レガシーOS&アプリを無料の仮想マシンで動かす その34(Virtual PC編その14)2009年02月23日 06時36分

Windows98(SVGA1024x768) on Virtual PC 2007
(9)Windows98 Second Edition のインストール

Windows98 Second Edition(以下 Windows98SE)は、Virtual PC 2007 が公式サポートするゲストOSであり、仮想マシン作成時のゲストOS選択メニューにもちゃんと登録されています。(下記参照)

レガシーOS&アプリを無料の仮想マシンで動かす その25
(Virtual PC編その5)
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/02/20/4130658

Win3.1とWin95は、インストールする際仮想マシンにゲストOSとして最低限 MS-DOS が入っている必要がありましたが、Windows98SE はその必要がありません。まっさらな仮想マシン上にインストールが出来るので楽です。

Windows98SEのインストールCD-ROMはブータブルなので、CD-ROM(物理、イメージのどちらでもO.K.)を入れてマシンを起動すればインストールが始まります。

インストール方法については VMWare Player でやったのとそう変わりませんのでここでは詳述しません。(下記参照)

レガシーOS&アプリを無料の仮想マシンで動かす その19-20
(VMWare Player編その18-19)
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/01/12/4054409
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/01/12/4054444

また、仮想マシンのウィンドウメニューからバーチャルマシン追加機能をインストールすれば、追加機能が素直にインストールされます。

バーチャルマシン追加機能インストールにより、仮想マシン用のCD-ROMドライバ・SVGA以上のフルカラー画面・ホストOSとのマウス移動が容易になる・・・等の機能が付加されるのはwin95の時と同じです。

ゲストOSの動きもWin95と同様、Virtual PC 2007 の方が VMWare Player よりも動きがきびきびしてます。VMWare Player では 音の途切れが耳につきますが、Virtual PC 2007 では殆ど感じられません。

CD-DA再生も同じです。Virtual PC 2007 はCD-DA再生でちゃんと音が出ますが、VMWare Player は残念ながら音が出ません。(ゲストOSがWindows2000,WindowsXPならまた話は別でしょうが・・・)

これで、WindowsXPでは動かせない、CD-DAを使う古のエデュテイメントソフトも Virtual PC 2007 上の Windows98SE で使えるようになりました。

Virtual PC 2007 の公式サポートゲストOSが Windows98SE 以上であることを考えると、Win3.1 や Win95 を使うより Win98SE を使うのが良さそうです。Win3.1 や Win95 で稼動するソフトはほとんどWin98SEで動きそうですし。

MS-DOS もとりあえず動きましたが、DOSのソフトはハード直叩きするのが殆どなので、DOS用のソフトが動くかどうかはなんとも・・・。ま、やってみるしかありませんな。DOSゲーム用に特化した DOSBoxというのもあるので、そちらを使うのも良いかも。(ちなみに、PC-9801系のDOSはまた別の世界なので・・・)

マイコミジャーナル
【コラム】OS X ハッキング!- 158 DOSBoxで古き良きメガデモを味わう
http://journal.mycom.co.jp/column/osx/158/index.html

DOSBox(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/DOSBox

DOSBox
http://www.dosbox.com/

Classic DOS Games
http://www.classicdosgames.com/index.html

Virtual PC と VMWare Player のどちらが良いか・・・はケース・バイ・ケースでなんともいえないでしょう。稼動させるプラットフォームの性能・ホストOS・ゲストOS・走らせたいアプリ・・・自分の目的と利用環境に合わせて選択するしかありませんね。やってみないとわかりませんが・・・。VMWare Player はそのバージョンにも依存しますから(下記ご参考に)

レガシーOS&アプリを無料の仮想マシンで動かす
その6-7(VMWare Player編その5-6)
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/01/02/4039099
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/01/02/4039122

私の場合は、

・Win3.1時代の古のエデュテイメントソフトを動かしたい
・上記ソフトにCD-DAの再生は必須
・ホストの環境はエントリーモデルのノートPC+WindowsXPProSP3

という条件で色々試した結果、 Virutual PC 2007 + Windows98SE に落ち着いた・・・ということです。他にも沢山のフリーソフトやネット上の情報(正誤色とりどりですが)にもお世話になりました。

