia Masterworks MS6639)
 アルバムの一部の曲はクリスマス・コンピレーション盤としてCD化されたが、オリジナルのアルバム構成でCD化して欲しいものだ・・・

RCA Red Seal ・・・は、主要なステレオ録音は殆どCD化されたので、あとは・・・やはり、クリスマスアルバム2枚をオリジナルの形でCD化をして頂きたいですな・・・
"A Christmas Spectacular THE GREATEST HITS OF CHRISTMAS"(LSC-3326)
"The Greatests Hits of Christmas, A Christmas Spectacular"(LSC-3327)

あとは、ライブ録音・・・ですな・・・ま、こんなところで・・・

Ormandy & Philadelphia CD化アルバムあれこれ その32013年08月30日 06時22分

既にオーマンディ掲示板に書き込んだ内容ですが、備忘録ということで・・・

タワレコがまたやってくれましたね・・・

「Sony Classical x TOWER RECORDS 共同企画」
タワーレコード "Sony Classical"
スペシャル・セレクション第7弾
Ⅰ期:9/25(水)リリース予定 10タイトル



その内の一枚・・・

ブラームス:ピアノ協奏曲全集
プロコフィエフ&バルトーク:ピアノ協奏曲集
Sony Classical SICC-1660


DISC1
1.ブラームス: ピアノ協奏曲第1番 二短調 作品15
2.プロコフィエフ: ピアノ協奏曲第4番 変ホ長調 作品53

DISC1
3.ブラームス: ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 作品83
4.バルトーク: ピアノ協奏曲第1番 Sz.83

【演奏】
ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)
クリーヴランド管弦楽団(1、3)
コロンビア交響楽団(4)
指揮:ジョージ・セル(1、3,4)
フィラデルフィア管弦楽団
ユージン・オーマンディ(指揮)(2)


【録音】
1968年4月19日&20日(1)
1966年1月21日&22日(3)
1962年4月20日&21日(4)
クリーヴランド、セヴェランス・ホール
1958年3月30日(2)
フィラデルフィア
タウン・ホール

ADD/STEREO

初CD化ではありませんが、入手は難しい演奏だと思いますので、ファンにとっては朗報ですな・・・

Ormandy & Philadelphia CD化アルバムあれこれ その22013年08月30日 06時20分

既にオーマンディ掲示板に書き込んだ内容ですが、備忘録ということで・・・

既に3月に発売済みのアルバムです。エッセンシャルCDでも発売済みですが、マスタリングは「ベルリンのb-sharpスタジオ、24ビット/88.2KHz」ですから音は多少異なるかもしれませんね。

オーマンディ&フィラデルフィア以外の演奏も含めて面白いアルバムかと。

Sony Classical Masters
Sony Classical 88765477932
J.S.Bach: Concertos for 2 & 3 Pianos
Robert Casadesus 、 Gaby Casadesus 、 Jean Casadesus
http://tower.jp/item/3214048

J.S.バッハ:
(1) 2台のピアノのための協奏曲ハ短調BWV.1060
(2) 2台のピアノのための協奏曲ハ長調BWV.1061
(3) 3台のピアノのための協奏曲ニ短調BWV.1063
(4) 3台のピアノのための協奏曲ハ短調BWV.1064

ロベール・カザドシュ(P)
ギャビー・カザドシュ(P)
ジャン・カザドシュ(P:(3)(4))
(1)&(2):エドモン・ド・シュトウツ(指揮) チューリヒ室内管弦楽団
(3):ユージン・オーマンディ(指揮) フィラデルフィア管弦楽団
(4):ピエール・デルヴォー(指揮) コンセール・コロンヌ管弦楽団

(1)(2): 1967年, ヴィンタートゥール
(3): 1962年, フィラデルフィア
(4): 1966年, パリ
(ステレオ:セッション)

Ormandy & Philadelphia CD化アルバムあれこれ その12013年08月30日 06時00分

既にオーマンディ掲示板に書き込んだ内容ですが、備忘録ということで・・・

RCAステレオ録音によるチャイコフスキー交響曲全集がこんな形で実現するとは・・・

「ベルリンのb-sharpスタジオにて、24ビット/88.2KHzリマスタリング」

というのが気になりますね。音質向上が期待出来ると良いのですが・・・

Eugene Ormandy Conducts Tchaikovsky
CD/SONY CLASSICAL/8888373716-2
Sony Classical Masters 12CD(2013/10/15 発売予定)

