レガシーOS&アプリを無料の仮想マシンで動かす その10(VMWare Player編その9)2009年01月02日 11時57分

(その9からの続き)

(6)ゲストOSインストール Legacy OSの入手について

ようやくゲストOSのインストールまで来ました。(実際はもっと紆余曲折の挙句なんですが、まあそんなアホなことを書いてもしょうがないので・・・)

インストールで一番面倒なゲストOSはMS-DOSかもしれません。既に消滅しつつある Floppy Disk で供給されているOSですから・・・一番の問題は、MS-DOSそのものをどうやって入手するか?ということかもしれません。

私の場合、1994年(かな?もう15年前になってしまった)に購入した 富士通 Deskpower Windows3.1モデル(Windows95無料アップグレード権付)のシステムCD-ROM をまだ捨てずに持っており(本体はもう手元にありませんが)、そのシステムCD-ROMに下記2つのOSが入っています。

・MS-DOS6.2/V(CD-ROMから6枚のシステムFDを作成する)
・Windows3.1(CD-ROMから直接インストール可能)

あと、

・Windows95 CD-ROM upgrade版
・Windows3.11 for Workgroups(DOS/Vパラダイス(※)で入手したFD8枚組)
※今は「ドスパラ」なんですなあ。(http://www.dospara.co.jp/

もまだ手元にありました。これらのOSはMS-DOSが必要なので、まずMS-DOSをインストールする必要があります。

Windows98SEはMS-DOS不要で、OSのCD-ROMだけでブート&インストール出来るもの(勿論、CD-ROMブート出来るPCという前提)ですが、その肝心のOS本体のインストールディスクが手元に無いのです。

Windows98SEノートPC(日立FLORA-これはリース用に使われていた中古購入だから後述するライセンスの話はどうなってるのかなあ?ちゃんとしたパソコンショップで購入してますが・・・)はあるのですが、肝心のOS本体のインストールディスクが無いのです。(工場出荷時の状態に戻すリカバリーディスクのみ付属)これではしょうがないので、オークションでOEM版のWindows98SEを入手しました。

まあ、厳密に言えば、PC本体に付属しているOEM版のOSは他のマシンでは使えないとか他者に譲渡出来ないとか・・・そういうライセンス契約になっている・・・らしいですが・・・。MS-DOS~Windows95迄はそんなにやかましくなかったと思いますが、Windows98くらいからガメツクなったような気がしますが・・・。

それにしても、お金を支払って使用する権利を得たOSであっても、別のPCでは使ってはいけないなんて、あんまりだと思いませんか?ハードウェアには寿命があり、ソフトウェアにも当然寿命はありますがそれはハードウェアに比べれば長いはずなのに、それをハードウェアの寿命で制限してしまうなんて、カチンとくるじゃあ、ありませんか・・・

まあ、OSの互換性さえちゃんと確保されていれば(といってもMS-DOS時代のソフトはハード直叩きが多いからOSの責任とは一概に言えない部分もあったりして)わざわざ過去の(レガシー)OSを引っぱり出す必要は無いのですがねえ・・・

・・・まあ、10年以上前にパソコンが現在のようになるとは(私も)想像すら出来ませんでしたし、過去のことは水に流して(?)、そろそろこういうレガシーOSについては Public Domain か Free にしてもらいたいなあと思います。もう十分元はとったでしょうから、MSさんにはそういう太っ腹な所を見せて欲しいもんです。それが企業の社会的な責任(これも日本では・・・)というヤツではないでしょうか。

・・・閑話休題・・・

まあ、ということで、

・MS-DOS6.2/V(FDD6枚)
・Windows3.1 CD-ROM
・Windows95 CD-ROM upgrade版
・Windows3.11 for Workgroups(FDD8枚)
・Windows98SE CD-ROM

の5種類のLegacy OSを用意しました。USB-FDDも用意しました。これでゲストOSをインストールする下ごしらえは整った・・・かな?(続く)

レガシーOS&アプリを無料の仮想マシンで動かす その11(VMWare Player編その10)2009年01月02日 13時57分

Starting MS-DOS... この画面を出すのに苦労したなあ・・・
上画像:Starting MS-DOS... この画面を出すのに苦労したなあ・・・

(その10からの続き)

(7)ゲストOSインストール MS-DOS6.2/V その1

い)「仮想マシン」の最初のブート方法について

VMWare Player の「仮想マシン」ですが、最初は単なるまっさらなマシンですので、そのままでは何にも出来ません。この仮想マシンに MS-DOS6.2/V をインストールするには、まず外部メディア(物理・仮想を問わず)からMS-DOSをブートする必要があります。方法としては下記の5つ・・・でしょうか?

①パソコン内蔵の物理FDDとMS-DOSインストールFDからブートする

②USB-FDDとMS-DOSインストールFDからブートする

③MS-DOSインストールFDイメージファイルからブートする

④MS-DOSインストールFDイメージを焼きこんだCD-ROMからブートする

⑤仮想FDD(MS-DOSインストールFDが割り当てられている)をVMWare Player のFDDに割り当ててブートする

2)と3)と4)は実際にやって出来ました。他はやったことが無いので、出来るかどうかはなんとも・・・VMWare Player のバージョンにもよるかと思いますが、とても全部試す機材も時間もありまへん。ネットワーク経由のブートも出来るかもしれませんが、もうそれは私の知恵の及ぶ範疇ではありませんね。あくまで個人のホビーの範囲ですから・・・


ろ)USB-FDDからブート(最初は失敗)