Virtual PC と VMWare Player の比較についてはこちらのサイトが大変参考になりました。

Micco's HomePage
http://www2.nsknet.or.jp/~micco/micindex.html
「いろいろ」→「VMWare のページ」
VMWare と Virutual PC の比較検討が参考になります。

ネット上の情報は玉石混交で、有用な情報や誤った情報(勘違いが多い)が入り混じっているので、その情報の判断は自分の判断次第ということになりますが、大いに助けられました。

これで、XPで動かないソフトもかなり動かせそうな感じです。昔のエデュテイメントソフトを色々動かしてみますかね・・・

DOSのソフトも、Virutual PC と VMWare Player の両方で色々試してみるつもりです。

一応これで、仮想マシンにレガシーOSを入れるシリーズ?も一区切り。ゲストOSとして WinMe,WinNT4, Win2k を試すつもりはありません。持ってないし、今のところ私にはその必要性も無いので・・・

今使っているノートPCが使えなくなり、新しいOS(Windowsとは限らない)しか使えなくなったら、仮想マシンでWindowsXPを使ったりして・・・(PAUSE)

DOS用CPU Idle ソフトのまとめ2009年02月23日 06時45分

自分のための備忘録ですが・・・

レガシーOS&アプリを無料の仮想マシンで動かす その14
(VMWare Player編その13)
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/01/02/4039699

ゴルゴサーチでDOSIDLEを探してみました・・・
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/01/04/4041532

アサブロの編集画面で、カテゴリ検索が出来るといいんだけどな・・・要望出そうかしら・・・

では

Multimedia Strauss その62009年02月23日 07時52分

Multimedia Strauss Poket Audio Guide
左:Pocket Audio Guide
右:Pocket Audio Guide - Detail View of Death and Transfiguration

Microsoft MULTIMEDIA STRAUSS
Three Tone Poems
An Illustrated, Interactive Musical Exploration
By Russell Steinberg with Voyager Company.

さて、古のエデュテイメントソフトを動かす仮想マシン環境も整ったので、Multimedia Strauss の探索を再開しましょうか・・・
Windows3.1(英語版)用のソフトですが、日本語版のWindows98SEでも問題なく動きます。ちなみに、動作環境は・・・

ハードウェアは下記2種ノートPC+ワイヤレスUSBオーディオ

lenovo 3000 C100
Celeron 1.5GHz, 主記憶2GB
80GBHDD,XGA(1024×768), Windows XP Home SP3

EPSON Endeavor NJ2100
Celeron 2GHz, 主記憶2GB
HDD160GB,WXGA+(1440×900), Windows XP Pro SP3

USBワイヤレスオーディオアダプタ REX-Link2
http://www.ratocsystems.com/products/subpage/rexlink2.html
これでPC音声をオーディオに飛ばします。

ソフトウェアは、Microsoft Virtual PC 2007 + Windows98 Second Edition + MagicISO Virtual CD/DVD-ROM

MagicISO Virtual CD/DVD-ROM
http://www.magiciso.com/tutorials/miso-magicdisc-overview.htm?=mdisc_hlp105
これは、マルチセッションのCD-ROM(プログラム+CD-DA)も一つのイメージファイルに出来て、しかもそのイメージファイルを仮想ドライブとして利用できる優れものです。こういうエデュテイメントソフトはCD-ROMの動作音が結構気になるのですが、イメージファイルにしてしまうことでそれも解消できます。

動作環境はこれくらいにしといて、とりあえず Multimedia Strauss のおさらいを・・・
Multimedia Strauss その1~その5
http://boukyaku.asablo.jp/blog/cat/multimedia/

今回は"Poket Audio Guide"を見てみましょう。Multimedia Strauss では R.Strauss の有名な交響詩を3曲取り上げています。

Don Juan「ドン=ファン」
Death and Transfiguration 「死と浄化」(「死と変容」が一般的ですが・・・)
Till Eurenspiegel「ティル=オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」

