【備忘録】Ken Russell's View of the Planets - Music by Holst2016年11月10日 06時32分

2016年4月3日 オーマンディ掲示板投稿より。
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ケン・ラッセルが1983年に製作した奇妙?なドキュメンタリーのコラージュ・・・ですが、バックの音源はオーマンディとフィラデルフィア管弦楽団の演奏・・・なのですが、不思議なことに、RCA Red Sealのセッション録音ではなく、Unitelが収録したAcademy of Musicでのビデオ収録音源が使われています。曲間の会場ノイズもそのまま入っています。

ケン・ラッセルが何故この音源を選択したのか、その意図は良く解りませんが・・・

以前、レーザーディスクで出てましたが、DVD と Blu-ray Disc のフォーマットで近日発売予定とのこと。興味のある方は如何でしょうか?
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Eugene Ormandy Conducts Sibelius2015年11月05日 21時00分

ソニーから Columbia Masterworks と RCA Red Seal のシベリウス・ステレオ録音を纏めたセットが出ました。

Eugene Ormandy Conducts SibeliusHMVタワレコ

今年は、シベリウス生誕150年&オーマンディ没後30年という
ダブル・アニヴァーサリーなんですね。

交響曲第1番・第2番・第5番・第7番は2種、ヴァイオリン協奏曲はスターン、ジョンソンの2種(オイストラフは見送り)

「フィンランディア」はコロンビア録音2種(モルモン・タバナクル合唱団との合唱付き版と通常のオーケストラ版)、RCA録音は1つ(合唱付き版予定で、通常オーケストラ版は見送り)

このシリーズは新たにリマスタリングをしてますので、音質がどうなるか興味深いところです。

RCA Red Seal録音のシベリウス2番はビクターのXRCDで劇的な音質向上がありましたが、今回はその音源は採用されず、新たにマスタリングしなおした音源のようです。以前に較べてフォルテの飽和は幾分改善されたようですが、ビクターのXRCDには及ばないようです・・・

ご参考まで・・・

残暑お見舞い申し上げます2014年09月03日 07時00分

残暑お見舞い・・・は遅くとも8月末迄だそうですが、まだまだ暑いので、残暑お見舞い申し上げます。

マエストロ・ジーン&フィラデルフィアのセッション録音で、今後CD化して欲しいなあ・・・と思うステレオ録音について、11月発売予定の、タワー・レコード "Sony Classical" スペシャル・セレクション第8期(Sony Music Shop(ユージン・オーマンディ)の情報より)により、新たにCD化される録音が出てきたので、そのことについて・・・

Columbia Masterworks

BachMass in B minor (1962年)
BachJohannes-Passion (1968年)
 →バッハの大物は難しいかなあ・・・

BartókBluebeard's Castle (1960年)
 →英語版というのがネックかも?

BrahmsA German Requiem (1962年)
 →渋すぎる?

BorodinIn the Steppes of Central Asia(1959年)
 →今回のSONY CLASSICAL/SICC-1747(はげ山の一夜~ロシア管弦楽曲名演集)に含まれるか否かが興味深いところ。CD化希望する人は結構多いのでは?

BrucknerTe Deum (1963年)
 →昨年のブルックナーのCD再発売には残念ながら含まれず。

DebussyLe Martyre de saint Sébastien (1958年)
 →隠れた大物?
 
Massenet : Meditation from "Thaïs" - Anshel Brusilow, solo violin (1966年)
 →当時のフィラデルフィアの驚異的なストリング・セクション、そしてブルシロウのこれまた素晴らしいソロが聴ける録音なのだが、これも何故かきちんとCD化されない美演。

RavelPiano Concerto for Left Hand(R.Casadesus, 1960年)
 →同じ組み合わせの1947年録音は何回もCD化されているが、これは国内盤で1回のみ。今年7月に発売されたCD30枚組の「ロベール・カサドシュの芸術~1935-1962レコーディングス~」(タワレコ)でも何故か組み入れられず・・・何故だろう・・・不思議である。

SchubertSymphony No.9 "The Great" (1966年)
 →今回目出度くCD化。SONY CLASSICAL/SICC-1736
シューベルト:交響曲第9番「ザ・グレイト」(1966年)&第4番「悲劇的」(1962年)

R.Strauss

 Death and Tranfiguration (1959年)
 Don Juan (1959年)
 Till Eulenspiegel's Merry Pranks(1963年)
 →今回目出度くCD再発売。SONY CLASSICAL/SICC-1743(2CDs)R.シュトラウス:ツァラトストラはかく語りき、ドン・キホーテ&ドン・ファン他(「死と浄化」含む)

 Horn Concerto No.1(1966年)
 →今回目出度くCD化SONY CLASSICAL/SICC-1745(2CDs)R.シュトラウス:英雄の生涯、町人貴族&ばらの騎士組曲他(ブルレスケとホルン協奏曲第1番含む))

TchaikovskyPiano Concerto No.1(E.Istomin, 1959年)
 →海外で1回CD化されて以後はずっと廃盤のまま。

A Christmas Festival (Columbia Masterworks MS6639)
 →アルバムの一部の曲はクリスマス・コンピレーション盤としてCD化されたが、オリジナルのアルバム構成でCD化して欲しいものだ・・・

RCA Red Seal ・・・は、主要なステレオ録音は殆どCD化されたので、あとは・・・やはり、クリスマスアルバム2枚をオリジナルの形でCD化をして頂きたいですな・・・

"A Christmas Spectacular THE GREATEST HITS OF CHRISTMAS"(LSC-3326)
"The Greatests Hits of Christmas, A Christmas Spectacular"(LSC-3327)

あとは、ライブ録音・・・ですかな・・・ま、こんなところで・・・

寒中お見舞い申し上げます2014年01月01日 19時00分

さて、新年になりましたが、あんまりお目出度い気分になれないので、寒中お見舞い申し上げます。寒い日が続きますので、皆さんも風邪などひかぬよう、ご自愛ください・・・

さて、新年早々、マエストロ・ジーン&フィラデルフィアのセッション録音で、今後CD化して欲しいなあ・・・と思うステレオ録音をざっと・・・(再発希望も含む)

Columbia Masterworks
BachMass in B minor (1962年)
BachJohannes-Passion (1968年)
BartókBluebeard's Castle (1960年)
BrahmsA German Requiem (1962年)

BrucknerTe Deum (1963年)
 昨年のブルックナーのCD再発売には残念ながら含まれず。

DebussyLe Martyre de saint Sébastien (1958年)
 1月19日追記。コメント頂いた下村様にご教示頂いた録音。 これも一度聴いてみたいですな。

Massenet : Meditation from "Thaïs" - Anshel Brusilow, solo violin (1966年)
 1月19日追記。これを忘れるとは・・・息をのむような最美演奏。

RavelPiano Concerto for Left Hand(R.Casadesus, 1960年)
 同じ組み合わせの1947年録音は何回もCD化されているが、これは国内盤で1回のみ

SchubertSymphony No.9 "The Great" (1966年)