最初、確か VMWare Player 1.0.5 と 2) の方法でMS-DOSをブートしようとしたのですが、ウンともスンとも言いませんでした。「USB-FDDからはブート出来ない」という情報も見た記憶があり、「やはり駄目か・・・」ということでこの方法は断念。(ただ、後から考えると、VMWare Player 1.0.5 がUSB-FDDブートに対応していなかったのか、vmxファイルの作り方が悪かったのか(そのときは VMX Builder は使っていませんでした)は判然としませんし、面倒なのでその後検証の為の追試もしてませんが・・・)


は)MS-DOSインストールFDイメージを焼きこんだCD-ROMを使ってブート(成功)

ちょうどたまたま、ノートPCメモリのテストツールを使う必要があり、FDイメージで公開されているツールをCD-ROMに焼いて、そのCD-ROMからブートしてテストツールを使う・・・という方法を知っていたので、それと同じやり方で出来るかな・・・と思ってやってみたら、これが上手くいったんですな。

MS-DOSインストールFD6枚の各イメージをCD-ROM6枚に焼きこんで、1枚目のブートFDイメージのCD-ROMでブートしたら、そのCD-ROMドライブをAドライブと認識し、最後までインストールできちゃいました。インストール後に、MS-DOSをインストールした仮想ディスクからブートするとさすがにCD-ROMドライブをAドライブと認識することはありませんでしたが・・・。

でも、今振り返ると、FDイメージからブートするのが一番楽ですし、USB-FDDからもちゃんとブート出来た(VMWare Player 1.0.9 と 2.5.1 で確認済み)ので、ずいぶん無駄な回り道をしたなあ~と、トホホな気分になります。

この方法については下記サイトで知りました。

とあるちいさなメモ用紙の野望
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Cupertino/3686/index.html
→◆ ISOイメージが公開されてないDOSツールをCDブートで 参照

そのほか使ったツールや参考にしたサイトは下記の通り。

CD Manipulator跡地
http://www.storeroom.info/cdm/
ISOファイルをCD-ROMに焼きこむソフトです。

CD Manipulatorの使い方とか色々と
http://www2.ocn.ne.jp/~tukiba/cdm.htm

InterCOM 「Super ウルトラISO」 無料体験版
http://www.intercom.co.jp/download/iso/index.html
物理FDからFDイメージを作成したり、ISOファイルの焼きこみが出来ます。機能制限あり。

InterCOM 「Super ウルトラISO」 製品版
http://www.intercom.co.jp/iso/

RawWriteWin
http://uranus.it.swin.edu.au/~jn/linux/rawwrite.htm
FDからFDメージを作成することも、FDイメージをFDに書き込むことも出来ます。シンプルで使いやすいです。

Skygear 1%の向こうへ
FDDがないPCでFD専用ツールを使う
http://skygear.blogspot.com/2007/09/fddpcfd.html

仮想な背中
http://chitchat.at.infoseek.co.jp/vmware/indexj.html#top

私的「DOS起動ディスク」めも(未整理)
http://www10.plala.or.jp/palm84/dosdisk.html

ホント、このころは一体何をして良いのかが良く分からず、情報に翻弄されていました。今こうやってやってきたことを整理しながら「こういうことだったのね」と納得している次第です。


に)FDイメージからブート(成功)

 前述の RawWriteWin や InterCOM 「Super ウルトラISO」 無料体験版 を使って、MS-DOSインストールFDからFDイメージファイルを6つ作成し、その最初の1枚目のファイルからブートしてインストールしました。

 FDイメージを作成するソフトやそのイメージを使うソフトにより、ファイル拡張子が *.ima, *.img, *.vfd, *.flp と異なりますがファイルのフォーマットは同じようです。(違っていたらごめんなさい)

 VMWare Player 2.5.1 では、ゲストOSを動かしながら、VMWare Player の FDD(ゲストOSのFDD) にマウントするFDイメージファイルを次々と入れ替えることが出来るので実に便利です。

 具体的には、DISK1.img ~ DISK6.img というMS-DOS FDイメージを使ってインストールする際、DISK1.img でブートしてインストールを進めると「DISK2と書かれたディスクに入れ替えてください」という指示が表示されます。この時、マウントしていたDISK1.imgを解放(アンマウント)して、次の DISK2.img ファイルを新たに接続(マウント)してインストール作業を継続できます。マウスとショートカットキーだけでディスクの入れ替えが行えるのです。

 これが、VMWare Player 1.0.9の場合、ゲストOSを動かしている最中にこんなことは出来ません。VMWare Player の FDD(ゲストOSのFDD) にマウントするFDイメージファイルは vmxファイルにより指定されますが、これをゲストOS稼動中に変更することは出来ません。マウント・アンマウント・再マウントは出来ますが・・・。

 ただ、裏技として、DISK1.img ~ DISK6.img のMS-DOS FDイメージを用意しておき、マウントするファイル名を、例えば、 FD.img とします。 マウント対象のFDイメージファイルを、マウントする直前にファイル名を FD.img と書き換えてマウントする・・・という方法で、マウントするFDイメージファイル名は"FD.img "のままで、中身だけすり替え(?)て、ゲストOSを動かしている最中でもFDイメージファイルの入れ替えが出来ます・・・が、いちいちエクスプローラーでファイル名をその都度書き換えなければならず、結構面倒なことではあります・・・が、一回入れてしまえばあとは必要の無い作業ですから・・・

・・・なんか、書いている私も頭が混乱しそうです・・・トホホ。上記の方法もどこかのサイトでどなたかが紹介していた方法です。どこのどなたのサイトかは忘れましたが・・・


ほ)USB-FDDブートに再Try(成功)

VMWare Player 2.5.1 と 1.0.9 で出来ました。ただ、2.5.1はサクサク動作したのに対して、1.0.9はとても時間がかかりました。初め、ディスク・リード・エラーでも起こしているのかと勘違いした程です。USB-FDD の扱いについては、 2.0(又は2.5)以上で改善された・・・ということでしょうか・・・良く分かりませんが、まあ、結果よければ全て良しということで深くは追求しないことにしましょう・・・

(続く)

レガシーOS&アプリを無料の仮想マシンで動かす その12(VMWare Player編その11)2009年01月02日 17時27分

MS-DOS6.2/V install process snap shot?
左上:ようこそ 右上:ハードディスクの割り当て
左下:システムインストール途中 右下:インストール後の再起動

(その11からの続き)

(7)ゲストOSインストール MS-DOS6.2/V  その2

へ)(ようやく)仮想マシンへのMS-DOS6.2インストール本番?

