名古屋シネマテークで映画を観る : 玄牝(げんぴん、2010年) 、 Django(1966年) ・・・ 2010年11月27日 ― 2010年11月28日 11時25分
玄牝(河瀬直美 監督)は 愛知県岡崎市にある吉村医院のドキュメンタリー映画。感想は・・・やめとこ。男の立場で気軽にあれこれ言うのはちょっとね・・・興味があったら観て下さいな。
もう一本のDjango ・・・知ったのは玄牝 を観ようとして名古屋シネマテーク のサイトを見ると「マカロニは死なず!<6作品>」と、夜8時からのレイトショーで7夜連続でマカロニ・ウェスタンの代表作を1作品ずつ上映する・・・と。
これは観に行かねば・・・ということでお昼12時に玄牝 を観て、大須をブラブラして家に帰ってまたまた夜8時からのレイトショーを観るという映画のダブルヘッダーをしてしまった次第。
Django との最初の出会いはこのLPか・・・もう30年近く前のことである。今年の1月4日のブログにも書いたがまたまた書いてしまうのだ・・・
SUPER DELUXE 3200 Series 決定版映画音楽大全集
THE MAGNIFICENT WESTERN(決定版 西部劇の全て)
ダブルジャケットの豪華版で3200円。映画のスチルも解説にふんだんに取り入れているので、読むだけでも面白い。このLPに収録されているDjango のテーマはオリジナル・サウンドトラックではなく、「アンサンブル・プチとスクリーンランド・オーケストラ」という団体のもの。実在の団体か、レコード上の変名か、あるいはスタジオ・ミュージシャンの寄せ集めかは不明。この演奏は冒頭のテーマからエレキ・ギターで演奏しており、テーマのメロディーもこのエレキで済ませてしまっている。バックのオーケストラはしっかりしているし、演奏自体は結構良いんだけどね・・・
んでもって、オリジナルを聴きたくなり、オークションで入手したドーナツ盤がこれ。
サン・トラ・ゴールデン・シリーズ
イタリア映画「続・荒野の用心棒」主題歌「さすらいのジャンゴ」
歌:ベルト=フィア(Berto Fia)
演奏:ブルーノ=ニコライ・オーケストラ(Bruno Nicolai Orchestra)
しかし、昨日映画を観て初めて気が付いたのだけど、映画のテーマ曲は英語で歌われているではないか・・・ドーナツ盤はイタリア語なのに・・・
んで、中古屋さんで買ったサントラ盤CDの解説を見ると、なんとこのドーナツ盤の歌は、バックのオーケストラはカラオケ、後で歌を重ねたカバーバージョンであり、日本劇場公開のみこちらが使われて後で裁判沙汰になったイワク付きの曲・・・なんだそうな。
しかも、イタリア語の歌を歌った歌手の名前も Robert Fia であり、サントラ盤の表記は名前の頭のRが抜けているというもの。ちなみに英語版の歌手はロッキー=ロバーツという人だそうな。確かに全くの別人の声だ。
このサントラCDはとっくに廃盤になっていると思うが、このサントラCDにも収録されていない音源も含めた新しいサントラ盤とディジタル・リマスタリングされたDVDも出ているそうな。
それにしてもなんと乾いた映画なのだろう・・・人ってこうもあっさり死ぬのか・・・というくらい次から次へと死人の山・・・主人公Djangoを演じる フランコ=ネロ もカッコイイし、ルイス=バカロフ の音楽もいい雰囲気をだしている。しかし、バーンスタインのウェストサイド・ストーリーと似た様な音楽も出てくるのは流行なのかな?
さて、映画が始まる前、映画館近所の立ちのみBARみーまで飲んでいたのだけど、隣で飲んでいた人がやはりこの映画目当てで・・・映画の後はさらにもう一人加わり、映画を肴に飲んだのでありました・・・んでは。
Coco Chanel & Igor Stravinsky ― 2010年02月21日 14時32分
1913年5月29日の初演、場所はパリのシャンゼリゼ劇場、バレエ・リュス(ロシア・バレエ団)興行主のセルゲイ=ディアギレフ、ストラヴィンスキーの音楽、ニジンスキーの振付、ピエール=モントゥーの指揮・・・そして、あの初演の舞台・衣装・とニジンスキー振付のダンスシーン・・・このシーンだけでも観る価値があるだろう。
ココ=シャネルとストラヴィンスキー、二人の関係のフィクションはともかく、当時の雰囲気やファッション、そして初演会場の シャンゼリゼ劇場 の天井照明も見物である。
2005年11月12日、兵庫県立芸術文化センターのオープニングセレモニーとして、ニジンスキー振付版「春の祭典」が日本初演されたが、その舞台で観た舞台・衣装・振付を彷彿とさせるシーンだったが、あれはベジャール版の洗練されたモダン・バレエを観た目にはショッキングな代物であった・・・復活初演については DDD dancedancedance 2005年11月号(Vol.2) に詳しい。
シャネルといえば、香水の No.5 がマリリン=モンロー伝説として有名だが、あれは当時の映画会社20世紀FOX の女優売り出し作戦の一環だったそうな・・・現在でも、No.5(ベートーヴェンの運命といい、ペレス=プラードのマンボNo.5といい、この5番というのは特別な意味があるのだろうか・・・)のボトルは世界中で30秒に1本は売れているロングセラー&ベストセラー商品だそうな・・・この香水の調合は エルンスト=ボー ・・・映画パンフレットによれば、かつてロシア皇帝に仕えていた宮廷調香師だそうで、ここにはロマノフ家の残照が・・・そして ココ=シャネル には赤い盾一族 が・・・広瀬隆著「ハリウッド大家族 ~華麗なる黄金時代~」(ダイヤモンド社1996年3月) の系付図を思い浮かべながら映画を楽しむのもまた一興・・・。 ココ=シャネル の恋人、 Boy Capel もそのハリウッド人脈にしっかり登場するが・・・それにしても、なんてマメな人たちだ・・・
映画「シャネル&ストラヴィンスキー」は、本家のサイト の方が面白い。 Wikipediaも既にあるが・・・んでは。
緒方拳、死去 ― 2008年10月07日 08時35分
ふと思い出したのが・・・
故長岡鉄男氏(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E5%B2%A1%E9%89%84%E7%94%B7)が「レコード漫談」で、"mishima"という映画のサウンドトラックのレコードを紹介しており、監督がフランシス=フォード=コッポラとジョージ=ルーカス、そして緒方拳も主役の「三島由紀夫」を演じている。長岡氏曰く「映画はぜんぜん見たこと無い。誰か知ってるか?」とのことであった。これだけ有名な監督と俳優が出演している映画なのに、日本では公開されていないらしい。
たまたま学生時代に住んでいたアパート近くのレンタルビデオ屋にこのビデオがあり、見ることが出来た。
いかにも外国人から見たエキゾチック・ジャパン・・・というイメージだが、フィリップ=グラスの音楽とその映画美術が妙にマッチして美しい映画であったという印象が残っている。
アマゾンでビデオとサウンドトラックは手に入るようなので、興味のある方は一見(一聴)の価値があるかも。
Mishima: A Life In Four Chapters (1985 Film) [Soundtrack]
http://www.amazon.co.jp/Mishima-Life-Four-Chapters-1985/dp/B000005IXM/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=english-books&qid=1223335924&sr=8-1
Mishima: A Life in Four Chapters (1985,Video)
http://www.amazon.co.jp/Mishima-Life-Chapters-Paul-Schrader/dp/6300270939/ref=sr_1_4?ie=UTF8&s=video&qid=1223335924&sr=8-4
では。
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