R.Strauss
 Death and Tranfiguration (1959年)
 Don Juan (1959年)
 Till Eulenspiegel's Merry Pranks(1963年)
 この3曲はオランダで1990年にCD化されて以降、ずっと廃盤のまま・・・
 今年以降のタワレコの企画にまたまた期待したいところ。
 
TchaikovskyPiano Concerto No.1(E.Istomin, 1959年)
 海外で1回CD化されて以後はずっと廃盤のまま。

A Christmas Festival (Columbia Masterworks MS6639)
 アルバムの一部の曲はクリスマス・コンピレーション盤としてCD化されたが、オリジナルのアルバム構成でCD化して欲しいものだ・・・

RCA Red Seal ・・・は、主要なステレオ録音は殆どCD化されたので、あとは・・・やはり、クリスマスアルバム2枚をオリジナルの形でCD化をして頂きたいですな・・・
"A Christmas Spectacular THE GREATEST HITS OF CHRISTMAS"(LSC-3326)
"The Greatests Hits of Christmas, A Christmas Spectacular"(LSC-3327)

あとは、ライブ録音・・・ですな・・・ま、こんなところで・・・

2013年 私的 マストロ・ジーン トピックス2013年12月31日 09時00分

2009年2010年2011年2012年 に引き続き、今年も「私的 マエストロ・ジーン トピックス」を振り返る・・・

やはり、今年の大物はコレですな・・・

(1)タワレコ&ソニー企画の大量復刻
 「Sony Classical x TOWER RECORDS 共同企画」
 タワーレコード "Sony Classical"
 スペシャル・セレクション第7弾
 Ⅰ期ブログ)、Ⅱ期ブログ)、Ⅲ期ブログ

 初CD化の録音が目白押しの、今年最大のイベント?でしたね。1957年録音の「大峡谷」(最初は誤って既発売の1967年録音がリリースされましたが、1957年録音音源に差し替えられた盤がリリースされてホット一息ですな)、1967年録音「火の鳥」組曲、コダーイ「管弦楽のための協奏曲」(1967年録音)・「ハーリ・ヤーノシュ」組曲(1961年録音)等々・・・超絶名演の1959年録音「ダフニスとクロエ」第2組曲も目出度く再発売で陽の目をみたことだし・・・タワレコさんとソニーさんには感謝ですな。

(2)チャイコフスキー交響曲&管弦楽曲他集大成アルバム
 Eugene Ormandy Conducts Tchaikovsky
 CD/SONY CLASSICAL/8888373716-2
 Sony Classical Masters 12CD

 チャイコフスキーの初期交響曲集は、2003年に日本で初めて3曲まとまった形でリリース(LP・CD時代を通じて)されましたが、今回はその初期交響曲も含めた交響曲全集+管弦楽曲+三大バレエ抜粋+協奏曲という贅沢なCD12枚組BOXとしてリリースされました。こんな時代が来るとは思わなかったなあ・・・

(3)ソニー・オリジナルズ アルバム3枚

 SONY CLASSICAL/8876545300-2
 The Strings Of The Philadelphia Orchestra Play Eine Kleine Nachtmusik

 SONY CLASSICAL/8876545431-2
 ストラヴィンスキー 3大バレエ曲
  「春の祭典」1955年モノラル
  「ペトルーシュカ」組曲 1954年モノラル※
  「火の鳥」(1919年版) 1953年モノラル※
  ※モノラル録音の「ペトルーシュカ」「火の鳥」は初CD化。

 SONY CLASSICAL/8876545424-2
 ベートーヴェン(ピアノ:ルドルフ・ゼルキン)
  ピアノ協奏曲第1番(1954年モノラル)
  ピアノ協奏曲第3番(1953年モノラル)

 こちらも、当初1967年録音「火の鳥」が出るとのことでしたが、蓋を開けると1953年モノラル録音・・・これはこれでCD初出なので嬉しい誤算ではありました。その後タワレコ企画盤で1967年録音「火の鳥」が出たので、結果オーライの笑い話で済みましたが・・・そういえば、ゼルキンとのベートーヴェンも曲の表示が入れ替わっていたりと・・・色々ありました・・・

(4)レコード芸術2013年6月号 特集「黄金のアメリカン・サウンド」を読んで・・・

レコード芸術2013年6月号
特集「黄金のアメリカン・サウンド」
1950~1960年代のBIG5と巨匠指揮者たち


 見開き2ページの「巻頭言」の内、1/2ページだが、セオドア・リビーJr.氏による「レコード時代の幕開け-RCAとコロンビアの熾烈な録音競争」、そして 同じくセオドア・リビーJr.氏による「ユージン・オーマンディ(フィラデルフィア管弦楽団)」と相場ひろ氏「レオポルド・ストコフスキー」の記事は興味深いものでした。

 オーマンディ&フィラデルフィアの名録音を生み出した会場 フィラデルフィアのTown Hallについて(2012年1月7日)に も書きましたが、レコ芸で現在も連載中の 「欧米批評家によるレポート」アメリカ編 (Theodore W. Libbey Jr.氏)の中で、2011年6月号~2012年2月号の記事「高音質CDリイシュー盤の音質」①~⑨(10月号~1月号迄の⑤~⑧はオーマンディとフィ ラデルフィア管弦楽団に関する興味深い話)は、氏がリアルタイムに経験されたオーマンディ&フィラデルフィア管弦楽団の演奏と、彼らのレコーディング事情 について、当時のアメリカ音楽事情と絡めて考察された実に具体性のある記事に引きつけられました。レコ芸6月号特集記事も同じく興味深い話に満ちてます。 興味のある方は是非お読み下さいな。

(5)ストコフスキフィラデルフィア管弦楽団復帰演奏会ライブ録音

 (4)の記事にて、Pristine ClassicalGuildから、ストコフスキフィラデルフィア管弦楽団復帰演奏会ライブ録音がリリースされていることを知りました。つい先日もGuildからアルバムが発売されたばかりですし・・・こんなお宝音源が出てくるとは思いませんでした・・・

Pristine Classicalブログ)>

STOKOWSKI in Philadelphia, 16 March 1962 - PASC372
 WEBERN Passacaglia, Op. 1
 SIBELIUS Symphony No. 4 in A minor, Op. 63
 DEBUSSY (arr. Stokowski) La Soirée dans Grenade
 MUSSORGSKY (arr. Stokowski) Pictures at an Exhibition

STOKOWSKI in Philadelphia, 17 December 1962 - PASC379
 WAGNER Prelude to Act 3 of Lohengrin
 BEETHOVEN Symphony No. 5 in C minor, Op. 67
 RAVEL (arr. Ravel) Alborada del Gracioso (from Miroirs)
 STRAVINSKY Petrushka Suite
<ENCORES>
 CLARKE (arr. Stokowski) Trumpet Prelude (Prince of Denmark's March) [notes/score]
 GOULD Guaracha
 RACHMANINOV (arr. Stokowski) Prelude in C sharp minor
 HAYDN Symphony No. 45 in F sharp minor, "Farewell": Finale from 4th mvt
<BONUS TRACK>
 REVUELTAS Sensemaya