ようやく、出来立てホヤホヤの仮想マシン(QEMUで作成したての*.vmdk 「仮想ディスク」ファイル と VMX Builder で作成したての *.vmx ファイル の2つだけ)へのMS-DOSインストールに進めます・・・あ~疲れた・・・

仮想マシンの起動は、

①*.vmx ファイル をダブルクリックする

②VMWare Player を起動して、起動対象仮想マシンの *.vmx ファイルを指定する(というか、聞いてきます)

のどちらかで行います。②の場合、VMWare Player 2.5.1 では、仮想マシンの起動履歴 が表示され、それをクリックすれば起動できる・・・といった便利さがあります。しかし、 1.0.9では単に起動するファイルを、一般的なファイルオープン画面で聞いてくるだけです。まあ、ショートカットを作っておけばいいんですが・・・

これが仮想マシンの「電源投入」に相当し、一通りのプロセス(ハードウェアチェック(仮想ですが)とかが一通り終わると、ブートディスクのMBRを読み、OSの起動に移ります。

今回はMS-DOSのインストールですから、MS-DOSシステムディスクの1枚目が起動ディスクを兼ねており、この1枚目のディスクから起動することでインストールを行います。まあ、指示に従って、

③ハードディスク(仮想ディスク)の領域確保
④ブートFDから再起動
⑤ハードディスク(仮想ディスク)のフォーマット
⑥システムの転送(ディスク5枚を入れ替えつつ)
⑦システムをインストールしたハードディスク(仮想ディスク)から再起動

というプロセスを踏めば完了するはずなんですが・・・(続く)

レガシーOS&アプリを無料の仮想マシンで動かす その13(VMWare Player編その12)2009年01月02日 18時15分

JDISP の ヘルプ画面
上:MS-DOS6.2/V JDISP.SYS の ヘルプ画面

(その12からの続き)

とうとうこのシリーズ(にするつもりは無かったんですがねえ)も13回目を迎えました。13といえば、やはりゴルゴ13。図らずともブービートラップの巻(?)になってしまいました。

(7)ゲストOSインストール MS-DOS6.2/V その3

と)ブービートラップ?(JDISP.SYSの罠)

システムのインストールも終わって、いよいよハードディスクから再起動、

Starting MS-DOS...

HIMEM is testing extended memory ...

のメッセージと共にちゃんとDOS起動するかと思いきや、文字が全部消えて真っ黒の画面になってウンともスンとも言わない・・・ハング(フリーズ)したようだ・・・

ネットで色々調べてみると、どうも config.sys で組み込んでいる JDISP.SYS がワルサーP38(ルパン?)らしい・・・ということが分かった。

ワルサーP38(wikipedia...なんでこんなに詳しいのかな?)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%AB%E3%82%B5%E3%83%BCP38

VMWare の サイトに何かヒントがあるかな・・・と思って探したけど、JDISP に関する記述は無い。

ご参考(にならなかった・・・)

VMware Workstation 3.2 - DOS and Windows 3.x Installation Notes
http://www.vmware.com/support/ws3/doc/ws32_guestos11.html

日本ローカルなのかな、この問題は。ちなみに、インストールしたての Config.sys と Autoexec.bat の内容は下記の通り。

##########MS-DOS 6.2/V Config.sys############
DEVICE=C:\DOS\SETVER.EXE
DEVICE=C:\DOS\BILING.SYS
DEVICE=C:\DOS\HIMEM.SYS
DOS=HIGH
DEVICE=C:\DOS\EMM386.EXE
DEVICE=C:\DOS\JFONT.SYS /P=C:\DOS\
DEVICE=C:\DOS\JDISP.SYS
DEVICE=C:\DOS\JKEYB.SYS /106 C:\DOS\JKEYBRD.SYS
DEVICE=C:\DOS\KKCFUNC.SYS
FILES=30
DEVICE=C:\DOS\ANSI.SYS
DEVICE=C:\DOS\MSIMEK.SYS /A1
DEVICE=C:\DOS\MSIME.SYS /D*C:\DOS\MSIMER.DIC /DC:\DOS\MSIME.DIC /C1 /N /A1

#############################################

##########MS-DOS 6.2/V Autoexec.bat##########

C:\DOS\SMARTDRV.EXE /X
@ECHO OFF
PROMPT $p$g
PATH C:\DOS
SET TEMP=C:\DOS
C:\DOS\NLSFUNC.EXE C:\DOS\COUNTRY.SYS
C:\DOS\CHEV.COM JP

#############################################

config.sys の "DEVICE=C:\DOS\JDISP.SYS" の後に /HS=LC というスイッチをつければ良い・・・という情報があったので、その通りにしたらちゃんと起動しました。目出度し、目出度し・・・

Best Answer?
DEVICE=C:\DOS\JDISP.SYS /HS=LC

といっても、ちゃんと起動してコマンドプロンプトが現れなければエディタを起動して config.sys を直すことも出来ない・・・

運がいいことに、dos~win3.1 の時代に作った emergency boot FDが役に立ちました。JDISPを組み込まない最低限の英語環境で起動出来、FDとVZ を入れたブータブルFDがまだ残っていたので、それをちょっとVMWare 用に手直しして、そのFDからFDイメージを作ってマウントしてブート。FDのVZエディタでスイッチを付け足して再起動。