とりあえず、曲の全体構成を確認しながら曲を一通り聴きとおすのに良いかと。

あと、R.Strauss について・・・

R.Strauss(Wikipedia)
http://de.wikipedia.org/wiki/Richard_Strauss

R.Strauss Online
http://www.richardstrauss.at/html/index.html

R.Strauss Institute
http://www.richard-strauss-institut.de/

Voyager Company について・・・

Voyager Company
http://en.wikipedia.org/wiki/The_Voyager_Company

Wired - The Teachings of Bob Stein By Amy Virshup
The cyberlord of Voyager is either the most far-out digital publishing visionary in the new world or the least effective businesman alive -- or both.
http://www.wired.com/wired/archive/4.07/stein_pr.html


(続く)

オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団の黄金期を支えたホルン奏者2009年02月23日 17時25分

CBS/SONY SOCT-18 LP, Brahms Symphony no.1
CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 vol.18 SOCT-18
ブラームス 交響曲第1番
also available on CD SME Essential Classics TAKE2 SB2K63287

オーマンディ(ストコフスキ時代も含めて)とフィラデルフィア管弦楽団の黄金期を支えたホルン奏者の Mason Jones 氏が逝去されたそうです。ご冥福をお祈り致します。

Curtis Mourns the Loss of Emeritus Faculty Member Mason Jones
http://www.curtis.edu/html/21157.shtml

オーマンディ掲示板(http://06.teacup.com/qwh01700/bbs)のIchikawa さんの投稿で訃報を知りました。フィラデルフィア管弦楽団を支えた First Chair がまた一人世を去ってしまいました。実演に接することが出来なかった世代としては、本当に「伝説」の存在となってしまいました。

国際ホルン協会の president を 1986~87年 の間務めており、そちらにも Honorary Member として紹介されています。

International Horn Society
http://www.hornsociety.org/

Mason Jones
http://www.hornsociety.org/content/view/80/186/lang,en/

オーマンディが望んだブラスの音・・・常に弦と調和し必要なときに適度に聴こえれば良い・・・プレイヤーにとって非常に過酷な要求を完璧に実行したホルンセクションを長い間首席として支えてきた氏の録音(ソリストとしては僅かしかありませんが、オーケストラプレイヤーとしてのものは膨大な数でしょう・・・)を改めて聴くことにしましょうか・・・

ホルンセクションが驚異的な冴えを聴かせるベートーヴェンの7番交響曲(Columbia)、レヴァイン指揮マーラー5番(RCA Red Seal)などすぐに名演奏が浮びますが、ここは私が最初に聴いた Philadelphia Sound を・・・

CBS/SONY が”オーマンディ「音」の饗宴1300”と題して共通ジャケットデザインとシンプルな青いレーベルデザインで売っていた ブラームスの交響曲第1番を久々に引っ張り出しました。CD は Sony Classical Essential Classics TAKE2 SB2K63287 がありますが、まだ入手できるかどうか・・・下記もご参考に・・・

Glorious Sounds of Music
Columbia Masterworks Recordings - 1
http://www.ne.jp/asahi/tron/music/ColumbiaRec-1.htm

クラシック聴き始めの最初にこんな強烈な「ブラ1」を聴いてしまったせいで、他の演奏を聴いても全く物足りなくなってしまった、非常に罪作りな演奏でもあります。

トスカニーニを神の如く尊敬していたマエストロが、トスカニーニの改定(4楽章のクライマックスのティンパニ追加とかホルンのハイトーンとか・・・)をそっくり踏襲していたことも知らずにこの演奏に打ちのめされてしまい、その後他の演奏を聴いて

「あれ、なんでここでティンパニが鳴らないんだ?」
「どうしてここで堂々と鳴るホルンが引っ込むんだ?」

と欲求不満にかられたことも今となっては笑い話の類ですが・・・オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団の音楽の世界にどっぷり身を浸すきっかけになったわけです・・・このこのLPが・・・

普段は目立たないのですが、ここぞというときに軽やかにオーケストラから突き抜けてくる切れの良いサウンド・・・力任せとか荒れた破裂音とは無縁の透明な音・・・残念ながら遺された録音でしか聴くことは出来ませんが、良好な録音でそれを聴けるのは幸いなことでしょう。

それでは。