Stokowski's Return to Philadelphia, 1960 - PASC264
 MOZART Marriage of Figaro - Overture
 DE FALLA El Amor Brujo
  Shirley Verrett-Carter, mezzo-soprano
 RESPIGHI The Pines of Rome
 SHOSTAKOVICH Symphony No. 5 in C minor, Op. 47

Guild

Stokowski - Mozart 1949-1969
Guild Historical GHCD 2405

※モーツァルト「フィガロの結婚序曲」1曲のみであり、他は別のオーケストラの演奏。(ブログ

Stokowski - Rimsky-Korsakov, Tchaikovsky 1962
Guild Historical GHCD 2403

 Rimsky-Korsakov: Scheherazade
 Tchaikovsky: Romeo and Juliet
Leopold Stokowski/The Philadelphia Orchestra
Academy of Music, Philadelphia, 6 Feburuary 1962(ブログ

Stokowski - Brahms, Wagner 1960
Guild GHCD 2402

 Brahms:Symphony No.1
 Wagner:Symphonic Synthesis from ‘Tristan und Isolde’ - Love Music from Acts II and III (arr. Leopold Stokowski)
Academy of Music, 23 Feburuary 1960(ブログ

 かつて、「フィラデルフィア管弦楽団という天下の銘器は、ストコフスキーによってつくられ、オーマンディによってかき鳴らされる」と言われたらしいが、こ のアルバムでは「ストコフスキーからオーマンディにバトンタッチされ維持されてきたフィラデルフィア管弦楽団をストコフスキーがかき鳴らす」のを鮮明なス テレオ録音で楽しむ事の出来る歴史的且つ面白いアルバムと言える。ファン必携の音源だろう。

さて、来年も埋もれている音源が出てくることを期待しましょうか・・・んでは、良いお年を。

Ormandy & Philadelphia CD化アルバムあれこれ その12013年08月30日 06時00分

既にオーマンディ掲示板に書き込んだ内容ですが、備忘録ということで・・・

RCAステレオ録音によるチャイコフスキー交響曲全集がこんな形で実現するとは・・・

「ベルリンのb-sharpスタジオにて、24ビット/88.2KHzリマスタリング」

というのが気になりますね。音質向上が期待出来ると良いのですが・・・

Eugene Ormandy Conducts Tchaikovsky
CD/SONY CLASSICAL/8888373716-2
Sony Classical Masters 12CD(2013/10/15 発売予定)

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オーマンディ&フィラデルフィアといえばチャイコフスキー!その最も得意とするレパートリーをRCAとSony Classicalへの録音で網羅したのがこの12枚組のボックスです。

オーマンディはこれらの作品のほとんどを複数回セッション録音していますが、ここでは基本的に両レーベルに残された最後の録音が選ばれているため、交響曲6曲とマンフレッド、三大バレエを含む主要管弦楽曲はRCA、協奏曲的作品についてはSony Classicalの録音が採用されています(例外あり)。

交響曲第1番~第3番、三大バレエのハイライトなど、過去に日本でのみCD化されていた音源や、ロシアの音楽学者ボガティレフが1956年に補筆完成させた秘曲「交響曲第7番」の西側初録音も収録。

分厚く鳴らした弦楽パートを土台に、名手ぞろいの木管・金管が彩りを添えてゆくオーマンディ時代の「フィラデルフィア・サウンド」の最上の姿がここにあります。

ベルリンのb-sharpスタジオにて、24ビット/88.2KHzリマスタリングを行い、よりマスターテープに忠実で伸びやかなサウンドを実現しています。なお、このセットにはブックレットは付いておりません。
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収録予定曲は下記の通り。

Disc1
・交響曲第1番 ト短調 「冬の日の幻想」 Op.13
・交響曲第2番 ハ短調 「小ロシア」 Op.17』
 (録音:1976年(RCA))
※ちょっと詰め込みすぎのような気もしますが・・・CDも詰め込むと音質が劣化するそうですので・・・

Disc2
・交響曲第3番 ニ長調 「ポーランド」 Op.27 (録音:1974年(RCA))
・弦楽のためのセレナーデ ハ長調 Op.48』 (録音:1960年(SonyClassical))

Disc3
・交響曲第4番 ヘ短調 Op.36』 (録音:1973年(RCA))
・大序曲 「1812年」 Op.49 (録音:1970年(RCA))
・ただ憧れを知る者だけが Op.6-6 (録音:1966年(Sony Classical))
・「四季」 Op.37bより 「6月:舟歌」(録音:1968年(Sony Classical))
※個人的に、4番はColumbiaのステレオ録音の方が好きですが・・・

Disc4
・交響曲第5番 ホ短調Op.64(録音:1974年(RCA))
・スラヴ行進曲 Op.31(録音:1972年(RCA))
・イタリア奇想曲 Op.45(録音:1972年(RCA))

Disc5
・交響曲第6番 ロ短調 「悲愴」 Op.74(録音:1968年(RCA))
・幻想曲 「フランチェスカ・ダ・リミニ」 Op.32(録音:1976年(RCA))

Disc6
・交響曲第7番変ホ長調(ボガティレフ補筆完成版)(録音:1962年(Sony Classical))
・ロココ風の主題による変奏曲 Op.33』~レナード・ローズ (録音:1965年(Sony Classical))
※7番も入った交響曲全集は珍しかったりして・・・

Disc7
・マンフレッド交響曲 Op.57(録音:1976年(RCA))
※これは外せませんな・・・

Disc8
・ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23 ~テッド・ジョセルソン(P) (録音:1974年(RCA))
・ピアノ協奏曲第2番 ト長調 Op.44 ~ゲイリー・グラフマン(P) (録音:1965年(Sony Classical))
※う~ん、ピアノ協奏曲第1番はイストミンとのColumbiaステレオ録音にして欲しかったなあ・・・

Disc9
・ピアノ協奏曲第3番 変ホ長調 Op.75 ~ゲイリー・グラフマン(P) (録音:1965年(Sony Classical))
・ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 ~アイザック・スターン(Vn) (録音:1958年(Sony Classical))
・アンダンテ・カンタービレ (弦楽四重奏曲第1番 ニ長調 Op.11より)  (録音:1966年(SonyClassical))
・ワルツとポロネーズ( 「エフゲニー・オネーギン」より) (録音:1965年(Sony Classical))
※ポロネーズはRCA Red Sealステレオ録音の方が好きなのだが・・・

Disc10
・バレエ音楽 「白鳥の湖」 Op.20~ハイライト (録音:1972年(RCA))

Disc11
・バレエ音楽 「眠れる森の美女」 Op.66~ハイライト(録音:1973年(RCA))

Disc12
・バレエ音楽 「くるみ割り人形」 Op.71~ハイライト (録音:1972年(RCA))
・幻想序曲 「ロメオとジュリエット」 (録音:1973年(RCA))

