Genius Within - The Inner Life of Glenn Gould 2011年10月31日(月) 名古屋シネマテークにて2011年11月05日 09時20分


グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独 パンフ
今池スタービル2階の様子・・・
奥が名古屋シネマテーク、左側は中国食材のお店、右は(株)人間社の書店「書物の森」である。

水口憲哉「海と魚と原子力発電所-漁民の海・科学者の海-」1989年3月 農文協)&VHSビデオテープ(公開討論 中電VS中電包囲ネットワーク 1989年6月24日 於 中電健康保険組合体育館)
映画が始まる前に、右の本屋さんに立ち寄って、古本1冊(水口憲哉「海と魚と原子力発電所-漁民の海・科学者の海-」1989年3月 農文協)とVHSビデオテープ(公開討論 中電VS中電包囲ネットワーク 1989年6月24日 於/中電健康保険組合体育館)を購入・・・

どちらもチェルノブイリ原発事故 の後に出たものだ・・・この時脱原発の機運が高まったが、原子力村&マスコミの安全プロパガンダで脱原発の機運は潰され、その結果、東電福島第一原子力発電所の破局的な事故に到ったワケだが・・・

ま、それはさておき、今回はグールド映画なので・・・1955年録音の衝撃的デビュー盤。これはオリジナルのジャケットデザインではなく、後年の擬似ステレオ盤のデザイン。中古屋さんのエサ箱で300円で買ったのかな・・・

Bach Goldberg Variations - Gould CBS/SONY 20AC1522 LP Jacket
Bach Goldberg Variations - Gould CBS/SONY 20AC1522 LP Label
CBS/SONY 20AC1522 Gray Label

同録音のCD(オリジナル・モノラル)も持っているのだが、未開封のまま・・・それはさておき、今聴くと「バッハのゴルトベルク変奏曲って良い曲じゃん」くらいの感じだが、当時は衝撃的だったのだろう・・・お次は晩年のアルバム。

Bach Goldberg Variations - Gould CBS/SONY 28AC1608 LP Jacket
Bach Goldberg Variations - Glenn Gould
CBS/SONY 28AC1608 LP

人生にくたびれたオッサンという感じの写真。グールドじゃなければ不採用の写真だろう・・・これも中古屋さんで入手したLP。

グールドと言えば、彼の演奏を数多くプロデュースした米ColumbiaプロデューサーのAndrew Kazdin を思い浮かべるが、彼はこの映画には一切登場しない・・・きっと「大人の事情」があるのだろう。興味のある方は、Glenn Gould at Work - Creative Lying by Andrew Kazdin を読まれるとよろしいかと・・・ちなみに、グールドとフィラデルフィア管首席奏者による Hindemith : The Complete Sonatas for Brass and Piano.  もよろしかったらどうぞ。

そういえば、昨年11月にセントラル愛知第109回定期バッハ野平一郎編曲)のゴールドベルグ変奏曲を演奏したっけ・・・

それにしても、作曲&指揮者 Lukas FOSS の名をこの映画で聞くとは意外であった・・・ケージの作品集を振ったLP(米ノンサッチ盤)があったと記憶しているが手元に無い・・・

また、思わぬ女性も・・・

Petula Clark - Down Town Warner Bros. 1590 Jacket
Barbra Streisand Live Concert 1974 Columbia 31760 Jacket
Barbra Streisand

気になる方は名古屋シネマテークこの映画を観よう・・・今月11(金)まで上映中である・・・んでは。

ムーランルージュの青春 2011年11月3日(木) 名古屋シネマテークにて2011年11月05日 16時05分

11月3日(木)、名古屋シネマテークにて、ムーランルージュの青春を観た。(名古屋シネマテーク の上映は昨日4日(金)で終了)
ムーランルージュの青春 パンフレット表紙
ムーランルージュの青春 パンフレット表紙

日本のバラエティアイドルのルーツはムーランルージュ新宿座にあるそうな・・・本家のムーランルージュは当然ながらおフランスにあるのだが・・・

ムーランルージュ新宿座の映像(フィルムとか)は残念ながら残っていないようで、このドキュメンタリーは当時の写真や関係者の証言を中心に構成されている。NHKや民放製作のドキュメンタリーみたいな雰囲気だ。フィルムではなくディジタル・ビデオによる制作(と思うけど)だからそう見えるのかもしれない。

名古屋シネマテークがある今池スタービル
名古屋シネマテークのある今池スタービル

編集・構成のテンポに今ひとつの感有り・・・というところか。まあ、力作というところかな・・・でも、貴重なドキュメンタリーなので興味のある人は如何?

