エルプのレーザーターンテーブル2009年04月04日 14時00分

エルプのレーザーターンテーブル、ちょっと気になったので・・・

日経BPネット2008年2月20日記事
エルプ「レーザーターンテーブル」(1)
(1)レコード針を使わずにアナログレコードを再生する
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/trail/080220_elp1/

日経BPネット2008年2月27日記事
エルプ「レーザーターンテーブル」(2)
消え行くアナログレコードに新しい技術で再度光を当てる
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/trail/080227_elp2/

う~ん、すごい。苦難を経て奇跡が起きた・・・といってもいいくらいの話だ。

100万を超える価格だからホイっとは買えないが、注文が追いつかない程のオーダーがあるとのこと。

開発にかかった費用や手間(手作り)であることを考えれば、これ以上価格を下げることは難しいだろうと思う。ちょっと考えただけでも、レーザーでレコードの溝をトレースするのは大変な技術だ。

レーザーターンテーブルは、MCやMMのような電磁誘導による発電機構で溝の信号を拾うのではなく、レーザーにより溝の変位を捉える・・・と思う。位相干渉でセンスするのか、技術的な詳細は分からないが・・・

とすると、その変位を出力するのであれば、レコードは原理的にRIAAカーヴによる定振幅カッティング(周波数に対して振幅一定・・・厳密には違うと思うが・・・)が為されているので、電磁カートリッジ出力とは異なりイコライゼーションは不要な筈だ。ラインアウトも付いている。しかし、アナログ・ファン用にフォノイコライザー用の出力も付いているのは面白い。

ふと思ったのが、レコード針(丸針)が溝をトレースすることにより発生する歪(ピンチ効果)をキャンセルする補正信号込みでカットされたレコードを、このレーザーターンテーブルはどう再生するのだろうか・・・ということ。

この種のレコードとして、RCA Victor の Dynagroove、東芝EMIのPTS(Pinchless Tracing Simulator)、他にも Philips の Royal Sound(本で見たことはある)とかがあった。次第に表示すらされなくなったが、特殊な技術でなくなったのか、それとも止めたのか・・・

これらのレコードは、丸針(0.7ミル)を使用した場合に最適な結果が得られるようカットされているので、楕円針や特殊なラインコンタクト針(シバタ針、マイクロリッジ針・・等)ではうまく行かないはずだが、どうやらそのあたりはうやむやのままでLPは終焉を迎えてしまった・・・まあ、これらのレコードを丸針以外で再生しても特に変な音はしないが・・・

丸針によるピンチ効果を解説したサイトを探すと・・・

アナログレコード再生のページ
http://www7a.biglobe.ne.jp/~yosh/index.htm
 →US特許にみる録音自動補正の歴史
 http://www7a.biglobe.ne.jp/~yosh/tracing_compensator.htm

昔、レコードには、ノイマンの SX-68 とか SX-74 でカッティングされた・・・というセールストークが帯に書かれていたことを思い出した。いまはマイクに専念しているようだが・・・

独Neumann
http://www.neumann.com/
 History part 4
 →Refinements in Phonographic Technology
 http://www.neumann.com/?lang=en&id=about_us_history_part_4

一度実際の製品で、うまく再生できないレコードを持っていって再生したいものだ・・・

製品詳細は下記で確認できる。開発ヒストリーも読める。

㈱エルプ
http://www.laserturntable.co.jp/

熱心なユーザーによるファンクラブもある。

エルプ・ファンクラブ
http://www.geocities.jp/ELP_FanClub/

メーカー直販とのことだが、ソニーでも扱っているみたいだ。
http://www.sonymusicshop.jp/turntable/index.html

中古で入手された方もいらっしゃるようだ。

Fantastique!
http://homepage3.nifty.com/sasaoka/
 →レーザーターンテーブル導入
 http://homepage3.nifty.com/sasaoka/lt-1xa.HTM

レーザーターンテーブルとは関係ないが、探していて引っかかった記事があった。

Wired Vision News Archives
2003年2月27日
スキャナーで記録したアナログレコードの画像から、音を再生するソフト
http://wiredvision.jp/archives/200302/2003022704.html

これ、面白いなあ・・・

それにしても、探してみると結構、アナログ・ファンがいらっしゃいますなあ・・・

L-Cruise 日経トレンディネット
上質な時間を愉しむ 魅惑のレコード
http://trendy.nikkeibp.co.jp/lc/cover2/080507_record/

ん?・・・なんかNHKが「北朝鮮から『飛翔物』が・・・」と言っているけど、誤報だったと訂正が入った。ロケットからミサイル、そして今度は「飛翔物」か・・・名前がコロコロ変わることで・・・未確認飛行物体なら、ピンク・レディーも歌ってるではないか・・・UFO!・・・AHO~

August Moon by SHIRLEY YAMAGUCHI2009年04月04日 14時30分

MGM SPECIAL DISK JOCKY RECORD K12392(EP)
MGM SPECIAL DISK JOCKY RECORD K12392(EP)
AUGUST MOON
Vocal by SHIRLEY YAMAGUCHI

名古屋の桜はここ数日が満開のピークでしょうか・・・ということで、「サクラ・サクラ」を SHIRLEY YAMAGUCHI の歌で・・・

山口淑子(李香蘭) (wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%8F%A3%E6%B7%91%E5%AD%90

サクラ・サクラのメロディーで、August Moon と歌っている。最後は日本語でサクラ~さくら~と・・・なんで?サクラ・サクラのメロディーを使ってMGM映画の主題歌を歌っているらしい。

The Teahouse of the August Moon (film) (wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/The_Teahouse_of_the_August_Moon_(film)

週間シネマガジン 名作一本No.62
MGM 八月十五夜の茶屋
http://cinema-magazine.com/new_meisaku/hachigatsu.htm

ごった煮の記 -徒然なるまま-
 →■[映画][音楽]山口淑子のアメリカでの活動
   http://d.hatena.ne.jp/katetake/20041009

このEPは神保町にあるトニィ・レコードでたまたま見つけて買ったものだ。オヤジさん元気かな?最近ご無沙汰してるなあ・・・。

トニィ・レコード
http://www.tonyrecords.co.jp/

ちなみに、このEPを買った後またお店に行ったら「アレ売れたの?」と他のお客さんが絶句?していた。こういうレコードに「後で」はないのだ・・・

んでは。