名フィル 第362回定期演奏会 ― 2009年10月22日 06時48分
名フィル 第362回定期演奏会 ア・ストリング・アラウンド・オータム
https://www.nagoya-phil.or.jp/concerts/2009/c_362.html
リャードフ:交響詩『魔法にかけられた湖』作品62
武満徹:ア・ストリング・アラウンド・オータム*
エルガー:交響曲第2番変ホ長調 作品63
[指揮]尾高忠明、[ヴィオラ]今井信子*
結構面白そうなプログラムだったので残念・・・エルガーのシンフォニーはどうだったのかなあ・・・NMLを探すと結構ある。
NML-エルガー:交響曲第2番/組曲「インドの王冠」
(スコティッシュ・ナショナル管/ギブソン)
http://ml.naxos.jp/album/CHAN6523
なかなか良さそうな曲である。ちなみに、名フィルの来シーズンのプログラムが決まったそうな・・・
来シーズン定期演奏会ラインナップ、ついに発表!
https://www.nagoya-phil.or.jp/info/info.html?161
2010.4-2011.3シーズン定期演奏会「都市と音楽」シリーズ
https://www.nagoya-phil.or.jp/concerts/2010/list.html
今シーズンはA席の定期会員席を買っているけど、来シーズンはどうしようか・・・でも、最近コンサートへ行こう・・・という気がだんだん薄れてきてしまい、そうなると家でレコードばかり・・・ということになってしまう。やはり、外からの刺激や未知との遭遇(知らない曲やジャンル)がないと人生つまらないから、定期会員もその刺激策?の一つなのかなあ・・・でも、都合が悪くて行けなくなることも少なくないから悩ましいところである。
んでは。
Joseph Jongen - Symphonie Concertante その4 ― 2009年10月22日 07時44分
Joseph Jongen : Symphonie Concertante
http://fr.wikipedia.org/wiki/Joseph_Jongen
Saint-Saens: Symphony no.3
Jean Guillou(org)
http://www.jeanguillou.org/
http://en.wikipedia.org/wiki/Jean_Guillou
Eduardo Mata
http://en.wikipedia.org/wiki/Eduardo_Mata
Dallas Symphony Orchestra
http://www.dallassymphony.com/
The Meyerson Symphony Center, Dallas, Texas
http://www.dallasculture.org/meyersonSymphonyCenter/
http://en.wikipedia.org/wiki/Morton_H._Meyerson_Symphony_Center
the lay family concert organ at the meyerson symphony center
http://www.flickr.com/photos/taciturnal/2587727337/
ついにこの音源がNMLに登場したか・・・
NML - http://ml.naxos.jp/album/DOR-90200
CD - http://www.dorian.com/store/scripts/prodView.asp?idproduct=5187
オルガンとオーケストラの曲で、最も面白くてスリリングな曲と言えば、この Joseph Jongen の Symphonie Concertante だろう。昔は、ヨゼフ=ヨンゲン という表記が多かったが、最近はジョゼフ=ジョンゲン が多くなってきた。ワロン地域(フランス語圏)の人はそういう発音らしいが、日本人にとってはどっちでもいい。お好きな方をどうぞ。
で、この曲でも最もスリリングな演奏となると、このギユーとマータ&ダラス・シンフォニーの演奏が最右翼と言える。
録音は古いが負けず劣らず強烈なのは、フォックスとプレートル&フランス国立オペラ座管弦楽団?(Orchestre du Theatre National de l'Opera)のEMI盤(EMI Matrix2 CDM 5 65075 2 (C)1994)で、これは最左翼(意味が違う?・・・ま、双璧・・・ということで)と言えるか・・・な。
一度実演で聴いてみたいと思う曲が2曲ある。レスピーギの「教会のステンドグラス」とこのヨンゲンの「協奏交響曲」である・・・がしかし、日本の音楽関係者にはまったく箸にも棒にもかからない曲らしく、恐らく今後も演奏される見込みは無いだろう・・・でも、こういう素晴らしい演奏があるからそう悲観したモノでもない。ま、そういう機会があればラッキーくらいで考えておくのが良かろう。