ま、何にせよ歓迎すべきリリースですな・・・

2012年 私的 マストロ・ジーン トピックス2012年12月30日 19時55分

2009年2010年2011年 に引き続き、今年も「私的 マエストロ・ジーン トピックス」を振り返る・・・
Sony Classical88725417202 Eugene Ormandy conducts 20th Century Classics
Sony Classical88725417202
2012年08月21日発売予定。
HMV(ニュースCD) タワー(Sony Classical MastersCD)

初 CD化は1955年モノラル録音の「春の祭典」のみ。その他はCD既発売のも。興味があるのは、このシリーズが 「ベルリンのb-sharpスタジオにて、24ビット/88.2KHzリマスタリングを行ない、よりマスターテープに忠実で伸びやかなサウンドを実現」 というのを売りの一つにしていること。特に、RCAステレオ録音の音質がどう変わっているかが気になるなあ・・・

実はゆっくり聴く時間が無くてまだ聴いていないのだ・・・ヤレヤレ・・・

お次はゼルキンとのベートーヴェンピアノ協奏曲集が含まれたボックスですかね・・・ソニー・クラシカルのMASTERS バジェット・シリーズ として、ゼルキンのベートーヴェン:協奏曲, ソナタ, ディアベリ変奏曲を集大成したアルバムです。
Sony Classical 88691988302
Sony Classical 88691988302

レコード会社のコメント:
・・・「協奏曲全集」は、オーマンディ&バーンスタインと共演した、高い芸術性と深い音楽をたたえた名演で、特にオーマンディとの共演になる3曲(1,2,4)は久々の発売・・・


最後はコレ・・・またまた、タワーとソニーがやってくれましたね。来年も期待したいところですが・・・

タワー・レコード “Sony Classical”スペシャル・セレクション第6期

今回の目玉?初CD化の1959年ブラ1(SONY CLASSICAL/SICC-1580) (タワー
SICC-1580 ブラ1 1959年
ブラームス:交響曲第1番ハ短調作品68
1959年2月8日、フィラデルフィア,タウン・ホール

まさかこれがCD化されるとは・・・LPでは、Columbia Masterworks MS 6067 と CBSソニーが1968年から発売した2枚組廉価盤LPの「ダブル・シリーズ」のSONW 20011-12(ブラ1とベト7の2枚組)にこの1959年録音が収録されていたが・・・

2010年秋にCD化されたブラームス交響曲ステレオ全集の1968年録音よりもこちらの方が良いという方もいらっしゃるでしょう。録音はこちらの方がより自然ですし・・・

これは気が付きませんでした・・・
ブラームス:ピアノ協奏曲全集&シューマン:ピアノ協奏曲(SONY CLASSICAL/SICC-1595)タワー
SICC-1595 ブラームス ピアノ協奏曲 ゼルキン
DISC1
 (1)ブラームス:ピアノ協奏曲第1番二短調作品15
 (2)シューマン:ピアノ協奏曲イ短調作品54
DISC2
 (3)ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調作品83
 (4)シューマン:ピアノ小協奏曲(序奏とアレグロ・アパッショナート)作品92
 (5)同:序奏と演奏会用アレグロ作品134

ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)
1961年4月9日(1), 1964年3月17日,(2)(4), 1960年4月4日(3), 1964年3月16日(5) フィラデルフィア,タウン・ホール

(1)と(5)は Odyssey MBK46272(C)1990,(3)と(4)は Odyssey MBK46273(C)1990,(2)はEssential SBK46543 (C)1991 で出てましたが、現在入手困難ですから有難いリリース。
(3)は国内ソニーのクラシック復刻館紙ジャケットシリーズ SICC 536(2006年)でも出てましたが・・・


これは意外というか・・・「教会のステンドグラス」が出てくるとは・・・
レスピーギ:ローマ三部作、組曲「鳥」&「教会のステンドグラス」 (SONY CLASSICAL/SICC-1593)タワー
SICC-1593 レスピーギ
DISC1
 (1)交響詩「ローマの松」
 (2)交響詩「ローマの泉」
 (3)交響詩「ローマの祭り」
 (4)組曲「鳥」
DISC2
 (5)交響詩「ローマの松」
 (6)交響詩「ローマの泉」
 (7)交響的印象「教会のステンドグラス」

1958年3月23日(1), 1957年4月14日(2)  フィラデルフィア,ブロードウッド・ホテル
1960年1月20日, フィラデルフィア、アカデミー・オブ・ミュージック(3)
1968年3月6日(5) 1968年2月27日(6) 1966年1月26日(4) 1964年2月17日(7) フィラデルフィア,タウン・ホール

(1)~(3)はこれまでもCDで再発売を繰り返していますが、(5)と(6)はCBS Great Performances MYK38485 (C)1983 で1回CD化されたきりでしたから、これは朗報ですね。このCDはちょっと荒れた音質でしたので、そのあたりが改善されると嬉しいのですが・・・ (4)と(7)はEsential SBK60311 (C)1988 で出ましたが、最初にこの音源を知ったときは驚きましたね。


10番の2楽章は凄い演奏ですよね・・・
オーマンディ・コンダクツ・ショスタコーヴィチ SONY (CLASSICAL/SICC-1590) タワー
SICC-1590 ショスタコ
DISC1
 (1)交響曲第4番ハ短調作品43
DISC2
 (2)交響曲第1番へ短調作品10
 (3)交響曲第5番二短調作品47
 (4)組曲「黄金時代」作品22a~第3曲:ポルカ
DISC3
 (5)交響曲第10番ホ短調作品93
 (6)チェロ協奏曲第1番変ホ長調作品107

ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)(6)
1963年2月17日(1), 1965年4月8日(3), 1968年4月10日~18日(5) フィラデルフィア,タウン・ホール
1959年11月8日 フィラデルフィア,ブロードウッド・ホテル(2)(6)
1966年4月13日 フィラデルフィア ホテル・フィラデルフィア(4)

(1)と(5)はEssential SB2K62409(C)1996 で出てましたけど、そう話題にならなかったような・・・私はショスタコは苦手なんですが、この10番の2楽章だけはたまに好んで聴きます(これは恐ろしい曲ですね)録音も素晴らしい。

(3)と(4)はEssential SBK53261 (C)1993 ,(2)はEssential SBK62642 (C)1996 で・・・(2)よりもカップリングのコステラネッツ指揮の小品集が好きですが・・・

(6)はカバレフスキーの協奏曲と一緒にカップリングされたLP,CD(再発を繰り返してますな)がありますね。

コレは渋い・・・しかも初CD化のシンフォニーが・・・
オーマンディ・コンダクツ・プロコフィエフ(SONY CLASSICAL/SICC-1587)タワー
SICC-1587 プロコフィエフ
DISC1
 (1)交響曲第1番ニ長調作品25「古典」
 (2)交響曲第5番変ロ長調作品100
DISC2
 (3)組曲「3つのオレンジへの恋」作品33bis
 (4)組曲「キージェ中尉」作品60
 (5)交響曲第4番ハ長調作品112[改訂版]
DISC3
 (6)交響曲第6番変ホ長調作品111
 (7)交響曲第7番嬰ハ短調作品131

