Edison Diamond Disc を聴く その4 ― 2013年01月03日 19時50分
さて、新年早々、昔のレコードを聴くのもオツなもの・・・ということで、Edison Diamond Disc を聴く その3 の続きです。
とりあえず、エジソン社のダイヤモンド・ディスク(Edison Diamond Disc)を日本コロムビア「音聴箱」 GP-17で再生することは出来ました。
本当は80回転に合わせるのが正しいのだが、面倒なので78回転のままで再生してます。当時、本当に80回転にきちっと合わせていたのか疑わしいし、78回転再生でもピッチに違和感が無いのでこのままでいいかな・・・と。
ただ、音に元気が無いし低音が出ない・・・まあ、当たり前の話ですが、「音聴箱」 GP-17はステレオ・ピックアップで音を拾い、ステレオLP・モノラルLP(横振動)・横振動78回転盤(SP)を再生した時にきちんと音が出るように設計・配線されているので、縦振動のダイヤモンド・ディスク を再生した場合、左右の音は逆相で出てくる・・・となると、特に低音は左右で逆相の音が打ち消し合って相殺するのでまるで音が出なくなるのも道理・・・
コレを解決するには、左右どちらかの位相を反転させれば良い。原理は簡単。でも何処で配線をひっくり返すか・・・昔のアンプは片方の位相をひっくり返すスイッチがあったと思うが・・・
AC100Vが来ており感電する危険性があるので、コンセントを引っこ抜いてから裏蓋を開けて中を覗く・・・奥のフロント・パネルにフルレンジのスピーカーが左右に1個ずつマウントされている。写真中央基盤の2個の電解キャパシターの手前にコネクタを介したスピーカー出力配線(赤・黒)がある。
ここでひっくり返すのが一番手っ取り早いし元に戻すのも楽だ・・・ということで、ここのコネクタ(左側スピーカー側の青いコネクタ)をひっくり返すことにした。ちなみに、青いコネクタの右の半固定抵抗はスピード調整用のもの。

GP-17を購入した直後の、レコード再生のピッチの高さ(回転数がかなり早めに設定されていた)に閉口してしまい調整したことがあった。駆動モーターが商用交流周波数で回転数が決まる交流の誘導モーターやら同期モーターではどうしようもないが、どうやら直流モーターを使っているようで、この半固定抵抗で簡単に調整出来て助かったのだ。
33回転のVRでまず33回転を合わせて、その後に45回転と78回転をそれぞれのVRで合わせる。45と78は33のVRに連動しており、温度変化や回路素子の経年変化で回転数がドリフトする場合は33回転を調整するだけで45回転と78回転も調整が済むので合理的な設計と言えないこともない。
閑話休題
ここで左側のスピーカーの音を反転させるにはコネクタをひっくり返して挿せば良いのだが、当然のことながらフェール・セーフとしてコネクタ逆挿しが出来ない形状になっている。設計の基本ですが、今回はあえてそのルール違反をするのだ。
左側スピーカー配線のコネクタ逆挿しを可能とするため、メス側のコネクタを改造(かなり乱暴)しているところ。(よい子は真似をしないように)
さて、これで再生してみると、位相反転の違和感が消え、低音が出て力強い音が鳴り始めた。これでダイヤモンド・ディスクも通常の78回転横振動ディスクも両方楽しめる。
その5に(たぶん)続く
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