まさか、10年以上前に作ったブートFDが今頃役に立つとは・・・備えあれば憂い無し・・・かな。まあ、他にもやりようはありますが・・・。

ちなみに、JDISPのヘルプ(上の画像)にはスイッチの説明があり、表示がおかしいときは、HS=LC か HS=OFF(HS=LCで解決しないとき)を指定せよとのお達しがありました。なるほど・・・(続く)

レガシーOS&アプリを無料の仮想マシンで動かす その14(VMWare Player編その13)2009年01月02日 18時45分

必要なものを組み込んだMS-DOS起動終了画面
上画面:必要なものを組み込んだMS-DOS起動終了画面

(その13からの続き)

ゴルゴ13は依頼人の前には二度と現れない(ハズ)ですが、今回も(VMWare Player編として)13回目を迎えました。まあ、007は二度死んでるし・・・・(関係ないなあ・・・)

007シリーズ(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/007#007.E3.82.B7.E3.83.AA.E3.83.BC.E3.82.BA.E5.B0.8F.E8.AA.AC.E4.B8.80.E8.A6.A7


(7)ゲストOSインストール MS-DOS6.2/V その4

ち)CD-ROMドライバは何処?

とりあえず(というかようやく・・・)MS-DOS6.2/V をインストールすることは出来ました。でも、このままではCD-ROMは使えません。CD-ROMが使えないと、win3.1 や win95 のインストールも出来ませんし、DOSのソフトも使えません・・・

困ったことに、MS-DOS6.2/V には CD-ROM ドライバ は付属しておりません。まあ、これは基本的にCD-ROMドライブに付属するものなので仕方ないのですが・・・

VMWare Player が提供する(仮想)CD-ROMは一般的なモノのはずなので、ATAPI規格の汎用CD-ROMドライバが使えるハズ・・・ただ、MS-DOS用のCD-ROMドライバ・・・というのは今となってはどこから入手できるやら・・・以下参考情報。

ATAPI(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/Advanced_Technology_Attachment#ATAPI

DOSでCD-ROMを使う方法
http://euc.jp/periphs/doscdrom.ja.html

FrontPage - VMWare
http://aki.issp.u-tokyo.ac.jp/itoh/PukiWiki/pukiwiki.php?VMWare

起動ディスクでCD-ROMを認識する
http://nobumasa-web.hp.infoseek.co.jp/faq/windows/startdisk/startdisk.html

DOS用のCDROMドライバ
http://j7p.net/backup/howto_doscdrom.html

あれこれ考えてもしょうがないので、手持ちのwin98ノートから oakcdrom.sys を引っぱり出して、MS-DOS6.2/V に無理やり?組み込んだらあっさり使えるようになりました。まあ、win98も基本はDOSですから上手くいったんでしょうねえ。ラッキー!

具体的な方法ですが、持ってきた oakcdrom.sys を適当なところに置いて、config.sys と autoexec.bat に下記を追加すればいいです。pathは状況に応じて適当に追加して下さい。

device=c:\oakcdrom.sys /D:cd001 (config.sysに追加)
c:\dos\mscdex.exe /D:cd001 /L:d (autoexec.bat)

この例では、CD-ROMのドライブレターはD:(mscdex.exe の /L スイッチで指定)となります。 このあたりは久しぶりにいじったので思い出すのに苦労しました。もうすっかり忘れてるなあ・・・

<追記>
これを書いている最中に気が付いたんですが、15年前に購入した、富士通 Deskpower Windows3.1モデル(Windows95無料アップグレード権付)のシステムCD-ROMのSound Blaster 関係のフォルダに CR_ATAPI.SYS が入ってました。これも使えますな。まあ、使えりゃどちらでもいいんですが・・・


り)DOSIDLE は何処?

VMWare Player で MS-DOS6.2/V を起動すると、アイドル状態(コマンドプロンプトによる入力待ち等)であっても実マシンのCPUを高負荷で占有してしまい、稼働率100%を常にキープしてしまうという面白くない状況に陥ってしまいます。

キーボード入力等の割り込み要求(IRQ:Interruput ReQuest、DOS時代はお世話になりましたなあ)が無い限り、ひたすら(たぶん)無限ループをぐるぐる回してお待ち頂いているからそうなるんでしょうな。でも、何にもしない無限ループでCPUを独り占めされても困りますがな・・・

で、例によってネットで調べてみると・・・・

Amaranth-Yet Another Links / もう一つのリンク集→Programs to keep CPU cool / CPUの加熱を抑えるプログラム (English text / 英語)
http://www.alles.or.jp/~sfujita/jpn/link5.htm

CpuIdle, DOSidle, Rain, Waterfall, and KCPUCooler 等、OSアイドル時のCPU発熱を抑える・・・というのがプログラム本来の目的のようです。OSアイドル時に、CPUにHLT命令を出して、割り込み要求があるまでCPUを止めておいて発熱を抑えるというやり方です。

あと、VMWare本家にまさにそのものズバリの回答がありました。

VMware Workstation 3.2 - DOS and Windows 3.x Installation Notes
http://www.vmware.com/support/ws3/doc/ws32_guestos11.html

DOS Installation Notes から・・・

・・・After you install DOS, VMware recommends that you install a CPU idle program within the virtual machine. Most versions of DOS do not idle the CPU when they are idle. Therefore, when you are running DOS in a virtual machine, the virtual machine takes up CPU time on the host even when DOS is idle. VMware Workstation relies on the guest operating system to use the Halt instruction or advanced power management to deschedule the virtual machine when it is idle.