【演奏】
シリル・リチャード(語り)(3)
1961年3月26日(1), 1957年3月14日(2), 1963年2月24日(3), 1962年12月9日(4), 1957年10月6日(5), 1961年11月2日(6), 1953年4月26日(7), フィラデルフィア,タウン・ホール

(1)と(2)はEssential SBK53260 (C)1993,(3)はEssential SBK89287 (C)2000 と Essential SBK53261 (C)1993で・・・

交 響曲の4,6,7番と組曲「キージェ中尉」は初CD化・・・とメーカー情報にはありますが、「キージェ中尉」は Odyssey MBK39783(古典交響曲と「3つのオレンジの恋」組曲とのカップリング)及びCBS Masterworks Greatest Hits16(番号は MLK39446 と推察?、
古典交響曲・「キージェ中尉」・「三つのオレンジへの恋」の行進曲)にてCD化されていました。(オーマンディ掲示板横田さんから情報を頂きました。)

スターンとのヴァイオリン協奏曲やゼルキンとのピアノ協奏曲はまたの機会ですな・・・

※当初収録予定の 交響的物語「ピーターと狼」作品67 は除外されました。収録時間の関係上無理と判断したのでしょう。これまでのリリース状況を勘案するとこの判断は妥当だと思います。
※交響曲第4番については、オリジナル・マスター(2chテープとセッション・テープ双方)に起因するドロップアウト(特に右チャンネル)・音揺れ・各種ノイズが数多く存在するとの記載あり。
※第7番については、ソニーマスターテープ・アーカイヴに現存する唯一のオリジナル・マスターに起因する音揺れ(冒頭40秒間、他)があるとの記載あり。(2011年11月7日追記・修正)

定番・・・ですな。
ラフマニノフ:交響曲全集&交響的舞曲(SONY CLASSICAL/SICC-1584)タワー
SICC-1584 ラフマニノフ
DISC1
 (1)交響曲第1番ニ短調作品13
 (2)パガニーニの主題による狂詩曲作品43
DISC2
 (3)交響曲第2番ホ短調作品27
 (4)ヴォカリーズ作品34-14
DISC3
 (5)交響曲第3番イ短調作品44
 (6)交響的舞曲作品45

フィリップ・アントルモン(ピアノ)(2)
1966年2月28日(1), 1958年2月1日(2), 1959年4月19日(3), 1967年10月18日(4), 1967年12月20日(5), 1960年3月19日(6) フィラデルフィア,タウン・ホール

(1) (3)(5)(4)はEssential SB2K63257(C)1997、(6)はEssentialSBK48279 (C)1992、 (2)はSBK46541(C)1991(ピアノ協奏曲1番と4番の組み合わせ)で出てましたが、既に入手困難になってますので、こういう形で纏めて出る のは良いことですな。それにしても、オーマンディとフィラデルフィアの「交響的舞曲」がCDで出た時はびっくりしました。今も「交響的舞曲」のマイ・ベス トでござる・・・


これも定番・・・ですな。
オーマンディ・コンダクツ・シベリウス(SONY CLASSICAL/SICC-1581)タワー
SICC-1581 シベリウス
DISC1
 (1)交響曲第1番ホ短調作品39
 (2)ヴァイオリン協奏曲二短調作品47
DISC2
 (3)交響曲第2番ニ長調作品43
 (4)交響曲第7番ハ長調作品105
DISC3
 (5)交響詩「フィンランディア」作品26
 (6)悲しきワルツ作品44-1
 (7)トゥオネラの白鳥作品22-3
 (8)カレリア組曲作品11
 (9)交響詩「伝説(エン・サガ)」作品9
 (10)交響詩「フィンランディア」作品26[合唱版]

アイザック・スターン(ヴァイオリン)(2),ルイス・ローゼンブラット(イングリッシュホルン)(7),モルモン・タバナクル合唱団(10)

1962年3月11日(1), 1968年2月3~4日(2), 1968年2月24日(5)(8) フィラデルフィア,タウン・ホール
1957年3月17日(3), 1960年5月1日(4), 1959年1月25日(6), 1969年1月31日(7), 1958年11月3日(10) フィラデルフィア,ブロードウッド・ホテル
1963年1月20日 フィラデルフィア・アスレチック・クラブ(9)

(1)はEssential SBK63060 (C)1997,(3)と(4)はEssential SBK53509 (C)1994,(5)~(9)はEssential SBK48271 (C)1992
(10)合唱入りのフィンランディア、以前にも輸入盤でCD化されているようですが、私の手元にはCDがありません・・・

RCAステレオ録音でも合唱有り(BMGジャパン/RCA Red Seal BVCC-38056 1999年)と無し(BMG Music/RCA Victor Basic100 09026-61856-2 (C)1994)があったりしますが・・・

さて、2013年はどのような音源が出てくるでしょうか・・・では。

Eugene Ormandy conducts 20th Century Classics (Sony Classical Masters)(12CD)2012年07月14日 11時20分

久々に、オーマンディ&フィラデルフィアの事を・・・

Sony Classical Masters 12CD BOX SET
Eugene Ormandy conducts 20th Century Classics
12CDs <初回生産限定盤>
Sony Classical88725417202 Eugene Ormandy conducts 20th Century Classics
Sony Classical88725417202
2012年08月21日発売予定。
HMV(ニュースCD) タワー(Sony Classical MastersCD)

(ソニー・ミュージックの紹介文)ユージン・オーマンディは、何といってもフィラデルフィア管弦楽団の音楽監督として、1936年から1980年までほぼ半世紀にわたってこの名門オケを指揮し、カラヤン+ベルリン・フィルと並ぶ20世紀のオーケストラ演奏の極致を極めた名匠です。レコーディングにも積極的に取り組み、RCAとソニー・クラシカルに膨大なディスコグラフィを築きあげました。オーマンディのレパートリーは幅広く、同時代・現代音楽への取り組みも積極的でした。このボックスは、オーマンディが指揮した20世紀の音楽集。オーマンディらしい正攻法の表現ながら、ときにはゴージャスに、ロマンティックに、そして神秘的な響きが飛び交い、刻々と表情を変えていく大作を見事に描き上げています。分厚い弦楽パートを土台に、卓越した木管と美しい金管セクションを絶妙にブレンドさせた「フィラデルフィア・サウンド」の醍醐味がここにあります。1955年モノラル録音の「春の祭典」は世界初CD化。

初CD化は1955年モノラル録音の「春の祭典」のみ。その他はCD既発売のも。興味があるのは、このシリーズが 「ベルリンのb-sharpスタジオにて、24ビット/88.2KHzリマスタリングを行ない、よりマスターテープに忠実で伸びやかなサウンドを実現」 というのを売りの一つにしていること。特に、RCAステレオ録音の音質がどう変わっているかが気になるなあ・・・


【収録予定曲】

[Disc1]
『ドビュッシー:交響詩「海」』 【録音】1972年 (音源:RCA)
『ラヴェル:バレエ「ダフニスとクロエ」第2組曲』 【録音】1971年 (音源:RCA)
『ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲「展覧会の絵」』 【録音】1973年 (音源:RCA)

