憧れのオーディオ-その12009年07月04日 08時00分

YAMAHA YP-511
左上:プレイ中、右上:カートリッジ Shure M75B
左下:回転数チェック用ストロボ、右下:プラッターを外して後ろから

ほぼ20年ぶりに、実家のオーディオを復活させました・・・

30年程前、実家にヤマハの「ステレオセット」が鎮座していました。そのときはまだまだ「オーディオ」は「高級な趣味」だったから「ガキ」が触って良い物ではなく、なかなか触らせてもらえなかったので、ビクターの安いステレオプレーヤー(プラ製)で音楽を聴いてたモンですな。

当時、レコードは聴くことが出来ましたが、何にも知らない子供がさわるモノだから、当然キズだらけにしてしまい、あとでよく叱られたモンです。あの当時擦り切れるほど聴いて覚えてしまった演奏のレコード(映画音楽集)を未だに探しているくらいです。(MCAデッカの「ウェスタン音楽集」、まだ再会を果たしておりません・・・)

さて、その実家のヤマハ・コンポーネント・ステレオですが、構成は下記の通り。

Record Player YAMAHA YP-511(オーディオの足跡)
http://audio-heritage.jp/YAMAHA/player/yp-511.html

Compact Casette Deck YAMAHA TC-800(オーディオ懐古録)
http://k-nisi.hp.infoseek.co.jp/tc-800gl.html
※ TC-800の上位バージョンの TC-800GL を参考にどうぞ。

Integrated Amplifier YAMAHA CA-X1(mitsunoken)
http://mitsunoken.hp.infoseek.co.jp/2004.12.22.ca-x1.yamaha.html

Stereo AM-FM Tuneer YAMAHA CT-X1(オーディオの足跡)
http://audio-heritage.jp/YAMAHA/tuner/ct-x11.html
※CT-X1と見た目そっくりな CT-X11を参考にどうぞ。

2Way Speaker YAMAHA NS-451(オーディオの足跡)
http://audio-heritage.jp/YAMAHA/speaker/ns-451.html

まずはレコードプレーヤーから・・・

YAMAHA YP-511は、一応、本格的なダイレクト・ドライブのマニュアル・プレーヤー。今は手元にないが、当時の「初歩のラジオ」の広告には、低価格でもそれなりに重量級プレーヤーということをアピールするために「ジャイアント」とか「トレメンダス」という文句を強調していたような・・・。

「鉛合金ダイキャスト製の1.3kgのアームベース」とか「1.6kgのアルミダイキャストターンテーブル」「ターンテーブルの慣性質量220kg・cm2」という宣伝文句から当時の状況がなんとなく・・・

当時の「初歩のラジオ」は、オーディオにも力を入れていた。あの当時はラジカセ創世記から安定期への移行期間だったのかなあ・・・

初歩のラジオ(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%9D%E6%AD%A9%E3%81%AE%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%82%AA

ラジカセ(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%82%AA%E3%82%AB%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%BC

結構高級感のある仕上げで、アーム・リフタやバネ式で直読出来るインサイド・フォース・キャンセラ-もついている。

このレコード・プレーヤーはクオーツ・ロックの回転制御をしていないので、周囲温度で回転数が変動する。回し始めて暫くすると回路が暖まってくるので、それでも回転数がドリフトするから、回転数の調整ツマミやストロボ・スコープは欠かせない。大抵、ターンテーブル外周にストロボ・スコープの突起が付いている。このプレーヤーもそうである。

回路やモーターが劣化してくると回転数が不安定となり、修理や整備も必要になってくる。一度修理に出したら一回り小さいモーターに交換されて帰ってきたが、それでもなかなか回転数の不安定さは直らなかった記憶がある。数回修理に出してようやく安定したのかな・・・今もまだまだ安定して回ってます。

ただ、回転数微調整ツマミが、ちょうど回転数が安定する辺りのところでガリッてしまい、この辺りでストロボを止めるのが結構難しい・・・このあたりは安物のVRを使った泣き所かな・・・

カートリッジは、MM型のSHURE社M75BMを標準装備しており、当時の広告には「申し分ないトラッカビリティ!」と止めをさしていた。

「トラッカビリティ」とは、トレース能力のことを意味する シュア社の造語(Track + ability)だそうだが、当時デファクトになった言葉らしい。

このカートリッジもまだまだ使える。交換針はナガオカ・トレーディングやアーピスから程々の値段で購入できる。

ナガオカ・トレーディング
http://www.nagaokatrd.co.jp/
G63-75 が該当交換針ですな。

アーピス
http://www.apis-jp.com/
ヤマハ(yamaha)N-75B/2交換針詳細情報
http://www.apis-jp.com/needle/yamaha/N-75B.2.html

このメーカーもバナナで見かけるなあ・・・
日本精機宝石工業株式会社
NIPPON PRECISION JEWEL INDUSTRY CO., LTD.
http://www.jico.co.jp/product/index.html

バナナ・レコード
http://www.bananarecord.com/

また、カートリッジそのものを最近の機種に交換しても良い。オーディオ・テクニカのシェル付きカートリッジなんてお手軽である。

Audio Technica AT10G RD
http://www.audio-technica.co.jp/products/cartridge/at10grd.html

シュア-のDJ用カートリッジも面白い。オーディオ用に使っても問題ないし。

Shure - Phonographic Cartridges & DJ Needles
http://www.shure.com/ProAudio/Products/DJPhonoCartridgesAndNeedles/index.htm

M44-7 and M44-7-H DJ Record Needles, Turntablist, Scratch
http://www.shure.com/ProAudio/Products/DJPhonoCartridgesAndNeedles/us_pro_M44-7_content

M44G DJ Record Needle, Club/Party, Scratch/Mix/Spin
http://www.shure.com/ProAudio/Products/DJPhonoCartridgesAndNeedles/us_pro_M44G_content

Hi-Fi 用が少ないのが哀しいが・・・
http://www.shure.co.jp/PersonalAudio/Products/Phono/index.htm

V15もカタログから姿を消したし・・・

最近バナナで見かけるカプセル入りのシュアカートリッジはこれだな・・・

M44G
http://www.soundhouse.co.jp/shop/ProductDetail.asp?item=662^M44G^%20^

M44-7
http://www.soundhouse.co.jp/shop/ProductDetail.asp?Item=662^M447^+^+
シェル付き
http://www.soundhouse.co.jp/shop/ProductDetail.asp?Item=662^M447H^+^+

とりあえず、昔のままのカートリッジで今も使っている。まだまだ数年は使い続けられそうだ・・・

(たぶん)続く・・・