千種のパスタ・ピッコラ

映画を見終えた後、以前から気になってたパスタ屋さんで昼飯。その後、久しぶりにピーカン・ファッジに行きました。その後大須ハイファイ堂に寄ってから、名フィル市民会館名曲シリーズを聴きに行きました・・・

名フィル 第28回市民会館名曲シリーズ 2011年11月3日(木)2011年11月05日 16時10分

久しぶりに名古屋市民会館にて名フィルを聴く・・・

 交響曲第3番「ポーランド」6番「悲愴」

「ポーランド」は緩急自在というか・・・テンポを動かす動かす・・・なかなか良かった。「悲愴」はオーソドックスというか、まるでカラヤンのような解釈だがこれもなかなか良かった。

この日はステージ間近で聴いたが、2階席や3階席とは音の聞こえ方がかなり違う。ステージ上の奏者の音の時間差や、ステージからの音がホールの壁面に反響して拡散する様が聞き取れてしまう・・・。聞き慣れた「悲愴」も席を変えて聴くと新鮮・・・これはこれで面白い。

シルヴィ・ギエムのボレロのことをすっかり忘れて(我ながらアホ)名フィルを聴きに行ったが、これはこれで良かった。全2回のチクルスを聴かなかったのが惜しい・・・次回(最後)は聴きに行こうか・・・

名フィル第384回定期演奏会「狂気の愛」~「愛と死」シリーズ~ 愛知県芸術劇場コンサートホール 2011年10月21日(金)2011年11月05日 16時20分


名フィル(に限らず)はドイツ物が多いけど、今回は珍しくおフランスもの。シャスランの曲はまるでロイド=ウェッバーみたいな雰囲気。所謂「ゲンダイオンガク」とは全く別物で安心して聴ける。カルメンはグイグイ盛り上げてくれた。

セントラル愛知 第116回定期演奏会 2011年11月4日(金)2011年11月05日 16時44分

名古屋でこんな曲目をやって客が入るのか?と目を疑うような意欲的すぎるなプログラムである・・・

セントラル愛知が贈る音楽歳時記Ⅲ
第111回定期演奏会 ~その上に少女のリボン枯芭蕉
(俳句:齊藤一郎・俳句監修:片山由美子)

2011年11月4日(金) 18:45開演
三井住友海上しらかわホール
指揮/齊藤一郎セントラル愛知交響楽団
ピアノ/高橋悠治、朗読/日比野 真子*
 武満徹系図-若い人たちのための音楽詩
 グバイドゥーリナ:Introitus
 高橋悠治:大阪1964年
 ペンデレツキシャコンヌ

会場に到着後、喉が渇いていたので、ホールのCAFE&BARしらかわ(社会福祉法人ゆめネットが運営)でビールを一杯飲んで会場へ・・・客席を見ると結構埋まっていて一安心・・・ガラガラのホールで聴くほうもちょっと寂しいからねえ・・・

正直、現代曲のオンパレードなので途中で寝てしまうかな・・・と心配したが、結局最後までしっかり寝ずに聴けた・・・我ながら珍しい・・・

武満系図は以前名フィルで聴いたけど、その小編成仕様改訂版。朗読の少女の凜とした姿勢に、オジサン(←ワシ)も背筋を伸ばして聴きましたとさ・・・こうして聴くとなかなか良い曲だと感心。

グバイドゥーリナのIntroitus、ピアノはなんとベーゼンドルファーであった。しっかり確認してないが、低音の白鍵は黒く塗られていたようなので、もしかしたらインペリアル・モデルかもしれない。ピアノにそれだけの低音を要求する曲なのだろうか?不思議な静寂が支配する曲であった。ステージで見た高橋悠治、こんなお爺ちゃんだったっけ?う~ん・・・そういや結構なお年だよなあ・・・ちなみにご本人は俺のすぐ前左の席で後半プロを聴いていた。

 高橋悠治の大阪1964年、恐らく指揮者朗読による芭蕉俳句のテープ(曲間に流れる)と演奏。曲は典型的な「ゲンダイオンガク」で個人的には可も無く不可も無く・・・といったところか・・・
<追記>
 芭蕉俳句はテープではなく、指揮者の齊藤氏が演奏中に読みあげていたそうです。バルコニー席で聴いていた方から教えて頂きました。<追記終わり>