We have tested a program called DOSIDLE.EXE and have found it works successfully with VMware Workstation. It can be downloaded from

http://www.vmware.com/software/dosidle210.zip

Follow the instructions provided with the DOSIDLE.EXE program. But be aware of the -cpu option, which causes the idle program to access the CPU at a low level in order to optimize performance. There is a good chance that this will not work with some CPUs under VMware Workstation. VMware suggests that you not use it. ・・・

仮想マシン上のDOSで、 DOSIDLE.EXE というプログラムを実行しなさい・・・と、プログラムまで提供してくれていた・・・のですが、2009年1月2日現在、上記のリンクは切れておりダウンロードできません。トホホ。

他に探してみると、下記サイトがありました。

DOSidle (v2.10) Free Download
http://www.softlookup.com/display.asp?id=9198

少々怪しげな雰囲気なんですが・・・ココも結局ダウンロード出来ませんでした。オヨヨ。

DOS用ではありませんが、前述のCpuIdle(win95-Me,NT-XP用)

The Swiss Army Knife Of Overclocking
http://www.cpuidle.de/

や、KCPUCooler

kirys.it
http://kirys.it/

等、色々需要と供給?があるようです。

また、直接は関係ありませんが、

Windows 98 セットアップのスキャンディスク部分で時間がかかる
http://support.microsoft.com/kb/185659/ja

という、DOSIDLEの悪戯?によるトラブル?という事例も過去あったようですが・・・

ま、それはさておき、肝心のDOSIDLEは何処へ・・・ ハートのAを探すキャンディーズの心境・・・といえば察していただけるだろうか?

キャンディーズ(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%BA

「微笑がえし」は古今東西の名曲であろう・・・

微笑がえし(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%AE%E7%AC%91%E3%81%8C%E3%81%88%E3%81%97

それにしても、ゴルゴ13の力量をもってしてもこれは簡単には見つからぬ・・・

ゴルゴサーチ
http://golgo.jword.jp/

世界中を探しまくった(といっても単にググッただけなんですけど・・・)挙句、何とか入手しました。ホント、以外な所に置いてありました・・・ちょとここで具体的なサイト名を書くのもどうかな~という所です。怪しい場所ではないのですが、実態を知って仰け反ってしまいました。ウワオ!

・・・某B国某B大学FTPサーバーにあった・・・とだけ言っておきましょう。研究用の道具としておいてあるのか知らん・・・いつ無くなるか分かりませんが。興味のある方はゴルゴサーチで調べてください。でも気をつけてくださいね。依頼人の裏切りは許さない御方ですので・・・

しかし、たかが一昔前のMS-DOSとDOSアプリを動かすだけなのに、ここまで大江戸捜査網のような苦闘を強いられるとは・・・「過程を楽しむことを趣味という」と、故長岡鉄男氏は仰ったが、まさにそうだよなあ・・・という気がする。

大江戸捜査網(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%B1%9F%E6%88%B8%E6%8D%9C%E6%9F%BB%E7%B6%B2

ちなみに、あのタイトルミュージックはカッコいい。

大江戸捜査網 サウンドトラック(amazon.co.jp)
http://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A7%E6%B1%9F%E6%88%B8%E6%8D%9C%E6%9F%BB%E7%B6%B2-TV%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%A9/dp/B00005V2CB/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=music&qid=1230934451&sr=8-1

でも、実はあのテレビで聴いたホルンのかっこいいグリッサンドはこっちで聴けるのだ。

ちょんまげ天国~TV時代劇音楽集~(amazon.co.jp)
http://www.amazon.co.jp/%E3%81%A1%E3%82%87%E3%82%93%E3%81%BE%E3%81%92%E5%A4%A9%E5%9B%BD~TV%E6%99%82%E4%BB%A3%E5%8A%87%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E9%9B%86~-%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E4%B8%BB%E9%A1%8C%E6%AD%8C/dp/B00006IIE8/ref=sr_1_12?ie=UTF8&s=music&qid=1230934451&sr=8-12

嗚呼、死して屍拾う者なし・・・

閑話休題

ちなみに、DOSIDLE は Autoexec.bat に書いておくか、コマンドプロンプトから実行してもいい。運良く入手できたらドキュメントを読んでください。(たぶん)いまどきの小学生より英語力の無い私でも読めるので心配ご無用。


ぬ)US用環境と日本用環境を用意しましょ

ようやくココまで来ました。ただ、このままではコンベショナルメモリ(これも懐かしいなあ・・・)が少ないので、ちょっと小細工を・・・。

コンベンショナル メモリ(wikipedia - MS-DOS - メモリ管理)
http://ja.wikipedia.org/wiki/MS-DOS#.E3.83.A1.E3.83.A2.E3.83.AA.E7.AE.A1.E7.90.86

また、海外のDOS用ソフトには日本語部分(DOS/V の "/V")はいらないので、それを一切省いた環境も作りましょ・・・なんかクッキングみたいだな・・・そういえば、「クッキングパパ」は単行本100巻までいってしまった。連載開始より愛読(中断もありましたが)していた一読者としても感慨深いものがありますワ。

クッキングパパ(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%91%E3%83%91

先に日本語環境を作って、それをごっそりコピーしたものに手を加えて海外DOSソフト用の動作環境をつくってみます。こういうことが手軽に出来るのが仮想マシンのいいところですかね。

