ストラヴィンスキー「火の鳥」とムソルグスキー「展覧会の絵」2013年03月22日 05時00分

 オーマンディ&フィラデルフィアによる1953年録音の「火の鳥」「展覧会の絵」です。

Columbia Masterworks ML4700 6eyes Jacket
Columbia Masterworks ML4700(6eyes Label Monophonic LP)
 Stravinsky :  Suite from L'oiseau de feu
 Mussorgsky-RavelPictures at an Exhibition
Eugene Ormandy/The Philadelphia Orchestra
recorded 1953 at town hall, philadelphia

「火の鳥」「展覧会の絵」がLp片面ずつに入ってます。当時の最新技術である「ヴァリアブル・ピッチ」がこの長時間収録を可能にしたのでしょう。Lpジャケットの解説にもこの「ヴァリアブル・ピッチ」についての解説があります。

Columbia Masterworks ML4700 6eyes Jacket Notes
ML4700 解説(下の方に「ヴァリアブル・ピッチ」の解説がある)

当時としてはかなりの「ハイファイ録音」でしょう。バス・ドラムの一撃・ブラスの咆哮など、今聴いてもかなりのレベルで収録・カッティングされています。磁気テープによる収録に切り替わってかなり安定した頃の録音でしょうか・・・会場の残響からして、それまでのデッドなAcademy of Music ではなくtown hallの収録と思われます。(ハントのディスコグラフィにも収録はtown hallと記載されています)

 演奏は、ステレオ時代とことなりグイグイと押す推進力が前面で出てます。モノラル収録の「春の祭典」「火の鳥」「ペトルーシュカ」のうち「春の祭典」はCD化されましたが、「火の鳥」「ペトルーシュカ」もこのまま埋もれさすには惜しい演奏です。

 ちなみに、「火の鳥」の使っている版については3種類とも大きな違いはなさそうです。

Columbia Masterworks ML4700 6eyes Label
ML4700(6eyes Label)

 初出LpはBlue Label のフラット盤でしょうが、手持ちは6eyesのグルーヴ・ガード盤。Blue Label のフラット盤は状態の良いのが少ないので、6eyesのグルーヴ・ガード盤の方が(私の聞いた範囲では)良いですね。

では。

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