最後のペンデレツキシャコンヌ、これはなかなか・・・ペンデレツキという名前だけで敬遠していたが、少し反省・・・

アンコールは武満の「3つの映画音楽」からワルツ・・・なんと、つい数日前、10月30日(日)のコンサートで聴いた曲であった・・・

グリーン・エコー 第54回演奏会 ブリテン「戦争レクイエム」 平成23年10月30日(日) 中京大学文化市民会館2011年11月05日 17時10分

おっと、このコンサートのことを書くのを忘れてた・・・

グリーン・エコー 創立55周年記念 第54回演奏会
武満徹:3つの映画音楽
ブリテン戦争レクイエム

ソプラノ:並河寿美、テノール:福井 敬、バリトン:三原 剛
合唱:グリーン・エコー
児童合唱:名古屋少年少女合唱団(OB会のサイト
指揮/広上淳一名古屋フィルハーモニー交響楽団

こんな重い曲をこんな時期に・・・いや、こんな時期だからこそ・・・か?電子オルガンのスピーカーと少年少女合唱団は4階席に陣取っていたようで、1階で聴いていたこちらにはホントに天からの合唱であった・・・

最後のリベラ・メ、不覚にも涙腺が・・・LPで数回聴いたけど、実演を聴いて初めてこの曲を理解出来たような気がする・・・

Martin Ormandy のLP2011年11月06日 08時45分

我らがマエストロ・ジーンのブラザー Martin Ormandy(New York Times 1996年6月7日の訃報) が演奏している・・・それだけの理由で買ったLP。何時何処で買ったかは忘れてしまった・・・

ちょっとネットでぐぐってたら、Harmonie Ensemble New Yorkというサイトに、Martin Ormandy に関するインタビュー記事があった。

High Performance Review 1994 Spring
Martin Ormandy - The Remarkable Nonagenarian
By Steven Richman
(PDFファイルです)

Martin Ormandy is truly a remark- able man. He loves chamber as well as orchestral music and has played in such prestigious groups as the NY. Philhannonic Chamber Ensemble under. Mitropoulos, the Varga Cello Quartet ...

ま、それはさておきLPの方を・・・

Westminster W-9064 jacket
ABC-Paramaout's Westminster Collectors Series
W-9064(previously released as XWN18872)
Handel : Sonatas for Violin and Continuo, Op.1
Vol.1 - Nos.1-6
Julian Olevsky(violin、New York Times 1985年5月28日の訃報), Fernando Valenti(harpsichord)、Martin Ormandy(cello)

Westminster W-9064 jacket liner notes
ライナーノーツも簡素なもの。
右のヴァイオリン奏者写真はJulian Olevsky

Westminster W-9064 Label
レコードラベル。ロゴマークは卵形のシンプルなデザイン。

Universal Victor MVCZ-100066-7 booklet
Universal Victor/Westminster MVCZ-10066-7
Great Artists on Westminster 1949-1965

1999年に発売されたこのCDブックレットによると・・・

1961年5月、Westminsterレコードは ABC-Paramaout's レコードに売却される。このCollectors Seriesは1963年以降発売された廉価版シリーズ(主にモノラル録音の音源)で、このジャケットデザインはこのシリーズ共通のもの。

Vol.1からVol.3まで録音・発売されており、Vol.1 XWN18872(Nos.1-6), Vol.2 XWN18873(Nos.7-10), Vol.3 XWN18874(Nos.11-15) とあるが、手元にはVol.1のW番号LP
があるのみ。なお、このディスコグラフィには演奏者として、Julian Olevsky, Fernando Valenti は記載されているが Martin Ormandy の名前は無い。Vol.1は間違いなく演奏しているが、Vol.2-3についてはよく分からない・・・

・・・と、ふとLPジャケットの中をのぞいたら、Collectors Seriesのカタログ(と言っても両面印刷ペラ1枚の簡素なもの)が入っていた・・・それによると、W-9064(old 18872, Nos.1-6), W-9065(old 18873,Nos.7-11), W-9066(old 18874, Nos.12-15)とあり、3枚ともOlevsky, Valenti, Ormandy の名がクレジットされている。W-9064については最近中古屋さんで見かけたが、他の2枚については見ていない・・・

ちなみにこの3枚のLPは1960年代の録音と思われるが、LPに記載が無いので詳細不明・・・

ま、それはさておき、ハンデルのヴァイオリンソナタ、なかなかいいですよ。では。

2011年11月6日(日) 今池TOKUZOにて 大城節子「祈りの島唄」 ライブを聴く2011年11月08日 07時00分

沖縄居酒屋ゆいゆいのママさんのライブを聴きました。

今池 TOKUZO はお客さんで満員・・・

2011年11月6日(日)大城節子「祈りの島唄」ライブ 今池TOKUZOにて
2011年11月6日(日)大城節子「祈りの島唄」ライブ
今池TOKUZO にて(携帯カメラにつきピンぼけご容赦・・・)