CD-ROM設定とDOSIDLEも含めて設定した Config.sys と Autoexec.bat を参考に示します。

MS-DOS 6.2 がUS環境用、MS-DOS 6.2/V が日本環境用です。さらにこの仮想DOSマシンのコピーから、win3.1,wfw3.11,windows95を作成していくことになります。

rem は Remark(コメント行) でこの行は無視されます。後で簡単に復活できるように残してあります。(蛇足ですが念のため)

config.sys の devicehigh は デバイスドライバをハイメモリエリアに読み込みます。autoexec.bat の LH(LoadHigh)も同様です。ハイメモリエリアがいっぱいの場合はコンベンショナルエリアにロードする(はず)。このあたりはDOSの参考書を読んで思い出して下さい。

------------MS-DOS 6.2/V Config.sys------------
DEVICE=C:\DOS\HIMEM.SYS
DEVICE=C:\DOS\EMM386.EXE noems
DOS=HIGH,umb

rem DEVICE=C:\DOS\SETVER.EXE
DEVICEhigh=C:\DOS\BILING.SYS

DEVICEhigh=C:\DOS\JFONT.SYS /P=C:\DOS\
DEVICEhigh=C:\DOS\JDISP.SYS /HS=LC
DEVICEhigh=C:\DOS\JKEYB.SYS /106 C:\DOS\JKEYBRD.SYS
rem DEVICE=C:\DOS\KKCFUNC.SYS

FILES=30

rem DEVICE=C:\DOS\ANSI.SYS
rem DEVICE=C:\DOS\MSIMEK.SYS /A1
rem DEVICE=C:\DOS\MSIME.SYS /D*C:\DOS\MSIMER.DIC /DC:\DOS\MSIME.DIC /C1 /N /A1

device=c:\oakcdrom.sys /d:cd001
---------------------------------------------

----------MS-DOS 6.2/V Autoexec.bat----------
@echo off

rem C:\DOS\SMARTDRV.EXE /X

PROMPT $p$g
PATH C:\DOS;
SET TEMP=C:\DOS; c:\tools

lh C:\DOS\NLSFUNC.EXE C:\DOS\COUNTRY.SYS
lh C:\DOS\CHEV.COM JP

lh c:\dos\mscdex.exe /d:cd001 /l:d
c:\dosidle\dosidle.exe
---------------------------------------------


----------MS-DOS 6.2 Config.sys----------
DEVICE=C:\DOS\HIMEM.SYS
DEVICE=C:\DOS\EMM386.EXE noems
DOS=HIGH,umb

rem DEVICE=C:\DOS\SETVER.EXE
rem DEVICE=C:\DOS\BILING.SYS

rem DEVICEhigh=C:\DOS\JFONT.SYS /P=C:\DOS\
rem DEVICEhigh=C:\DOS\JDISP.SYS /HS=LC
DEVICEhigh=C:\DOS\JKEYB.SYS /106 C:\DOS\JKEYBRD.SYS
rem DEVICE=C:\DOS\KKCFUNC.SYS

FILES=30

rem DEVICE=C:\DOS\ANSI.SYS
rem DEVICE=C:\DOS\MSIMEK.SYS /A1
rem DEVICE=C:\DOS\MSIME.SYS /D*C:\DOS\MSIMER.DIC /DC:\DOS\MSIME.DIC /C1 /N /A1

device=c:\oakcdrom.sys /d:cd001
---------------------------------------------

----------MS-DOS 6.2 Autoexec.bat----------
@echo off

rem C:\DOS\SMARTDRV.EXE /X

PROMPT $p$g
PATH C:\DOS; c:\tools
SET TEMP=C:\DOS

rem C:\DOS\NLSFUNC.EXE C:\DOS\COUNTRY.SYS
rem C:\DOS\CHEV.COM JP

lh c:\dos\mscdex.exe /d:cd001 /l:d
c:\dosidle\dosidle.exe
---------------------------------------------

これでMS-DOS編は終わりです。あ~疲れた。気分転換に犬を散歩に連れて行きますか・・・・

レガシーOS&アプリを無料の仮想マシンで動かす その15(VMWare Player編その14)2009年01月03日 09時24分

Windows 3.11 for Workgroups(VMware Player 2.5.1)
上画面:Windows 3.11 for Workgroups(VMware Player 2.5.1)

(8)ゲストOSインストール Windows3.11 for Workgroups

さて、MS-DOSのインストールは出来たので、それから Windows のインストールをしてみましょう。アップした画面は VMware Player 2.5.1 ですが、今は 1.0.9 で試してます。

Windows3.11 for Workgroups は結局日本では出なかったバージョンだったと思います。名前の通り、LAN等のネットワーク機能を強化したものでしょう。

Windows_3.x(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/Microsoft_Windows_3.x

何故これを持っているかというと、アメリカ製のWindows用ソフトで日本版Win3.1で動かないソフトがあったので、当時のDOS/Vパラダイス(今は「ドスパラ」 http://www.dospara.co.jp/ なんですな) で入手したものです。簡素な紙のパッケージに入ったFD8枚組のモノです。

このFD8枚を、RawwriteWin を使って8つのFDイメージファイルにします。

RawWriteWin
http://uranus.it.swin.edu.au/~jn/linux/rawwrite.htm

先ほど作成したUS環境のDOS仮想マシンを起動し、マウントした1枚目のFDイメージ内の setup.exe を起動し、指示に従いFDイメージを入れ替えてインストールを進めていきます。2.5.1なら楽ですが、1.0.9では面倒な作業です。

まあ、今回は「入れて起動しただけ・・・」に止まりますが・・・・

サウンド・ドライバの設定はうまくいきませんでした。OS付属のドライバ(Ad Lib, SB1.0 , SB1.5)では音は鳴りませんでした。まあ、そう期待していませんでしたが。

