MMカートリッジの将来は・・・ ― 2009年08月17日 06時15分
すると、オーディオ・テクニカのMMカートリッジ、AT15Ea/G が数個積んであって、「最終入荷」とあるではないか・・・聞いてみると、もう生産終了でこれが最後の入荷分ですよ・・・と言われた・・・ありゃりゃ・・・
Audio Technica AT15Ea/G
http://www.audio-technica.co.jp/products/cartridge/at15eag.html
人間というのは不思議なもので、もう入手不可能(交換針は当分入手可能とのこと)と聞かされると手に入れたくなるらしく、結構売れたらしい。同社AT120Ea/G もこの間生産終了したとも聞かされた・・・そういえば、前に店頭で見かけたような・・・
Audio Technica AT120Ea/G
http://www.audio-technica.co.jp/products/cartridge/at120eag.html
MCも生産終了品が結構出てきてるらしい・・・
俺が以前使っていた、AT-ML140 も とっくの昔に生産終了し交換針も買えなくなってしまった。幸い、上位互換機のAT-ML150の交換針が使えるということで、それで使っていたが、もうその交換針も入手不可能なようだ・・・まあ、その前にターミナルを壊して使えなくなってしまったが・・・
Audio Technica AT-ML150/OCC
http://www.audio-technica.co.jp/products/cartridge/at-ml150occ.html
顛末は下記・・・
Glorious Sounds of Music - 円盤干支せとら
http://www.ne.jp/asahi/tron/music/DiscETCETRA.htm
の「その2」をどうぞ・・・
MMカートリッジは安っぽいというイメージがあるが、それは大量生産が前提の話。今、新規にMMカートリッジを新規設計したらMCカートリッジよりも高価なものになってしまうそうな・・・
MMカートリッジは、カートリッジの磁気回路や交換部分であるスタイラス・アッセンブリーをプラスチックで一体成形して固定するという製造プロセスを経て作られるが、それには精密で高価な成型金型が必要であり結構な設備投資が必要だそうな・・・
MC型はプラスチック・モールディングを必要としないので、手作り生産も可能であり、少量生産で生産継続が可能・・・(オーディオクラフトマガジン 2000 No.3 、「レコードとカートリッジの全てを知る アナログプレーヤーQ&A」海老沢徹氏 より引用)
前述の海老沢氏曰く「・・・現在生きのこっているMM型こそ傑作中の傑作です。おそらく、今後MM型カートリッジは姿を消していく運命を背負っています。優れたMM型を手に入れる最後のチャンスであることをお忘れなく。・・・」・・・と
そろそろ10年経過しようとする現在、まさにそのような状況になりつつあることを実感しますなあ・・・MMカートリッジ愛用者としては寂しいもんですが・・・
今あるMMカートリッジも、製造設備や金型が使えなくなったら消えゆく運命ということか・・・設備の維持管理もお金がかかるからなあ・・・
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