2011年11月6日(日)大城節子「祈りの島唄」ライブ
2011年11月6日(日)大城節子「祈りの島唄」ライブ
カチャーシー で総踊り・・・

また来年を楽しみにしてまっせ・・・んでは。

映画「アンナ・マグダレーナ・バッハの日記」 2011年11月9日(水) 名古屋シネマテークにて2011年11月10日 07時40分

昨日名古屋シネマテークで観ました。下記はシネマテークのサイトからの引用(というかそのまんま・・・ネットで調べたリンクを分かる限り貼り付けた程度ですが・・・ま、自身の備忘録ですな・・・)

アンナ・マグダレーナ・バッハの日記
Chronik der Anna Magdalena Bach (Wikipedia)

 映画史に鮮烈な軌跡をひくジャン=マリー・ストローブダニエル・ユイレ(故)。アルジェリア戦争に反対し、仏から独へ移住し、ニュー・シネマ運動を牽引。今もゴダールペドロ・コスタが絶賛してやまないその作風は商業映画と一線を画し、芸術、哲学、政治などの主題を厳格に追求した。長編第一作の本作は、J・S・バッハの2番目の妻アンナ・マグダレーナから見たバッハの生涯を描く。オリジナルの古楽器演奏(グスタフ・レオンハルト他)の同録やバッハの自筆の楽譜や手紙のインサート、当時の教会音楽や日常生活を捉えた印象的なショットなど、彼らだけにしか創れない至高のバッハを体験する傑作中の傑作。(35mm版)94分。

監督 ジャン=マリー・ストローブダニエル・ユイレ
脚本 ジャン=マリー・ストローブダニエル・ユイレ
撮影 ウーゴ・ピッコーネ、サヴェリオ・ディアマンテ、ジョヴァンニ・カンファレッリ
音楽 レオ・レオニウス
出演 グスタフ・レオンハルト、クリスチアーネ・ラング・ドレヴァンツ、パオロ・カルリーニ 他
1967年 94分

DVD(HMV)も出てるんですな・・・

恐らく、音楽好きには堪えられないが、ふつーの映画好きにはちょっと・・・という感じ。殆どが演奏シーンで伝記についてはさらっと触れる程度。当時の服装や演奏に関する時代考証についてはかなりしっかり成されていると思うがどうだろうか?

それにしても、フィルム最初の演奏(バッハのどの曲か名は忘れたが)のチェンバロ(ハープシコード?)のなが~い独奏からオケと合奏するシーンはなかなかのもの。

DVDで見るのもいいけど、1秒24コマの35mmフィルムで映画を見るのは独特の風情があっていい。

最近、映画は「わざわざ足を運んで観に行くことに意義がある」と思っている。映画を見る前後に飯を食ったり古本屋に寄ったり一杯やったり・・・そういうことも含めて楽しむのが映画だと想う今日この頃であった・・・なんちゃって。

園子温「恋の罪」ポスター

次は、園子温監督の「恋と罪」・・・何時見に行こうかな・・・んでは。

Sydney Symphony Orchestra/Vladimir Ashkenazy 名古屋公演 2011年11月9日(水) 愛知県芸術文化センター コンサートホールにて2011年11月12日 15時00分


Sydney Symphony Japan and Korea Tour 2011
 Sydney Symphony Orchestra
 Vladimir Ashkenazy Principal Conductor & Artistic Advisor

愛知県芸術文化センター 芸術劇場 コンサートホール
2011年11月9日 名古屋公演

Beethoven
 Overture from "Die Geschöpfe des Prometheus"
 Violin Concerto in D major,Op.61
 violin : 庄司紗矢香
Rachmaninov : Symphony no.2

久しぶりに海外のオーケストラを聴きました。やはり音が綺麗で大きいのはいいね・・・。

前半の「プロメテウスの創造物」序曲とヴァイオリン協奏曲は初めて聴く曲。ヴァイオリン協奏曲はティンパニから始まる・・・くらいしか知らなかったが、中盤以降は聴いた記憶があるメロディーが・・・ガタイの大きい団員の中でソロ・ヴァイオリニストの小ささが際立つ・・・

後半のラフマニノフ、若手が多い?せいかアンサンブルが少々粗いけど、いいラフマニノフでした。

ラフマニノフの後、アンコールのリクエストがあったけど、流石にそれには応えずにコンサート・マスターが指揮者を引っ張ってステージ袖に退散してくれて良かった・・・ラフマニノフの後でアンコールは聴きたくないよ・・・

演奏会が終わった後、シドニー響の団員と道路で遭遇、その後腹が減ったので、沖縄居酒屋ゆいゆい へ・・・

オアシス21と愛知県芸術文化センター


んでは。