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オーマンディ&フィラデルフィアといえばチャイコフスキー!その最も得意とするレパートリーをRCAとSony Classicalへの録音で網羅したのがこの12枚組のボックスです。

オーマンディはこれらの作品のほとんどを複数回セッション録音していますが、ここでは基本的に両レーベルに残された最後の録音が選ばれているため、交響曲6曲とマンフレッド、三大バレエを含む主要管弦楽曲はRCA、協奏曲的作品についてはSony Classicalの録音が採用されています(例外あり)。

交響曲第1番~第3番、三大バレエのハイライトなど、過去に日本でのみCD化されていた音源や、ロシアの音楽学者ボガティレフが1956年に補筆完成させた秘曲「交響曲第7番」の西側初録音も収録。

分厚く鳴らした弦楽パートを土台に、名手ぞろいの木管・金管が彩りを添えてゆくオーマンディ時代の「フィラデルフィア・サウンド」の最上の姿がここにあります。

ベルリンのb-sharpスタジオにて、24ビット/88.2KHzリマスタリングを行い、よりマスターテープに忠実で伸びやかなサウンドを実現しています。なお、このセットにはブックレットは付いておりません。
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収録予定曲は下記の通り。

Disc1
・交響曲第1番 ト短調 「冬の日の幻想」 Op.13
・交響曲第2番 ハ短調 「小ロシア」 Op.17』
 (録音:1976年(RCA))
※ちょっと詰め込みすぎのような気もしますが・・・CDも詰め込むと音質が劣化するそうですので・・・

Disc2
・交響曲第3番 ニ長調 「ポーランド」 Op.27 (録音:1974年(RCA))
・弦楽のためのセレナーデ ハ長調 Op.48』 (録音:1960年(SonyClassical))

Disc3
・交響曲第4番 ヘ短調 Op.36』 (録音:1973年(RCA))
・大序曲 「1812年」 Op.49 (録音:1970年(RCA))
・ただ憧れを知る者だけが Op.6-6 (録音:1966年(Sony Classical))
・「四季」 Op.37bより 「6月:舟歌」(録音:1968年(Sony Classical))
※個人的に、4番はColumbiaのステレオ録音の方が好きですが・・・

Disc4
・交響曲第5番 ホ短調Op.64(録音:1974年(RCA))
・スラヴ行進曲 Op.31(録音:1972年(RCA))
・イタリア奇想曲 Op.45(録音:1972年(RCA))

Disc5
・交響曲第6番 ロ短調 「悲愴」 Op.74(録音:1968年(RCA))
・幻想曲 「フランチェスカ・ダ・リミニ」 Op.32(録音:1976年(RCA))

Disc6
・交響曲第7番変ホ長調(ボガティレフ補筆完成版)(録音:1962年(Sony Classical))
・ロココ風の主題による変奏曲 Op.33』~レナード・ローズ (録音:1965年(Sony Classical))
※7番も入った交響曲全集は珍しかったりして・・・

Disc7
・マンフレッド交響曲 Op.57(録音:1976年(RCA))
※これは外せませんな・・・

Disc8
・ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23 ~テッド・ジョセルソン(P) (録音:1974年(RCA))
・ピアノ協奏曲第2番 ト長調 Op.44 ~ゲイリー・グラフマン(P) (録音:1965年(Sony Classical))
※う~ん、ピアノ協奏曲第1番はイストミンとのColumbiaステレオ録音にして欲しかったなあ・・・

Disc9
・ピアノ協奏曲第3番 変ホ長調 Op.75 ~ゲイリー・グラフマン(P) (録音:1965年(Sony Classical))
・ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 ~アイザック・スターン(Vn) (録音:1958年(Sony Classical))
・アンダンテ・カンタービレ (弦楽四重奏曲第1番 ニ長調 Op.11より)  (録音:1966年(SonyClassical))
・ワルツとポロネーズ( 「エフゲニー・オネーギン」より) (録音:1965年(Sony Classical))
※ポロネーズはRCA Red Sealステレオ録音の方が好きなのだが・・・

Disc10
・バレエ音楽 「白鳥の湖」 Op.20~ハイライト (録音:1972年(RCA))

Disc11
・バレエ音楽 「眠れる森の美女」 Op.66~ハイライト(録音:1973年(RCA))

Disc12
・バレエ音楽 「くるみ割り人形」 Op.71~ハイライト (録音:1972年(RCA))
・幻想序曲 「ロメオとジュリエット」 (録音:1973年(RCA))

ま、何にせよ歓迎すべきリリースですな・・・