Bridging the Silence - Live Performance by the members of The Philadelphia Orchestra conducted by Luis Biava, 1996年 ― 2010年11月12日 06時50分
Bridging the Silence
A Special Live Performance by the Members of The Philadelphia Orchestra conducted by Luis Biava(FOSJA)
recorded on October 18, 1996 in The Media Theatre for the Performing Arts, Media , Pennsylvania
(amazon.com , amazon.co.jp )
このCD、in Tune 1997年6月号のタワーレコードの広告でも紹介されていたが、その広告ではアルバムタイトルが "Bringing the Silence" と間違っており、それ読んだこちらも長い間、間違ったままでこのアルバムを探していたような・・・お粗末様。
その広告によると、
「・・・EMIにレコーディング契約の解消を言い渡され、将来レコーディング収入やそれに伴うプレステージがなくなることに対する不満・不安などを原因に、同オケが(1996年?)9月15日から11月18日まで、実に2ヶ月に渡ってストライキを決行していたことは、当レコ芸(レコ芸の広告をそのまま持ってきたのかな?)'96年11月号、'97年1月号に詳しいが、オケ維持の資金稼ぎの目的で開いたライブ録音が発売される。・・・」 ※()by りん
だそうな。CDのブックレットにはそこまで詳しいことは書かれていないが、at a live strike benefit concert とあり、さらに CDs and Video tapes of this performance directly benefits the orchestra musicians. とあるので、まあ、そういうことなのだろう。この演奏会には103名の楽員が参加しており、当時 Conductor-in-Residence であった Luis Biava が指揮している。 Luis Biava の略歴は下記の通り。
「・・・1968年にフィラデルフィア管弦楽団のヴァイオリン奏者となり、84年、第2ヴァイオリン首席奏者に就任。85年から同管弦楽団のアシスタント・コンダクターを、94年から2004年まではレジデント・コンダクターをつとめた。現在、テンプル大学管弦楽団、テンプル大学ユース・チェンバー・オーケストラ、コロンビア交響楽団の芸術監督及び指揮者をつとめる。・・・」(PMF 2010年 アーティスト紹介より)
資金集めということで、ブックレットにはCDとTapeの注文票がついている。現在、Indre Classics というレーベルは無く、場所を移転して indre recording and production という名前で活動を継続しているようだが。
この演奏会は50分の ビデオテープ(VHS Indre Classics 123 と広告では紹介されているが、CDも間違ってこの番号で紹介されていたから、この番号が正しいかどうかはなんとも・・・)も発売されているが、残念ながらそちらの方は手元に無い。できればこのビデオも見てみたいものだが・・・DVDでは出んだろうなあ・・・ま、気長に探してみましょうか・・・
曲目は、ロッシーニ「ウィリアム=テル」序曲、ラフマニノフ「ヴォカリーズ」、エネスコ「ルーマニア狂詩曲第1番」、R=コルサコフ「スペイン奇想曲」、バーバー「弦楽の為のアダージョ」、シャブリエ「エスパーニャ」、ラヴェル「ラ・ヴァルス」。
演奏者も観客も熱気に溢れている様子が伺えるライブ録音である。それにしても、この録音からほぼ15年経った現在、オケの状況は好転するどころか危機的状況にあるのは残念だが、なんとか持ち直してまた栄光のフィラデルフィア・サウンドを聴かせて欲しいものだ・・・んでは。
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