Creative Media のダウンロードページを見ると・・・
http://jp.creative.com/support/downloads/

一応旧製品のドライバも提供してたようですが、リンク切れで結局ダウンロード出来ませんでした。ということで、こちらも望み薄ですなあ・・・

SVGAドライバについては、S3 Graphics の
Drivers Download - Legacy Software Archive
Trio64V+ (765) Drivers
http://www.s3graphics.com/en/resources/drivers/legacy/software_archive.jsp#id_765drv

の Windows 3.1 and 3.11 Drivers (w3117004.zip)が使えそうな感じなので、ためしにインストールしたらコンフリクトしてWindowsが起動しなくなってしまいました・・・システムコンフリクトなんて久しぶりだなあ・・・(感慨に耽ってどうする>わし)

VMWare Tools のインストール(ISOイメージをCD-ROMドライブにマウントしてインストール)も途中でエラーがでて上手くいきませんでした。 Windows3.x は対象外ということでしょうか。

あと、気になったのは・・・DOSIDLEを入れていても、OSのインストール中やゲストWindowsが動いている間はCPUがほぼ100%の高負荷で占有されてしまい、ホストOSのアプリのレスポンスが著しく悪くなります。結局、Windows3.xはDOSのアプリケーションという位置付けなので仕方ない・・・ということでしょうか。Windows3.x に対応した CPU cooler ソフトを入れるしかないのでしょうが、まあそこまで探してやる気も無いですなあ~今のところ・・・

ちなみに、オリジナルのFD1枚目は読み取りエラーで使えませんでしたが、念のために取っておいたバックアップディスクが運良く使えたので今回インストールが出来たわけです。もう15年以上前のFDですから、そろそろ読めなくなってもおかしくはないですね。

「転ばぬ先のバックアップ」

を実感した次第です。まあ、気が向いたらまた色々試してみましょうか。

ゴルゴサーチでDOSIDLEを探してみました・・・2009年01月04日 05時26分

デューク東郷:「・・・用件を聞こうか・・・」
私:「・・・DOSIDLEを探している・・・」
デューク東郷:「・・・やってみよう・・・」

デューク東郷はそう言うと姿を消しましたが、数秒してからダウンロード出来そうなサイトを教えてくれました。

う~ん、流石は超一流スナイパー(って関係ないか)

ま、サーチエンジンは色々試したほうがよさそうですな。Googleでは見つからなかったので・・・

ゴルゴサーチ
http://golgo.jword.jp/

使えそうなのは、

Glass Man - DosIdle for Clipper 1.4(ロシア語で良く分かりませんが)
http://glass.ptv.ru/software/dosidle.html

Zeurkous' DOSIDLE mirror
http://www.xs4all.nl/~maribu/zeurkous/download/mirror/dosidle.html

です。興味のある方はどうぞ・・・(イカン、依頼内容を他者に漏らしてしまった)

ズギュゥーーーン・・・ビシッ!・・・バタン・・・

デューク東郷:「・・・・・・・・・・・・」

レガシーOS&アプリを無料の仮想マシンで動かす その16(VMWare Player編その15)2009年01月04日 06時40分

Windows 3.1 on VMware Player 1.0.9
上画面:Windows 3.1 on VMware Player 1.0.9

(9)ゲストOSインストール Windows3.1

とりあえず WFW3.11 は動いたので、お次は Windows3.1(日本版)を動かしましょう。

MS-DOS6.2/V の仮想マシンに Windows3.1 をインストールします。

Windows3.1のインストールディスクは、15年前に購入した、富士通 Deskpower Windows3.1モデル(Windows95無料アップグレード権付)のシステムCD-ROM を使います。このCD-ROM の D:\Windows\setup.exe(DOS で CD-ROMをD:ドライブに設定) を起動して、あとは指示の従ってインストール作業を淡々と進めていくだけです。

不思議なのは、入力画面でアルファベットが入力出来ないことです。何故か、半角・全角ともカナ入力しか出来ないのです。DOSのIMEがあろうが無かろうが関係ないようです。これは非常に困ったことで、デバイスドライバー等のインストールの際、ドライブレターやフォルダの指定が出来ないという笑えない状況に陥ってしまいます。こりゃ、どうしようもないかな・・・

サウンド・ドライバの設定は、WFW3.11同様(?)うまくいきませんでした。OS付属のドライバ(Ad Lib, SB1.0 , SB1.5)では音は鳴りませんでした。ただ、今回使ったCD-ROMに富士通が独自にカスタマイズした(であろう)ドライバFDの元(インストールディスクを4枚作れる)があったので、それを仮想マシン上のDOS(Windowsを終了しただけ)で動かして、4枚分のFDイメージを作り、それをインストールしたら音が出ました。ただ、一緒に放り込まれたFM音源ドライバはエラーが出るので外しましたが・・・)

VMWare Tools のインストール(ISOイメージをCD-ROMドライブにマウントしてインストール)も途中、WFW3.11同様エラーがでて上手くいきませんでした。やはり Windows3.x は対象外ということでしょう

S3 Graphics の SVGAドライバについては試していません。
Drivers Download - Legacy Software Archive
Trio64V+ (765) Drivers
http://www.s3graphics.com/en/resources/drivers/legacy/software_archive.jsp#id_765drv
の Windows 3.1 and 3.11 Drivers (w3117004.zip)

【2009.2.22追記】
やってみましたが、ダメですね。コンフリクトしてWindowsが起動しなくなりました。ま、インストール直後の仮想マシンのバックアップがあるので何度でも直ぐ試せるのは便利です。

OSのインストール中やゲストWindowsを起動するとCPU稼働率がほぼ100%になるのもWFW3.11と同じです。ま、仕方ありませんな。

Win3.1についても「入れて起動しただけ・・・」で終わりそうです。まあいいか。では。

レガシーOS&アプリを無料の仮想マシンで動かす その17(VMWare Player編その16)2009年01月04日 07時24分

Windows 95(VGA640x480,16colors) on VMware Player 1.0.9
上画面:Windows 95(VGA640x480,16colors) on VMware Player 1.0.9