[Disc2]
『ラヴェル:スペイン狂詩曲』 【録音】1963年 (音源:CBS)
『ラヴェル:ボレロ』 【録音】1973年 (音源:RCA)
『ファリャ:スペインの夏の夜』 ~アルトゥール・ルービンシュタイン(P) 【録音】1971年 (音源:RCA)
『ロドリーゴ:アランフェス協奏曲』 ~ジョン・ウィリアムズ(G) 【録音】1965年 (音源:CBS)

[Disc3]
『ホルスト:組曲「惑星」』 【録音】1975年 (音源:RCA)
『ブリテン:青少年のための管弦楽入門』 【録音】1974年 (音源:RCA)
『エルガー:行進曲「威風堂々」第1番』 【録音】1963年 (音源:CBS)

[Disc4]
『ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調Op.30』 ~ウラディーミル・アシュケナージ(P) 【録音】1975年 (音源:RCA)
『ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲Op.43』 ~ヴァン・クライバーン(P) 【録音】1970年 (音源:RCA)
『ハチャトゥリアン:「剣の舞」「バラの娘たちの踊り」』 【録音】1964&1966年 (音源:CBS)

[Disc5]
『プロコフィエフ:交響曲第1番ニ長調「古典交響曲」Op.25』 【録音】1961年 (音源:CBS)
『プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番ト短調Op.63』 ~アイザック・スターン(Vn) 【録音】1963年 (音源:CBS)
『R=コルサコフ:スペイン奇想曲Op.34』 【録音】1965年 (音源:CBS)
『スクリャービン:交響曲第4番Op.54「法悦の詩」』 【録音】1971年 (音源:RCA)

[Disc6]
『ショスタコーヴィチ:交響曲第5番ニ短調Op.47』 【録音】1975年 (音源:RCA)
『ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番変ホ長調Op.107』 ~ヨーヨー・マ(Vc) 【録音】1982年 (音源:CBS, デジタル)
『カバレフスキー:道化師のギャロップ』 【録音】1972年 (音源:RCA)

[Disc7]
『ストラヴィンスキー:バレエ「春の祭典」』 【録音】1955年 (音源:CBS, モノラル)
『ストラヴィンスキー:バレエ「ペトルーシュカ」組曲』 【録音】1964年 (音源:CBS)
『R・シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」組曲』 【録音】1964年 (音源:CBS)

[Disc8]
『エネスク:ルーマニア狂詩曲第1番 イ長調』 【録音】1972年 (音源:RCA)
『バルトーク:管弦楽のための協奏曲Sz.116』 【録音】1979年 (音源:RCA、デジタル)
『コダーイ:「ハーリ・ヤーノシュ」組曲』 【録音】1975年 (音源:RCA)

[Disc9]
『ヒンデミット:交響曲「画家マティス」』 【録音】1962年 (音源:CBS)
『ウェーベルン:管弦楽のための牧歌「夏風の中で」』 【録音】1963年 (音源:CBS)

[Disc10]
『オルフ:カルミナ・ブラーナ』 【録音】1960年 (音源:CBS)
『マーラー:交響曲「大地の歌」~「大地の哀愁に寄せる酒の歌」「春に酔える者」』 【録音】1966年 (音源:CBS)

[Disc11]
『アイヴズ:交響曲第2番』 【録音】1973年 (音源:RCA)
『シベリウス:悲しきワルツOp.44-1』 【録音】1973年 (音源:RCA)
『シベリウス:交響詩「フィンランディア」Op.26』 【録音】1968年 (音源:CBS)
『アルヴェーン:スウェーデン狂詩曲第1番「夏至の徹夜祭」Op. 19』 【録音】1968年 (音源:CBS)

[Disc12]
『アイヴズ:ニュー・イングランドの3つの場所』 【録音】1974年 (音源:RCA)
『ガーシュイン:ラプソディー・イン・ブルー』 ~フィリップ・アントルモン(P) 【録音】1967年 (音源:CBS)
『コープランド:アパラチアの春』 【録音】1969年 (音源:RCA)
『バーバー:弦楽のためのアダージョ』 【録音】1957年 (音源:CBS)

【演奏】
ユージン・オーマンディ(指揮) フィラデルフィア管弦楽団

さて、予約しようかな・・・

オーマンディ&フィラデルフィアの名録音を生み出した会場 フィラデルフィアのTown Hallについて2012年01月07日 19時15分

オーマンディフィラデルフィア管弦楽団の数多い名録音の収録会場となった、フィラデルフィアのダウンタウンにかつて存在した Town Hall(Scottish Rite Cathedral) についての備忘録・・・です。

彼らのホームであるAcademy of Music (おっと、今のホームはKimmel Center for the Performing Artsですな・・・)については下記の本などに多数の記述があります。

Academy of Music , Philadelphia
Academy of Music, Philadelphia

・Within These Walls -A History of the Academy of Music in Philadelphia (by John Francis Marion, The Academy of Music, 1984年)
・The Philadelphia Orchestra, The Search for a Home (by Irvin R. Glazer, Sutter House 1995年)
・Those Fabulous Philadelphians -The Life and Times of a Great Orchestra (by Herbert Kupferberg, Scribners 1969年)
・The Philadelphia Orchestra -A Century of Music- (edited by John Ardoin, Temple University Press,1999年)
オーマンディ/フィラデルフィアのすべて(フィラデルフィア管弦楽団協会編プレスブックによる)上野一郎・訳 編(日本コロムビア洋楽部) 、(日本コロムビア 1967年3月)非売品

しかし、Town Hall(Scottish Rite Cathedral) についての記載は殆ど見当たりません。オーケストラのホームでもなく、さりとてお客を入れる演奏会場でもない・・・

 "... a kind of union and social hall called Town Hall on North Board Street. ..."(Those fabulous Philadelphians より)

「・・・ファイファーは、1年でフィラデルフィア管弦楽団の担当を離れ、ピーター・デルハイムになったときに、(アカデミーから)スコティッシュ・ライト・カテドラルに戻ったわけです。ここはコロムビアが長い間録音に使っていた場所で、その頃はただ「タウン・ホール」という名前でした。・・・これは、シカゴの『メディナ・テンプル』やクリーヴランドの『メイソニック・オーディトリアム』などとと同じ名前のつき方で、別に教会でも大聖堂でも何でもない、ウェットな音響効果を持つ大きな舞踏会場でした。・・・」(RCA Red Sealプロデューサー(当時)J.D.サックス、BMGジャパン/RCA Red Seal BVCC-38060 オーマンディフィラデルフィアの芸術ⅠVol.13 ホルスト「惑星」他、解説より 1999年)

「フィラデルフィアにあるタウン・ホールは普段は静かなところで、その名が軍事史に登場したことはない。しかし、1970年11月のある寒い朝、交通量の多いブロード通りとレース通りの交差点にある、その7階建てのタウン・ホールの舞踏場に、・・・・」(RCA Red Sealプロデューサー(当時)M.ウィルコックスBMGジャパン/RCA Red Seal BVCC-38126 オーマンディフィラデルフィアの芸術ⅡVol.17 チャイコフスキー「1812」他、解説より 2001年)

