クラシックジャーナル,共産党宣言,クラシック・スナイパー2010年07月06日 07時30分

最近読んだ本から・・・

クラシックジャーナルVol.40&41(アルファベータ) , 共産党宣言 彰考書院版(アルファベータ)、クラシック・スナイパー6(青弓社)

まずはアルファベータクラシックジャーナル Vol.40「やっぱりカラヤン」Vol.41「マーラーを究める。」 の2冊。Vol.40からリニューアル(毎号1つテーマに一本化)して不定期刊となってからこれで2冊目。

クラシックに限らず、音楽関係の出版は厳しいようだ。スウィングジャーナル休刊するそうだし・・・驚いたなあ・・・

ま、それはさておき、なんだかんだいっても僕も結構カラヤンのディスクを持っている。クラシック聴き始めの頃は東芝EMI擬似ステフィルハーモニアとの録音)やDGG国内廉価盤にはお世話になったものである。

マーラーを究める。」は、土井氏による「605のマーラー交響曲CDを聴いた!」が興味深い。しかし・・・オーマンディ/フィラデルフィアマーラーは、1番10番はリストアップされているが 2番ミネアポリスフィラデルフィアのどちらも入っていないし「大地の歌」もないな・・・。レヴァイン/フィラデルフィアのは5番はリストされているが、9番10番は入っていない・・・ま、それはさておき、これだけ聴いているというのはやはり大したもんだ。

青弓社クラシック・スナイパーも6巻目が出た。今回の特集は「マニア大戦争」。最初の竹内喜久雄氏と平林直哉氏による「対談 マニア大戦争」が爆笑モノの面白さ。双方論点がかみ合わず、司会者も合わせる気もなく、最後まですれ違いで論争に到らないのが笑える。

最後は、最近アルファベータから刊行された、「マルクス、エンゲルス【著】幸徳秋水、堺利彦【訳】共産党宣言 彰考書院版」である。

蟹工船が現代という時代に若者の共感を以て迎えられる時代である。昔、小林多喜二全集を読もうとしたが、あまりの厳めしいその全集の背表紙を見ただけで退散してしまった・・・ということで、手軽なマンガ版で読んだりしてまた再チャレンジ?をしようかなとも思っているが・・・

マルクスエンゲルス資本論も実際の所よく知らず、今は簡単な入門書を読んでるところである。今の日本の貧困の原因が何処にあるのかよく分かる気がするぜ・・・どうも、人類はマルクスエンゲルスの頃からあんまり進歩していないみたいだ・・・

広瀬隆氏の「赤い盾」や「ロマノフ家の黄金 ロシア大財閥の復活」などと合わせて読むとさらに歴史への想像が膨らんで興味深い。酒・食物・音楽・主義思想・閨閥・エネルギー・・・何一つとして独立した事象として存在しておらず相互に絡み合っているので、そのどれか一つだけを取り出して物事を論じるととんでもないエラーが・・・経済評論家の予測がことごとく外れるのは仕方のないことなんですな・・・

ま、興味のある方は如何?

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