(10)ゲストOSインストール Windows95 その1

Windows95のインストール方法は

①Windows3.1 を上書きインストール
②MS-DOSからインストール

の2つがあります。今回は②のMS-DOSから新規にインストールする方法にしました。

持っているインストールCD-ROMはupgrade版なので、途中で Windows3.1 のライセンスを聞いてきます。今回は、WFW3.11のインストールFD1枚目のFDイメージをFDDにマウントして認証させました。

仮想マシン上のMS-DOS6.2/Vから、インストールCD-ROMの setup.exe を起動してインストールを開始します。基本的には指示に従って設定していけば特に問題なくインストールは完了します。

インストールCD-ROMは、ホストOSの物理CD-ROMドライブに入れてそれをマウントしてもいいし、ISOイメージファイルにしてそのファイルをマウントしてもいいのですが、ISOイメージファイルにしておくと色々後で便利です。実際使ってみて便利だと思ったフリーツールはMagicDisc でしょうか。

窓の杜
CD/DVDイメージ作成もできる無料の仮想CD/DVDドライブ作成ソフト「MagicDisc」
http://www.forest.impress.co.jp/article/2008/02/15/magicdisk.html

MagicDisc
MagicISO Virtual CD/DVD-ROM Overview
http://www.magiciso.com/tutorials/miso-magicdisc-overview.htm

CD-ROMから簡単にISOイメージファイルを作成できますし、マルチセッションCD-ROM(CD-DAが含まれるもの等)も、Universal Image Format (UIF)でひとつのイメージファイルにして、それをMagicDisc で作った仮想ドライブにマウントして仮想CD-ROMドライブとして使え、その仮想ドライブをVMWareの仮想マシンにマウントして使えるので結構重宝してます。(こうして書くとややこしいですが、やってみると意外と簡単だったりして)

What's an UIF Image
http://www.magiciso.com/tutorials/miso-whatuif.htm

ついでに、FDD関係では RawWriteWin と Virtual Floppy Drive が役に立ってます。

RawWriteWin
http://uranus.it.swin.edu.au/~jn/linux/rawwrite.htm
FDからFDメージを作成することも、FDイメージをFDに書き込むことも出来ます。シンプルで使いやすいです。

Virtual Floppy Drive 2.1(仮想な背中)
http://chitchat.at.infoseek.co.jp/vmware/vfdj.html#top
物理FDDの代わりに使えますし、物理FDDやFDが無くても空のFDイメージファイルを作れます。仮想ドライブをVMWareの仮想マシンにマウントしてアクセスすることも出来ます。

まあ、こういうツールを探して色々工夫すのは大変ですが、「先達はあらまほしきことなり」を実感しますな。

閑話休題

インストールして再起動すると、ちゃんと音が出てWindows95が起動します。ちゃんと Sound Adapter(Sound Blaster 16)を認識してドライバを組み込んだことをこの音で確認できます。

ここで、インストールしたばかりの仮想マシンをフォルダ丸ごとバックアップをとっておけば、この後の作業で失敗してOSを壊してもすぐ復帰できます。要所要所で仮想マシンのバックアップを取ることをお勧めします。

お次は、Windows95 Plus を入れます。これはWindows95からインストールします。CD-ROMを認識すると自動的にインストール画面が出ると思いますが・・・これも特に問題なくインストール終了。ここでも仮想マシンのバックアップを取ります。

Windows95インストール途中はCPUは高負荷(100%)ですが、インストール終了後の再起動でCPUの負荷はストンと落ちます。OSの省電力機能みたいなものがうまく動いているのでしょうか・・・

これで一通り Windows95 のインストールは終わりですが、このままではお色気に欠けた狭い画面( 2色(白黒?)と16色のVGA 640x480 )しか表示できませんし画面表示も愚鈍で使い物にならないので、肝心要の VMWare Tools を入れます。(上画面はVMWare Tools を入れている最中のものですが・・・続く)

レガシーOS&アプリを無料の仮想マシンで動かす その18(VMWare Player編その17)2009年01月04日 09時19分

Windows 95(SVGA800x600,16bit colors) on VMware Player 1.0.9
上画面:Windows 95(SVGA800x600,16bit colors) on VMware Player 1.0.9

(10)ゲストOSインストール Windows95 その2

仮想マシンのWindows95(Plus)にVMWare Tools を入れます。VMWare Tools の入手穂方については下記に書きました。

レガシーOS&アプリを無料の仮想マシンで動かす その9(VMWare Player編その8)
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/01/02/4039155

といっても大したことは書いてません。私も良く分からないので。これはネットで探していただくしかないでしょう。グレーゾーンみたいなところですし。(ファウルラインは踏んでいないと思いますがねえ・・・)

今回は、これも無料で入手できる VMware-server-1.0.8 の tar アーカイヴから引っ張り出した VMWare Tools(CD-ROM ISO イメージ:windows.iso) を使います。

このVMWare Toolsが入った Windows.iso をCD-ROMとして仮想マシンにマウントすると、インストールが自動的に始まり、前回の画面が現れます。指示に従ってインストールを進めていきますが、SVGAドライバの設定は手動で行う必要がある旨のメッセージが出て、そのやり方が記載されたテキストファイルが表示されます。それに従って設定すれば、SVGA 16bit Color のきびきびとした動作の画面(上画像)が表示できます。

ただ残念なことに、CD-DAの音が出ないのです。CD-DAを認識して再生はしているようですが、音が・・・でない。これでは昔の Edutainment ソフト(CD-DAを組み合わせたマルチセッションCD-ROM)は使えない・・・残念!