読んで背筋が寒くなった本 3冊2009年04月24日 04時58分

最近読んで背筋が寒くなった本を3冊・・・

・ルポ 貧困大国アメリカ
堤 未果著 岩波新書 2008年1月

近頃珍しい「ルポ」という文字に釣られて・・・でも読んで背筋が・・・これが今の「日本」の行き着く先とは・・・

・資本主義崩壊の首謀者たち」
広瀬 隆著 集英社新書 2009年4月

昨年の「持丸長者」からの久々の新書。日本のマスコミはアメリカのマスコミが伝えているアメリカの現状を殆どと言っていいほどちゃんと伝えていないことが良くわかる。日本の政治家の言う「改革」とやらが、殆ど全てアメリカからの要求で行われていると言うことも・・・

・正社員が没落する-「貧困スパイラル」を止めろ!
堤 未果・湯浅 誠共著 角川oneテーマ21 2009年3月

家に持ち帰ってから、著書の一人が前述「ルポ」と同じ人だと気が付いた。これは正に「正社員」が一読するに値する本だと思う。ここに書かれていることを読んで震え上がらない人がどれだけいるだろうか・・・一億二千万人のうち、一億人が「負け犬」になるということが強い説得力を持っている。恐ろしい話だ・・・

政府が「市民」から「生きる」権利を身ぐるみ剥いで素っ裸で放り出すことが良く解る本だと思う。少なくとも8割の日本人が読む必要のある本だと思う。背筋が寒くなるけど・・・んでは。

The Best of TRIO LOS PANCHOS Vol.12009年04月24日 05時41分

EPIC/CBS SONY ECPM-5
EPIC/CBS SONY ECPM-5 (LP,1970's? 悪税無しの\2,100也)
EPIC Great Artist Series
The Best of TRIO LOS PANCHOS Vol.1
TRIO LOS PANCHOS(Johnny Albino,Chucho Navarro,Alfred Gil)

暗い話題ばっかり書いてもしょうがないので・・・明るく行くならラテンですな。

"The Best of TRIO LOS PANCHOS Vol.1"のこのLP,結構豪華なダブルジャケット仕様である。Vol.2は残念ながら手元に無い。

STEREO / 33 1/3 rpm, SX68MARKⅡ, 録音特性:RIAA ・・・

う~ん、懐かしい文字をみて感傷に浸る・・・

トリオ・ロス・パンチョス のベスト盤で、1958年~1966年の下記構成メンバーの時の録音。

第一ボーカル - ジョニー・アルビノ 
第二ボーカル - チューチョ・ナバロ 
レキントギター - アルフレード・ヒル

1944年から現在に至るまで活躍しているが、日本で最近復刻されているCD(SME)もこの頃の音源のものだ。このころが日本でヒットした時期ということか。

ロス・パンチョス(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%A7%E3%82%B9

LPは、片面6曲・両面全12曲という構成が多く、これもそうだ。ほぼ全てラヴ・ソング。Besame Mucho(うんとキスして)、Te quiero dijiste(あなたを愛すときみは言った),etc...

Te quiero dijiste がこのアルバムで一番好きな曲である。甘く切なく・・・そのまんま。最後の「ポロン」がこれまたいい・・・

レコードラベルは、CBS/SONY のそっけないデザイン。クラシックだと青、映画音楽だとオレンジ、ラテンは黄色?CBS/SONY ではなく EPIC レーベル のLP。

ノイズが少なく良好な盤なのだが、針先に付くゴミが多い。前の所有者が帯電防止スプレーでも使ったのかな?・・・良く見たらホコリだ・・・クリーニングしてなかったな・・・聴く前の盤面掃除を怠ってはイカンなあ・・・

解説は永田文夫氏によるもの。こういう正調(どういう意味だ?)の解説を書く人が少なくなったなあ・・・

明るく行くつもりがしんみりしてしまった。失恋の歌が殆どだからなあ・・・ま、いっか。んでは。