音楽CDに傷が付いたら・・・・2009年02月28日 10時45分

音楽CDのキズあれこれ
左上:CDラベル面傷(CDその1)、右上:CD信号面傷(CDその1)
左下:CD信号面傷(CDその2)簡単な引っかき傷
右下:CD信号層面傷(CDその3)ジャンク品の傷だらけのCD

チャイコの「悲愴」(オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団、RCA Red Seal)のCDをうっかり落っことして傷をつけてしまいました(涙・・・)

両面に外周部より10mm程度引っかいたような傷をつけてしまい、「悲愴」にカップリングされている「フランチェスカ・ダ・リミニ」の最後の数分に周期的なノイズが発生するようになってしまいました。

さて、どうしようか・・・

ちょうど、ヤフーオークションに同じCDが出品されていたのですが、提示額が定価と同じで躊躇している間に値下げされ落札されてしまいました・・・後の祭り・・・ま、気長に待っていればまた出てくるか、中古屋さんで見かけることもあるでしょう。

となると、とりあえず今あるCDを何とか聴けるように・・・ということで、個人ユーザー用のCD傷修復キットやCD研磨サービスをネットで探してみました。「CD研磨」でぐぐると・・・出てくる出てくる。

どうも、ホームユーザー用の傷修復キットでは深い傷の修復は難しいようなので、CD研磨サービスに出すことにしました。他にも傷のあるCDがあったので、計3枚研磨サービスにお願いしました。

遠くても郵送で受け付けてくれるところもあるのですが、出来るだけ近場で・・・と思ってネットで探すとありました。

コンピュータ関係のデータ修復サービスが本業で、CD-ROM等の修復もやっている関係でCD研磨サービスもやっているところです。持ち込んで2~3時間後、出来ましたと連絡があり受取りに・・・料金は3枚で千円弱。枚数によっても異なりますが、大体どこでも料金はこんな感じみたいです。

さすがに業務用の研磨機による研磨で、信号面は奇麗になっていました。ホームユーザー用のキットではこうは行かないだろうなあ。

しかし、ラベル面(保護層面)の傷はどうしようもない。アルミニウム蒸着膜の保護層(ラベル面)は研磨できない。ラベルも剥がれるし、蒸着面からの厚さが10μmしかないので削ると蒸着膜が損傷してしまう・・・

CDは、信号読み取り面に傷をつけてもそう簡単に再生不能に陥ることは無いが、ラベル面に傷をつけるとアルミニウム蒸着膜がやられてしまい、これは致命的なダメージとなる。ラベル面も保護層ももっと厚くすれば良かったのにねえ。

だからラベル面にマジックペンでサインしたりとかはあまりやらない方がいい。まあ、印刷されているところならそうダメージは無いだろうけど。(CDの構造については下記参照)

コンパクトディスク
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%82%AF

結局、チャイコの「悲愴」は修復は完全には出来なかった。ラベル面の傷がアルミ蒸着面までダメージを与えていたのだ。最後の数分はどうしても周期的なノイズが出る。しかし信号読み取り面の傷を奇麗に除去したせいか、ノイズは軽減しておりそれなりに効果はあったようだ。もう少し傷のダメージが少なかったらノイズは出なかったかもしれない。

ジャンク品の傷だらけのCDも完全修復とはいかなかった。ラベル面の傷がアルミ蒸着面にダメージを与えていた。(これは信号面を研磨してもらうと良くわかる)しかし、修復前より音とびは劇的に減ったので、これなら車中で気軽に聴くのに問題は無い。飛んだところは早送りすればいいのだから。100円で買ったCDだから上出来だろう。

簡単な引っかき傷のCDは傷が跡形も無くなり、再生に全く問題は無い。

結論、CDは大切に扱いましょう・・・トホホ・・・