「・・・ステレオの到来で、(アカデミー)から北へ数百メートル離れたタウン・ホール、又はフィラデルフィア・アスレチック・クラブ(※)へ移動した。」(オーマンディ/フィラデルフィアのすべて より)

(※)この建物も今となっては良く分からないが・・・

・・・Town Hall(Scottish Rite Cathedral)についての記載は当時のエピソードなどに断片的に登場する程度で、オーマンディフィラデルフィアに関する本にその詳細が記されることはなかったが、BMGジャパン(BMGファンハウス)による「オーマンディ&フィラデルフィアの芸術」シリーズ(Ⅰ:1999年,Ⅱ:2001年,Ⅲ:2003年)CD解説等で何となく実態は分かってきた。

J.D.サックスが言うように、コロムビア録音のLP・CDには「タウン・ホール」、RCA Red Seal録音のLP・CDには「スコティッシュ・ライト・カテドラル」と、同じ会場でありながら別の名前で記載されているので、コロムビアRCA Red Sealでは別の録音会場であったと誤解している人もいる程。(ネット上でそのような誤記をたまに見かける)

Town Hall(Scottish Rite Cathedral)については(たぶん)地元ローカルな存在であり、つい最近までそれ以上調べる気にもならなかったのですが・・・2009年11月8日「オーマンディ関係、2ちゃんねる掲示板の書き込みから その2 - 録音会場の「タウン・ホール」について」でチラッと書いたくらいです。

今回また調べる気になった事の発端?は下記レコ芸術連載記事です。

レコード芸術 2011年6月号~2012年2月号
  「欧米批評家によるレポート」アメリカTheodore W. Libbey Jr.氏
  「高音質CDリイシュー盤の音質」
①~⑨

  アメリカTheodore W. Libbey Jr.氏による長期連載。2011年6月号から「高音質CDリイシュー盤の音質」というテーマを取り上げている。2012年2月号でこのテーマはおしまいにするそうだが・・・10月号~1月号迄の⑤~⑧はオーマンディフィラデルフィア管弦楽団に関する興味深い話となっている。(このブログを書いた時点では2月号は未発売)

「高音質CDリイシュー盤の音質」から・・・「・・・僕にとってフィラデルフィア管は、定期的に演奏会に通い、生身で”知る”ようになった初めての一流オーケストラでした。・・・あの頃、フィラデルフィア管が定期的にボルティモアに来ていたことも、幸いでした。彼らはリリック・シアターで年間6公演を行っており、午後の汽車で来て、演奏会をして、夜のうちにフィラデルフィアに帰っていきました。・・・のちに知ったのですが、彼らの本拠地フィラデルフィア音楽アカデミーは音響がひどかったので、リリック・シアターで聴く方がずっと良かった-名高い”フィラデルフィア・サウンド”まさに全開の演奏が聴けたのです。・・・」

なんという羨ましい話であろうか・・・

氏によると、「・・・オーマンディフィラデルフィア管がともにあった44年間のうち、後半の23年間(1968年にRCA専属に戻ってからですな・・・)に作られたステレオ録音は、控えめに言っても、音響的に一貫性がありません。」

・・・これは当たっている・・・

さらに氏曰く「・・・日本製のリイシュー盤CDについては、リイシューを手がけるレコード会社(ソニーBMG/JVC)のアプローチも一貫性を欠いてきたようなので、整理が更に難しい。・・・」

・・・う~ん・・・1999年から2003年の間に3回に分けて発売された日本BMGによる「オーマンディ&フィラデルフィアの芸術」シリーズ(Ⅰ:1999年,Ⅱ:2001年,Ⅲ:2003年)を除けば、当たっているな・・・私のホームページでも結局整理しきれなかったし・・・

「高音質CDリイシュー盤の音質」 から・・・米Columbia専属時代、1957年から60年頃迄はブロードウッド・ホテルのダンスホール(※)を録音会場に使用アカデミーとは対照的に低音が響きすぎて、鮮やかな音色が聴き取りづらいものになった・・・とのこと。1960年代初頭にはまたアカデミーへ戻っての録音を試み、さらにフィラデルフィア・アスレチック・クラブのダンスホールも試みたが出来は今ひとつ。次に試したタウン・ホール(RCA時代はスコッティッシュ・ライト・大聖堂と名前 が変わる)でようやくまずまずの音質が得られたとのこと。

(※)オーマンディ&フィラデルフィアがRCAに復帰したときにはオフィス・ビルに改装されており録音スタジオとしての機能は失われていた-RCA Red Sealプロデューサー(当時)J.D.サックス、BMGジャパン/RCA Red Seal BVCC-38060 オーマンディフィラデルフィアの芸術ⅠVol.13 ホルスト「惑星」他、解説より 1999年)

フィラデルフィアのダウンタウンにかつて存在したこのTown Hall(Scottish Rite Cathedral, Scottish Rite Temple)は、1926年築の窓 のほとんどない大きな建物で、1926席のオーディトリアムがあり、コロンビア時代は1962年~68年にここが録音会場となったそうな。

今回の調査(?)で、Wikipedia(Eugene Ormandy)こんな記載(Recordings)に気が付きました・・・Theodore W. Libbey Jr.氏の記載と合ってますね。

Curiously, the orchestra's performing venue at the Academy of Music (Philadelphia) was seldom employed for recording, because record producers believed that its dry acoustics were less than ideal. Moreover, Ormandy felt that the remodeling of the Academy of Music in the mid-1950s had ruined its acoustics. The Philadelphia Orchestra instead recorded in the ballroom of Philadelphia's Broadwood Hotel/Philadelphia Hotel, the Philadelphia Athletic Club at Broad and Race Streets, and in Town Hall/Scottish Rite Cathedral on North Broad Street near the Franklin Parkway. The latter venue featured a 1692 seat auditorium with bright resonant acoustics that made for impressive-sounding "high fidelity" recordings. A fourth venue was the Old Met (Metropolitan Opera House) used for later RCA recording sessions.(太字の記載は気になるところ・・・1950年代以前は響きは悪くなかったのだろうか・・・)

以上の情報を整理すると・・・

 ・Town Hall(Scottish Rite Cathedral)はAcademy of Musicから数百メートル北にある
 ・北ブロード通りとレース通りの交差点にかつてあった
 ・Town Hall/Scottish Rite Cathedral on North Broad Street near the Franklin Parkway.