オーケストラとオルガンの為の最も有名な曲はサン=サーンスの交響曲第3番。なんてったって「オルガン交響曲」というあだ名があるくらいだから。とはいえ、オルガンが登場する部分は実は半分にも満たない。どちらかというと香辛料的な使い方で、極端なことを言えばオルガン無しでもとりあえず音楽にはなる。
しかし、このヨンゲンの「協奏交響曲」では、オルガンは単なるアクセントではなくオーケストラと対等な役割を担っている。ある時はソロとしてオーケストラを圧倒するし、またある時は(キューティーハニーか?)オーケストラの一楽器として振る舞い、30分以上絶え間なく演奏される。オルガンは曲を構成する重要な担い手としてオーケストラと見事に融合しており、オルガン無しでは音楽にならない。
優美で力強く色彩感に富んでおりかつ親しみやすい。堂々たる第1楽章、何故か中華風の旋律に聴こえる場面もある軽快かつ優美な第2楽章、神秘主義的な第3楽章、そして華々しい第4楽章等々、全てが聴き所といえる希有な曲だと思う。オルガン愛好家には見逃せない旋律美に溢れている・・・のに、なんで日本のオーケストラはこの曲を取り上げないのか不思議でしょうがない。客集めにもぴったりだと思うんだけどなあ・・・
※過去にN響がフォックスを招いて演奏してますが・・・
Joseph Jongen - Symphonie Concertante その2
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2008/10/22/3837432
ホームページにも1項目作っちゃったし・・・
Symphonie Concertante,Music of Joseph Jongen
http://www.ne.jp/asahi/tron/music/JosephJongen.htm
ブログもね-Joseph Jongen
http://boukyaku.asablo.jp/blog/cat/jongen/
ま、そんなことはどうでもいいさ。とにかく、この演奏は無類に面白いから是非聴いて欲しい。サウンドも素晴らしいし、なんといってもギユーのオルガンの自由奔放さが痛快である。熱血指揮者のマータが(たぶん)必死の形相で追いつくのがやっとという4楽章は手に汗握る出来で、セッションだからもっと安全運転したら?とこちらが心配になってしまう程だ。
ダラス響の演奏会でこの曲を演奏したようだが、実演はもっと凄いことになっていたかもしれない・・・ライブがあったら聴きたいねえ。
そういえば、マータは航空機事故で1995年に惜しくも世を去っている・・・このディスクを購入して間もない頃にその訃報を耳にして唖然としたのも既に10年以上前か・・・
んでは。
Jean Guillou plays The Great Organ of St. Eustache ― 2009年10月22日 08時22分
The Great Organ of St. Eustache
Jean Guillou
http://www.jeanguillou.org/
http://en.wikipedia.org/wiki/Jean_Guillou
The Great Organ of St. Eustache, Paris
http://www.saint-eustache.org/
http://en.wikipedia.org/wiki/%C3%89glise_Saint-Eustache,_Paris
この音源もNMLに登場ですな・・・
NML http://ml.naxos.jp/album/DOR-90134
CD http://www.dorian.com/store/scripts/prodView.asp?idproduct=5325
とにかく、パワフルなオルガン音楽を味わいたいという人には格好の演奏である。長岡鉄男氏も素晴らしいと絶賛した演奏と録音のディスクである。
パワフルで素晴らしいサウンドのフランス聖ヨーシュタッシュ教会大オルガン(これも設計・製作にギユーが関わっているそうな)を、オルガンの魔術師・ギユーが演奏するとどうなるか・・・
最初のバッハ(有名なトッカータとフーガニ短調)は小手調べといった塩梅。続く曲も多彩なストップ使いに舌を巻く。
だが、圧倒的に面白いのは自作自演の HYPERION, or The Rhetoric of Fire(Hyperion ou La rethorique du feu)である。ハッキリ言って「現代音楽」しており、メロディアスな曲をが好きな向きにはお薦めでないが、このオルガンの機能を縦横無尽に駆使した演奏には度肝を抜かれる。終曲のクライマックス、上昇するトーンクラスターと言っていいのか・・・数ヘルツの超低音で空気を揺さぶりながら上昇するトーンクラスターは戦慄的な迫力。これも現地の実演奏で一度聴いてみたいものだ・・・
ヴィドールのシンフォニー5番の1楽章も素晴らしい。全曲演奏してくれんかなあ・・・
オルガン音楽は退屈でつまらん・・・という向きには如何かな?
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