Solti/Chicago - R.strauss "Also Sprach Zarathustra" , 1975年2010年10月23日 13時10分

これは自分の小遣いでレコードを買い始めた頃のLP。ロンドンレコード株式会社の「ザ・ベスト 100」というシリーズだったと思うが・・・

・・・当時買ったLPの帯はみんな捨ててしまったので、今となってはよく分からない・・・あの当時は帯なんぞみっともないと思っていたが、いまはあの帯が時代を感じさせて妙に懐かしい気持ちにさせられる・・・惜しいことをしたかな?だから中古屋さんで当時のLPが帯付きで置いてあると・・・ついつい・・・まったく・・・

ロンドンK.K./LONDON L25C3015 jacket

レコードジャケットの写真はシャボン玉かなにかの油膜の写真と思うが、日本のクラシックLPジャケットにありがちな意味があるような無いような感じのもの。

子供に2500円は高い買い物だ。なぜこのLPを買ったのかは良く憶えていない。レコード店のスタッフにこれがお薦めですよと言われて買ったのかもしれない。ベスト盤とはいえ、それまで1300円の廉価盤しか買ったことのない子供にとって、ほぼレギュラー価格の盤に手を出すのは大きな博奕でもあったのだ。

ロンドンK.K./LONDON L25C3015 解説

解説は宇野功芳氏。1975年執筆とあるから、恐らくLP初出時(キングレコードから出ていたはずで、そのLPを中古屋さんで見かけたような・・・)の解説を転用しているのだろう。奇しくも1975年録音のオーマンディ/フィラデルフィア盤にも氏が解説を書いている。この2つの解説を読み比べるとなかなか面白い。

それにしても、当時のこのコンビのアンサンブルは凄い。この重たいはずの曲がまるでモーツァルトの曲のように見通しよく無理なくさらっと最後まで聴けてしまうのだから、ホント。昔はこのLPを良くかけて聴いたモノだ。

それから20年以上経過し、僕の嗜好も変化してきて、今はオーマンディ/フィラデルフィア盤 を好んで聴くが、思い出したようにこのLPも聴く。

それにしても、このショルティ盤とオーマンディ盤、同じハンガリー出身の指揮者がアメリカのオーケストラを指揮したから・・・なんて思って聴くとそのあまりの違いに愕然とすること請け合いである。乱暴に言ってしまうと、そのサウンド一つをとっても、ショルティはスコアの全ての音をクリアに出さないと気が済まない・・・のに対して、オーマンディはあくまで弦を主体に、管は弦の音を補強する・・・とまあ、こんな感じである。どちらが好きかは聴く方次第。

ちなみに、ショルティ自伝にて「・・・最近、シュトラウスの『ツァラツストラかく語りき』に目を通しながら『50年もやってきて、この作品をわかっていなかった!』と愕然とした。・・・」と興味深いことを書いている。

音楽家が「作品を理解していない」ことと、単なる音楽好きの「作品が好き」という事の間にどれだけの断層と距離があるのかはよく分からないが、これは興味深い事ではある。音楽好きは自分の好きな音楽を聴けばよいが、演奏する側は共感出来ない音楽でも演奏しなければならないのだから・・・

ロンドンK.K./LONDON L25C3015 Label

レコードラベルは国旗のような青と赤が鮮やかなロンドン・レーベルである。CDの出始めもこんな感じのデザインだったような・・・西ドイツハノーヴァープレスのCDは青と赤の位置が結構ずれていた。CDへのこういうカラー印刷は当時難しかったようで、日本のメーカープレスのCDは当初それを嫌って黒インクのみの印刷だったと思う。

LONDON Accurate Sound LOGO

LP解説に表示されていた、LONDON ACCURATE SOUNDのロゴと解説。新しい素材130Gとは新開発したビニルだろうか・・・

発売元・ロンドンレコード株式会社

当時は日本にロンドンレコード株式会社 があったんですな。栄光の英DECCAも今はユニバーサルに吸収されて、日本でも DECCA の商標が使えるようになったから LONDON のレーベル名は消えつつあるが・・・

んでは。