City Hall を起点に辿ると・・・ City Hall 南側 South Broad Street 沿い500m程にAcademy of Music があり、 South Broad Street と Locust Street の交差点に位置する。(The Philadelphia Orchestra, The Search for a Home の図でも確認したし、今はgoogleで簡単に確認出来る・・・)
City Hall の北側North Broad Street沿い直ぐに masonic temple があり、それよりさらに北側 200m に North Broad Street と Race Streetの交差点 、現在は駐車場であり、過去にタウン・ホールがあった場所がある。

既にタウン・ホールが取り壊されて駐車場になっているということは、Abe Torchinsky(1949年から1972年迄フィラデルフィア管弦楽団に在籍) の回想(自身が参加したグラミー賞受賞アルバム、The Antiphonal Music of Giovanni Gabrieli(米Sony Classical Masterworks Heritage MHK62353 1996年)CD解説)で分かってはいた・・・下記の解説がそれ。

The recording sessions took place in a masonic temple that's a parking garege now. It makes me sick to walk by there:there's a lot of a good sounds coming out of that building.

masonic temple は現在もある。タウン・ホールがあった場所はさらにそこから北へ200m程離れている・・・つまり、Town Hall を 購入した宗教団体とはフリーメイソン だった・・・ということなら辻褄があう。フリーメイソンが買って、Scottish Rite Cathedral(Temple)と名前を変えた・・・ということかな。だから Torchinsky はタウン・ホールを masonic temple と持ち主の名前を言った・・・のだろう。"Scottish Rite"という名前はアメリカのフリーメイソンにとっては重要な名前のようだ・・・それ以上立ち入る気はないけど・・・

ネット上では、"Scottish Rite Cathedral philadelphia" や "Town Hall philadelphia" でググってもそれらしき記載のあるサイトは見つからなかったが、"masonic temple philadelphia" "Scottish Rite temple philadelphia"とか色々キーワードを変えて検索を続けたところ、ようやくお目当てのサイトに・・・

以下のサイトがそうです。どうやら個人の趣味サイトのようですが・・・

naked philly
DELOREAN MOMENT: THE SCOTTISH RITE TEMPLE

Philly Bricks
Scottish Rite "Town Hall"

下記の写真は上記サイトから拝借。もっと高精度な写真は上記サイトにアクセスしてご覧あれ。

Scottish Rite Temple,Philadelphia 1966年
Scottish Rite Temple Philadelphia 1966年

確かに、「1926年築の窓 のほとんどない大きな建物」「7階建てのタウン・ホールの舞踏場」という記述に合致しますな・・・

・・・さらに、下記のサイトで明確な説明文とイラストを見ることが出来ました。

Webshots American Greetings
town hall dedication

Scottish Rite Temple, Philadelphia. Broad & Race Sts. Architect: Horace W Castor Built: 1927, Razed: 1988 The Scottish Rite Temple, also known as "Town Hall Theatre" was, for many years, the favorite recording venue of the Philadelphia Orchestra. The acoustic quality of the building was superior to that of the Academy of Music, and many of the Orchestra's best-loved recordings on the RCA label were made here.

Horace W Castor という設計者が関わっていたんですな。かなり名のある方のようですが・・・ようやく正解?に辿り着いたようです・・・

Scottish Rite Temple Philadelphia During demolition in 1983年
Scottish Rite Temple Philadelphia During demolition in 1983年

タウン・ホールがあった場所、現在駐車場
タウンホールがあった場所、現在は駐車場

残念ながら、1983年から取り壊しが始まったようで、1988年には完全に撤去され、今は駐車場になっています。Googleで日本に居ながらにしてこういう写真が見られるとは・・・

Theodore W. Libbey Jr.氏 に連載に戻りますが、「高音質CDリイシュー盤の音質」は、録音会場をアカデミーに戻した事による失敗談。1968年、RCAに復帰したオーマンディとフィラデルフィアはアカデミーに戻って録音するが・・・

この時のRCA Red Seal のプロデューサーは名高い J.ファイファーアカデミーの残響の少なさを補うため、一端収録した音を舞踏室で再生しエコーを付加した音を収録し、それを直接音にミックスするとい う・・2シーズン続けたが、評価はさんざんで、結局収録場所をタウン・ホールに戻したという・・・

この失敗談、後任プロデューサーのM.ウィルコックスやJ.D.サックスも同じくインタビューで語っている。

M.ウィルコックス(※)によると、このホールはコロムビア時代にコロムビアのプロデューサーであるハワード=スコットが探し出した場所で、録音はその7階の大きな舞踏場で行われた。理想的ではないが自然な響きが得られたが、冬場はホールが乾燥して響きがドライになるため、大きなドラム缶にお湯を入れて加湿したそうな・・・
(※)RCA Red Sealプロデューサー(当時)M.ウィルコックスBMGジャパン/RCA Red Seal BVCC-38126 オーマンディフィラデルフィアの芸術ⅡVol.17 チャイコフスキー「1812」他、解説より 2001年

また、J.D.サックス(※)によると、ウェットな音響効果を持つ大きな舞踏会場だが、大オーケストラの為にはやや小さく、オーケストラもお互いの音が聞きにくいなど問題の多いホールだったとも。RCAが収録会場を戻したとき、ブロードウッド・ホテルはオフィスビルに変わっており、タウン・ホール(この時既にスコッティッシュ・ライト大聖堂と名前が変わっていた)に行くしかなかったという・・・
(※)RCA Red Sealプロデューサー(当時)J.D.サックス、BMGジャパン/RCA Red Seal BVCC-38060 オーマンディフィラデルフィアの芸術ⅠVol.13 ホルスト「惑星」他、解説より 1999年

1978年頃、RCAの専属を離れて、EMITelarcDELOS等に録音するようになると、当時EMIが所有していた Old Met 等も収録会場として使われます。

Metropolitan Opera House, Philadelphia

オーマンディフィラデルフィアの最後のセッション録音(1982年5月3日)、Yo Yo Ma とのショスタコとカバレフスキーの作品集。soundstreamのディジタル録音。CDブックレットに録音日時の記載は無いが、横田さんのオーマンディ・ディスコグラフィによると1982年5月3日に収録、録音会場はブックレットに Scottish Rite Hall と記載。恐らく、この時のセッション録音が タウン・ホール が大手レコード会社の録音会場として使用された最後となった・・・かもしれない。1983年には取り壊しが開始されているのだから。

CBS Records Masterworks MK37840
CBS Records Masterworks MK37840 (C)(P)1983

ということで、タウン・ホール はオーマンディフィラデルフィアの最後のセッション録音(1982年5月3日)まで録音会場機能を提供し続けていたことになる。ムーティはEMI所属だったので、EMI所有のOld Metが収録会場として使われていた。

ま、こんなところで・・・(2012年1月7日、1月8日大幅加筆修正、1月9日修正)

CD Reissue - SONY CLASSICAL ORIGINALS2011年03月09日 07時00分

Sony Classical Original (タワーHMV)というシリーズから3枚の再発売があるそうな・・・オイストラフとのチャイコンとシベコン(タワーHMV)、ロストロポーヴィッチとのショスタコのチェロコンと交響曲1番(タワーHMV)、そしてホルストの惑星(タワーHMV)。

気になるのは RCA Red Seal 音源の「惑星」。この音源は3種類のリマスタリングによるCDが出ている。今回は新たにDSD+SBM(出来ればSACDで出して欲しいが・・・)による新リマスタリングだそうだから、どういう音に仕上がるか・・・